ここ最近、纏まった時間が取れる時には南や西の地方へ出かけることが多かったのですが、
久しぶりに東北、というか地元?の吉林省で小旅行に出かけてきました。
雲南の記事はまだ書き終わっていないのですが、季節が変わる前に先にこちらをご紹介。
長白山は北朝鮮との国境にある休火山で朝鮮名は白頭山です。
長春から長白山の麓までの距離は400kmほど、車で5時間ぐらいかかります。
中国側からは、北景区、西景区、南景区の3ヵ所から長白山に登ることができます。
富士山と同様に裾野の広い大きな山なので、各景区の間の距離は100kmほど離れています。
ちなみに東側は北朝鮮になるので入れません。
今回は2泊3日で、西景区と北景区から長白山に登りました。
1日目は西景区近くまでの移動だけでのんびりと温泉で骨休め。
長白山の麓には温泉やスキー場などのリゾート施設があります。
火山の麓ですので、山の周りには天然温泉が多く、温泉ホテルはあちこちにあります。
今回訪れたのは、万達(ワンダー)グループが開発した万達長白山国際度暇区。
2019年に開業したリゾート施設には中国最大規模のスキー場と、屋内プールや天然温泉、
ハイアットやシェラトン、ホリデイ・インなどの外資系ホテルなども営業しています。
外資系5つ星の中では比較的低料金のホリデイン・インリゾートもオフシーズン平日は本当にガラガラ。
オフシーズンの宿泊パックには、朝食、アトラクション、レンタル自転車、プール、
温泉の利用券と西景区への送迎もついています。
何もせずに温泉だけでというつもりでしたが、貧乏性なので無料利用券があると使わずにはおれません。
ゴンドラの利用券もあったのでスキー場の山頂まで行ってみました。
残念ながら時々小雨が降る天気で景色は楽しめませんでした。
この乗り物は何という名前なのでしょう、ソリというかボブスレーみたいな。
結構スピードも出せますのでスリル満点、ブレーキ操作は自己責任で。。
ブレーキをかけなくても脱線しない設計になっているはずですが、
やはりいろいろな意味でちょっと怖い。。でもこれ楽しいです。
屋内プールはウォータースライダーやチューブなど大人から子供まで楽しめるようになっています。
波のあるプールもあります。
あちこちに置かれている小物置き場は係員がしっかり監視してくれているので安心です。
水辺にはビーチチェアが並んでいますので、寝そべってリゾート気分も味わえます。
しっかり遊んだ後は食事へ、通りには東北料理や朝鮮料理などの店が並んでいます。
食事は中国東北地方の郷土料理、鉄鍋炖をいただきました。
鉄鍋炖は、トウモロコシやキノコ、肉や魚など東北地方で採れる食材を使って、
大きな鉄鍋で煮込む料理です。
基本的に東北料理は醤油系の味付けになります。
まずは素材とスープを入れて、トウモロコシの粉を練って作った饅頭を鍋肌に貼り付けます。
後は蓋をして煮込みます。
とうもろこし饅頭が蒸し上がったらもうすぐ食べ頃、鍋肌に貼り付いていた部分はカリカリ、上はふっくら。
東北では饅頭は主食としてよく食べられます。
食材も味付けも素朴ですが、本来なら鍋を囲んで大人数で賑やかに食べる料理です。
食事の後は天然温泉へ。
リゾート内の温泉は内湯も露天風呂も充実しています。
人がいないのでほぼ貸切状態、いろんなお風呂を楽しみました。
中国では温泉は混浴が一般的で、水着を着て入浴します。
ですので温泉にスマホを持ち込むことができますし、売店では防水ケースも売っています。
風呂の中の売店でもスマホ決済です。
冬場はスキー客で賑わうのでしょうが、オフシーズンは人がいません。
日本のスキーリゾートと同様、冬以外の集客が課題のようです。
おかげさまで、本当に久しぶりに人のいない温泉でくつろぎました。
何もせずに緑の中のリゾートホテルでのんびりしたい方には、初夏の万達長白山国際度暇区はお薦めです。
長白山西景区から山頂へ登ろうと思われるなら、
山を下りてからここに泊まって温泉で疲れを癒すのもありだと思います。