本と映像の森 128 石井宏さん『反音楽史』新潮文庫、2010年10月1日発行、原著2004年2月新潮社、486ページ、定価629円+消費税
すごく重要な本です。
タイトルは「反音楽・史」ではなくて「反・音楽史」です。
ぼくも含めて今の子どもたちも学ぶ「バッハさん→モーツアルトさん→ベートーベンさん」という「ドイツ音楽史」は、かなり嘘であるということです
まず第一点は、古典派以前の問題で、ドイツも含めて、西欧を支配した「イタリア音楽」を無視したり、軽視したりする「音楽史」は、成り立っていないという指摘です。
第二点は、モーツアルトさんやベートーベンさんの当時でも、イタリア音楽は西欧音楽を支配していたのであり、それはロッシーニさんなどの歌劇の世界で、典型的です。
第三点は、19世紀の音楽世界で、シューマンさんなどがドイツ音楽を持ち上げてイタリア音楽をおとしめた「評論」の解明です。
第四点は、20世紀に入って、クラシック音楽や音楽全体がどうなったか、という問題です。
すごく重要な本です。
タイトルは「反音楽・史」ではなくて「反・音楽史」です。
ぼくも含めて今の子どもたちも学ぶ「バッハさん→モーツアルトさん→ベートーベンさん」という「ドイツ音楽史」は、かなり嘘であるということです
まず第一点は、古典派以前の問題で、ドイツも含めて、西欧を支配した「イタリア音楽」を無視したり、軽視したりする「音楽史」は、成り立っていないという指摘です。
第二点は、モーツアルトさんやベートーベンさんの当時でも、イタリア音楽は西欧音楽を支配していたのであり、それはロッシーニさんなどの歌劇の世界で、典型的です。
第三点は、19世紀の音楽世界で、シューマンさんなどがドイツ音楽を持ち上げてイタリア音楽をおとしめた「評論」の解明です。
第四点は、20世紀に入って、クラシック音楽や音楽全体がどうなったか、という問題です。