本と映像の森54 原恵一さん監督、アニメ映画「河童のクゥと夏休み」
なんで、このアニメ映画を知って、この「限定版 コレクターズDVD」を買ったのか、さだかではありません。
古代史の九州との関連で、水神としての河童のことを、ネットで調べていて、という可能性が高いです。
メイン主人公は、やはり現代に生きる少年・康一くん。サブメイン主人公は、江戸時代に住んでいた河童のクゥさんです。
クゥさんは、父河童と住処の「沼」が干拓される話を聞いて、領主の侍に直接お願いにいきます。
その夜の道で、父河童は、侍に腕を切り殺され、クゥ自身は、同時に起こった大地震で地割れに飲み込まれ…。
康一くんは、帰宅途中に、街を流れる小さな川で、川底に露出した何か「化石」のようなものを発見し、ランドセルに入れて家に持ち帰ります。
前半は、康一くんの家族とクゥさんの家族物語。
お父さん、お母さん、康一くん、妹、そして犬のオッサン。
1人だけ300年も未来に飛ばされてしまった孤独なクゥと人間たちの物語。
そして、康一くんと同級生の女の子・菊池さんの切ない感情。
第2幕、康一くんは、生き残った河童を求めて、岩手県遠野へ、クゥをリュックに入れて
1人ででかけます。
大人になるための旅行に。
第3幕、康一くんとクゥが家に帰ってくるあたりから、物語はクゥの存在がマスコミにも知れてしまい、家族も変化していきます。
テレビ局への出演から、物語は大転換し、クゥは犬のオッサンとともに脱走し…東京タワーへ!
河童のクゥを助けるのは、人間だけじゃありません。
遠野の○○も、沖縄の○○○○○も。
康一くんと、少女・菊池さんの切ない恋物語も、すてきです。
もしまだ見てない人がいたら、ぜったい見てください。
宮崎駿さんのアニメ以上だと想います。
違いは何かというと、やはり、日本列島の古い、自然や生きものやくらしや人間を
きちんと描いているから、でしょうか。
つまり「ナウシカ」や「ラピュタ」や「ハウル」などより、
自分たちの生きているこの現実世界に、より近いからでしょうか。
ここまで書いてきて、気がつきました。
「クゥ」の世界と「トトロ」の世界が似ていることと、違っていることに。
「トトロ」は最初から最後まで、田園・里山の世界に終始しますが、
「クゥ」は自然に住む河童を、都市の人間の家に住ませてしまい、
マスコミにも出演させてしまう。
よりリアルに、端的な表現で、自然と人工の相克を表現できているように想います。
「トトロ」は、自然のなかでの物語に終始することで、自然と人間、自然と人工の相克は回避しているのではないでしょうか。
なんで、このアニメ映画を知って、この「限定版 コレクターズDVD」を買ったのか、さだかではありません。
古代史の九州との関連で、水神としての河童のことを、ネットで調べていて、という可能性が高いです。
メイン主人公は、やはり現代に生きる少年・康一くん。サブメイン主人公は、江戸時代に住んでいた河童のクゥさんです。
クゥさんは、父河童と住処の「沼」が干拓される話を聞いて、領主の侍に直接お願いにいきます。
その夜の道で、父河童は、侍に腕を切り殺され、クゥ自身は、同時に起こった大地震で地割れに飲み込まれ…。
康一くんは、帰宅途中に、街を流れる小さな川で、川底に露出した何か「化石」のようなものを発見し、ランドセルに入れて家に持ち帰ります。
前半は、康一くんの家族とクゥさんの家族物語。
お父さん、お母さん、康一くん、妹、そして犬のオッサン。
1人だけ300年も未来に飛ばされてしまった孤独なクゥと人間たちの物語。
そして、康一くんと同級生の女の子・菊池さんの切ない感情。
第2幕、康一くんは、生き残った河童を求めて、岩手県遠野へ、クゥをリュックに入れて
1人ででかけます。
大人になるための旅行に。
第3幕、康一くんとクゥが家に帰ってくるあたりから、物語はクゥの存在がマスコミにも知れてしまい、家族も変化していきます。
テレビ局への出演から、物語は大転換し、クゥは犬のオッサンとともに脱走し…東京タワーへ!
河童のクゥを助けるのは、人間だけじゃありません。
遠野の○○も、沖縄の○○○○○も。
康一くんと、少女・菊池さんの切ない恋物語も、すてきです。
もしまだ見てない人がいたら、ぜったい見てください。
宮崎駿さんのアニメ以上だと想います。
違いは何かというと、やはり、日本列島の古い、自然や生きものやくらしや人間を
きちんと描いているから、でしょうか。
つまり「ナウシカ」や「ラピュタ」や「ハウル」などより、
自分たちの生きているこの現実世界に、より近いからでしょうか。
ここまで書いてきて、気がつきました。
「クゥ」の世界と「トトロ」の世界が似ていることと、違っていることに。
「トトロ」は最初から最後まで、田園・里山の世界に終始しますが、
「クゥ」は自然に住む河童を、都市の人間の家に住ませてしまい、
マスコミにも出演させてしまう。
よりリアルに、端的な表現で、自然と人工の相克を表現できているように想います。
「トトロ」は、自然のなかでの物語に終始することで、自然と人間、自然と人工の相克は回避しているのではないでしょうか。