新・本と映像の森 309 本谷達雄/文、あべ弘士/絵『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』福音館、1993年
40ページ、定価本体1300円、NDC460.
「哺乳類でいちばん小さいのは、トガリネズミ。体重5グラム。
カブトムシよりまだ小さい。
哺乳類でいちばん大きいのは、シロナガスクジラ、体重100トン。
の2000万倍。」
本谷さんはいう。
人間は1分間に60~70回、1秒に1回心臓が打つ。
ハツカネズミは0.1秒に1回。
ゾウは2秒に1回。
どんな哺乳動物も1回息を吸って吐くあいだ4回心臓を打つ。
横軸に体重、縦軸に呼吸時間と心臓の打つ時間をとってグラフに書く。
ただし体重も時間も対数軸で。
するとおもしろいことに、呼吸曲線も心臓曲線もそれぞれ同じ角度の直線になる。
なぜそうなるかの謎は、本谷達雄『ゾウの時間とネズミの時間』を参照してください。
最後に、この本の最終章についている「ナマケモノのうた」がおもしろい。