葑門横街は昔からある蘇州の台所という感じの商店街です。
旬の物が店先に並ぶのでここに来ると季節を感じることができます。
今は地下鉄5号線も開通して竹輝橋駅が最寄駅になりました。
3番出口から莫邪路を北へ5分ほど歩くと葑門横街の入り口です。
莫邪路側の葑門横街は明清代っぽい雰囲気の建物や飲食店などもあります。
買うものがなくてもお店を覗きながらぶらぶら散歩するだけで楽しい場所です。
中国の中秋節と言えば月餅、行列のできているお店もありました。
蘇州の月餅は最も一般的な広式と違って皮がパイ生地のようにサクサクしています。
また、餡子やナッツ、果物などが入った甘いものだけでなく、肉餡の入った肉月餅も有名です。
葑門横街は長さ700mほどなのでそんなに長い通りではありません。
野菜、肉、魚、乾物、総菜などなど、小さなお店が両側に並んでいます。
通りには野菜市場の建物もあります。
でも、せっかくここまで来たら通りを歩きながら旬の物を物色。
今の時期の旬は鶏頭米や菱など。
鶏頭米とはオニバスの実で蘇州特産品のひとつです。
八百屋さんだけでなく、いろんな店の軒先で鶏頭米の殻を手でむいています。
手で剥いたものは値段が高く、1斤(500g)で120元ぐらいします。
機械で剥いたものは少し安いのですが、手で剥いたものの方が美味しいそうです。
里芋も剥いてから売っていました。
自分で剥くと手がかゆくなるのが嫌だけど、
スーパーで売っている剥いたパックの里芋は薬も入っているんじゃないかと不安なら、
ここで買う方が安心?かもしれません。
総菜系で最も人気があって行列ができているのが爆魚。
爆魚は川魚を揚げて、醤油ベースの甘辛ダレで少し濃いめに味付けします。
これも蘇州料理のひとつで、そのまま冷菜として食べたり、麺に乗せたりします。
こちらはネットの記事でも紹介されている周媽媽香粽。
ちまきどれもはかなり大ぶりで、肉のちまきには大きな肉の塊がごろっと入っています。
1個でもうお腹いっぱい。。
買ってすぐ食べると言えば奥から熱々を出してくれます。
観光客の姿もちらほらありますが、ここに来る大半は地元の人達です。
野菜類は地元産のものが多く、お年寄りや家族連れが袋に野菜などを詰め込んで歩いています。
秋になって上海蟹の季節も始まりました。(蘇州だと陽澄湖の上海蟹や太湖の大閘蟹など)
9月から10月は雌の蟹、11月からは雄の蟹が美味しくなります。
連休になると蘇州の観光地は混雑しますが、ここならあまり普段と変わりません。
2往復ぐらいして、鶏頭米、里芋、枝豆、蓮根、ナツメなどを買って帰りました。
今年の中秋節は21日、中国では9月19日から21日まで3連休でした。
連休中は蘇州の各地で中秋節のイベントやライトアップが行われ、地下鉄も終夜運行していました。
寒山寺も21日はライトアップ、夜空には満月が。
来週はもう国慶節の連休ですが、今年も帰国できそうにありません。。困ったものです。