脳血管障害のある人との取引 NO.346
脳血栓で倒れて病院に入院中の人からの依頼で不動産の買受をした事例です。
この人の場合、言葉が明確でなく筆談もままならない状態で、悪いことには奥さんとは内縁関係だったので、その内妻はそういう状態の「夫」に見切りをつけてさっさと出て行ってしまっていました。
また、その不動産はバブル期に購入したものだったために、高額で購入していて住宅ローンもずいぶんに残っていましたから、不動産を売却してもローンを返済できない状態(債務超過)でした。
まさに三重苦の状態でした。
1 契約行為能力の有無については、主治医と面接して「契約行為ができる能力がある」との診断書をもらいました。
自筆での署名は、ミミズが這っているような字でしたが、司法書士がそれを「有効」と判断しました。
2 ローン返済については、金融機関と交渉して、債権放棄をしてほしい旨の要望をしましたが応じてもらえず、本人の「債務が残っていることを認める」旨の確認書を差し入れて(払える状態になった場合には返済に応じる旨)抵当権抹消の同意をもらいました。
3 本人の家財道具については、所有権を放棄して処分することに同意書をもらって、一切を廃棄処分しました。
このようにして、この取引は完結しました。
脳血栓で倒れて病院に入院中の人からの依頼で不動産の買受をした事例です。
この人の場合、言葉が明確でなく筆談もままならない状態で、悪いことには奥さんとは内縁関係だったので、その内妻はそういう状態の「夫」に見切りをつけてさっさと出て行ってしまっていました。
また、その不動産はバブル期に購入したものだったために、高額で購入していて住宅ローンもずいぶんに残っていましたから、不動産を売却してもローンを返済できない状態(債務超過)でした。
まさに三重苦の状態でした。
1 契約行為能力の有無については、主治医と面接して「契約行為ができる能力がある」との診断書をもらいました。
自筆での署名は、ミミズが這っているような字でしたが、司法書士がそれを「有効」と判断しました。
2 ローン返済については、金融機関と交渉して、債権放棄をしてほしい旨の要望をしましたが応じてもらえず、本人の「債務が残っていることを認める」旨の確認書を差し入れて(払える状態になった場合には返済に応じる旨)抵当権抹消の同意をもらいました。
3 本人の家財道具については、所有権を放棄して処分することに同意書をもらって、一切を廃棄処分しました。
このようにして、この取引は完結しました。