雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

人間宇宙生命思想 3 20191008 再録 哲学の学習2 高村著「ヘーゲル『小論理学』を読む1&2」

2019年10月08日 16時43分10秒 | 人間・生命・宇宙


人間宇宙生命思想 3 20191008 再録 哲学の学習2 高村著「ヘーゲル『小論理学』を読む1&2」

 
< 再録 > 

「哲学の学習 2 高村著「ヘーゲル『小論理学』を読む1&2」 2009年12月08日 04時10分49秒 | 人間・生命・宇宙

 ヘーゲルさんと言えば、代表作は『大論理学』と『小論理学』ですが(ぼくが言っているだけかも知れませんが)、これを読むのはきわめて難解です。

 「有」「無」「成」から始まるやつです。

 それで、いい逐条の解説書が欲しいのですが、『小論理学』のいい解説書だと思う本が出版されました。

 高村是(よし)あつさん著、広島県労働者学習協議会編『ヘーゲル『小論理学』を読む1&2』一粒の麦社、2009年9月10日発行、の2冊です。
 (すみません、著者の「あつ」の漢字が出ません。)

 さっそく買い求めたところ、『小論理学』の本文の前の異常に長い「序文」「序論」「呼び概念」をきちんと開設してくれています。なんと、全4冊を予定しているうち、この2冊が全部、「序文」「序論」「呼び概念」の解説です。
 現にこの部分は、岩波文庫、松村一人さん訳の2冊本『小論理学』の上巻の322ページのうち255ページを占めている部分です。

 ぼくの買ったのは1982年1月第32刷ですから27年前、まだぼくが……才の頃ですね。高村さんの解説をたよりに、ぼくも27年間放っておいた小論理学を少し読み進んでみたいと思います。一粒の麦社は、電話 082-231-6170 です。

 なお、さっき、岩波書店のホームページにアクセスしてみましたが、文庫も、ヘーゲル全集も、いま品切れ状態です。
 岩波書店に「再版して!」と呼びかけませんか?

 人類の知的「世界遺産」が読めないなんて、おかしいですよ。

 誰か、ヘーゲルさんの全著作を、正確に、わかりやすく日本語に翻訳して、誰でもいつでもアクセスできる「ヘーゲルHP」を作ってくれないかな?」


< 再録にあたって >

再録にあたって、ヘーゲル『小論理学』の目次を掲載しておきます。『小論理学』は斜め読みでもいいので目を通すべきだと思います。

◎目次・『小論理学』

「(松村一人訳、上下巻、岩波文庫)
第1部 有論
 A 質
a 有
b 定有
c 向自有
B 量
a 純量
b 定量
c 度
C 限度
 (以上、上巻)

第2部 本質論
 A 現存在の根拠としての本質
a 純粋な反省規定
 イ 同一性
 ロ 区別
 ハ 根拠
b 現存在
c 物
B 現象
a 現象の世界
b 内容と形式
c 相関
C 現実性
a 実体性の相関
b 因果性の相関
c 交互作用

第3部 概念論
 A 主観的概念
a 概念そのもの
b 判断
 イ 質的判断
 ロ 反省の判断
 ハ 必然性の判断
 ニ 概念の判断
c 推理
 イ 質的推理
 ロ 反省の推理
 ハ 必然性の推理
B 客観
a 機械的関係
b 化学的関係
c 目的的関係
C 理念
a 生命
b 認識
 イ 認識
 ロ 意志
c 絶対的理念」