古代ブログ 108 おじぎ・合掌・握手・キス
『中日新聞』1面の「中日春秋」4月23日に次の文章が載っていた。
スリランカでのテロに触れての記事だった。
「日常的なあいさつにも、洋の東西では形に違いがある。日本を含む東はおじぎと合掌で、西は握手とキスである。民族学者の梅棹忠夫さんが一九五〇年代に随筆『東の文化・西の文化』で指摘している。東西の違いは、<人間文化の巨大な水脈>であるかもしれないと書いた。
アフガニスタンは握手とキスの地で、インドは合掌であるそうだ。水脈はインドの西あたりでぶつかっているようである。文化の交差点であろう」
合掌は仏教のというよりインドのあいさつだろう。おじぎはアジアのもっと古層のあいさつではないかと思う。
西洋の「握手とキス」の歴史的観察は誰かしているだろうか。
何か文献がないか、おじぎ・合掌・握手・キスの歴史をたどってみたい。
ちなみに動物にも、とくに哺乳類にはあいさつ的行動はあるようだ。