蘇州の呉中区にある宝帯橋は唐代に造られた長さ316.8mの石橋です。
京杭大運河に繋がっている呉中の澹台湖と、大運河の境目に架かっています。
中国に現存する古代橋の中では最長で、現在の橋は明代と清代に修復されたものです。
2014年の京杭大運河の世界遺産登録には宝帯橋も含まれています。
世界遺産なのですが、そんなに観光客で賑わう場所でもありません。
それでも労働節の連休中はまだ新型コロナの影響で閉鎖されていました。
もしかすると今はもう入れるようになっているかもしれません。
以前、宝帯橋を訪れたのはもう10年以上前で、確かまだ世界遺産でもなかったと思います。
あのころは、町工場のような建物が並んでいる汚い場所で最寄りに公共交通もなく、
蘇州市内からタクシーで行って、タクシーを待たせて橋を見てから戻って来た記憶があります。
今はすっかり綺麗な道もできて、周辺は澹台湖公園になっています。
澹台湖公園の一部はコロナ過でも立ち入り禁止にならず、綺麗な花もたくさん植えられていました。
昔は工場や住宅が並んでいた場所は公園になった部分を除いて、今でも広い空き地になったままです。
土壌汚染がない場所ならそのうちマンションが建つのでしょう。
澹台湖公園に隣接している蘇州呉文化博物館は2020年6月にオープンしました。
呉中に関する歴史や文化の常設展示の他に、様々な特別展示も行われています。
博物館の写真は昨年の三国志特別展示があった時のものです。
こちらも労働節期間はまだコロナの影響で閉館されたままでした。
博物館の敷地面積は8500平米、床面積は地上3階地下1階の18666平米だそうです。
結構大きな博物館で1階では特別展示、2階には常設展示があります。
おそらく特別展が開かれている時でもそんなに混みあうようなこともないと思います。
写真撮影が可能な展示も多く、ゆっくりと見学することができる博物館です。
博物館に来ているのは学生さんと思われる若い人達が多かった印象があります。
また、子供が喜びそうな体験コーナーなどもありました。
農作物や蘇州で採れる食用の野草についての展示説明もあります。
ちなみに中国語での”野菜”は日本語と意味が違って”野草”のことを指します。
春になると出回る马兰头(馬蘭頭)は和え物や油炒めにすると美味しいです。
ご飯にもとてもよく合います。
2階には休憩もできるカフェスペースがあり、澹台湖公園や宝帯橋方向がガラス張りになっているので、
ここでのんびりくつろぐのもお勧めです。
以前行った時には、蘇州呉文化博物館の入館には事前予約(その場でも予約できます)が必要でした。
最寄りの地下鉄駅は、2号線の宝帯橋南で、博物館と澹台湖公園までは徒歩で10分ほど、
宝帯橋には15分ぐらいで着きます。
蘇州のコロナは落ち着いてきたので、そろそろ宝帯橋と蘇州呉文化博物館にも入れるかもしれません。
制限がなくなれば、宝帯橋、蘇州呉文化博物館、澹台湖公園のセットで遊べます。
博物館の売店以外は道端の屋台ぐらいしかないので、お弁当でも持ってお出かけするのがよいかもです。