新・本と映像の森 179 NHKFM・ラジオドラマ「カンパネルラ」
偶然、昨夜NHKFMのクラシックのあと1回目をやっていたので聞いた。おもしろい!ラジオドラマって声と効果音だけで絵が立ち上がってくるのが面白い。
「青春アドベンチャー カムパネルラ(全10回)
思考補助装置としての銀河鉄道、それは変わりゆく永久物語運動体
【NHK FM】
2018年9月10日(月)~9月14日(金) 午後9時15分~午後9時30分(1-5回)
2018年9月17日(月)~9月21日(金) 午後9時15分~午後9時30分(6-10回)」
15分番組です。
主人公の「ぼく」は母の遺骨をもって花巻へ向かう。母の遺言のとおり、花巻の宮沢賢治のゆかりの川に散骨をして…帰るはずだった。
ところがタクシーで川に向かった金髪のぼくは遺骨をどこかに置き忘れ…セーラー服の少女と遭遇し…廃線になったはずの花巻電鉄に乗り込む。
乗客に見せてもらった新聞は「9月19日」なのだが、なぜか「1933年9月19日」と書いてある。どうもぼくは過去の花巻に紛れ込んでしまったらしい。
しかも「1933年9月19日」といえば宮沢賢治の亡くなった「1933年9月21日」の2日前。もしかしたら宮沢賢治と話ができるかもしれない!
宮沢家へ行ったぼくは法要をしているのに出くわす。
さっき見たセーラー服の少女が現れ「あなたはジョバンニでしょう」といい「今日は兄の賢治の法要なの」という。
さらに「わたしは妹のとしの娘のさそり」という。としは死んだはずではないか。
2回目以後、どう展開するか!?ワクワクです。
ボクも「銀河鉄道の夜」大好き人間なので、お勧めです。
作はSF作家の山田正紀さん。