雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・古代史ノート 13 神社古墳 2 (旧)冨士神社(東区上西町) 20210707

2021年07月07日 21時27分20秒 | 遠州古代史
新・古代史ノート 13 神社古墳 2 (旧)冨士神社(東区上西町) 20210707


 冨士神社の2つ目です。ただし旧原稿 20131017 のコピーです。


「遠州の遺跡・寺社・地名 114 東区上西町の「富士神社」東向き
2013年10月17日 21時11分35秒 | 遠州古代史


 この前、探査に行ってきました。東区上西町の神社です。東向きでした。つまり、お参りをする庶民は真西、夕陽の方向を拝みます。


 祭神は「木之花咲耶姫命 このはなのさくやひめみこと」です。この「コノハナサクヤヒメ」は、富士山の火山信仰と関連して、東海から関東に分布する神だと思っていますが(ちゃんと調べてないけど)、とすると、疑問がわきます。


 『古事記』『日本書紀』では、誰が見ても「西日本」、たぶん「九州」に「天孫降臨」したニニギが現地の豪族の娘、コノハナノサクヤ姫と結婚した家系が天皇家の始まりです。


 同じ「コノハナノサクヤヒメ」ですが、一方は九州、他方は東海から関東、「同名」だから「同じ神」というのは早計、即断ではないでしょうか?


 こういう疑問を最初に文章として述べたのは、たぶん、古田武彦さんと思いますが、違っていたら、ご教授ください。


 むしろ、こういう推定が成り立つのではないでしょうか?


 日本古来の「聖なる山」である富士山の神、「コノハナノサクヤ姫」の聖性は、古代人の誰も否定できないので、7世紀の『古事記』『日本書紀』創作者は、日本列島の本来の支配者「山住の神」とその長女「コノハナノサクヤ姫」を、アマテラスからの系譜の下に、「結婚して」「従属した」という説話で組み込んだ、と。


 『古事記』『日本書紀』が「創作小説」ではなく「伝承」「説話」の集大成(盗作)であることの証明は、古田武彦さん著『盗まれた神話』(ミネルヴァ書房から201年に復刊、2800円+消費税)を参照してください。


 なお古田武彦さんの「『東日流外三郡誌』は偽書ではなく真実の古文書である」という説は真実ではないとボクは判断します、念のため。どうか、誰が言っているかではなく、その人が言っている内容で個別に判断していただきたいと思います。カール・マルクスさんの言うことでも、まったく同じです。」


 むしろ今では、記紀神話での「コノハナノサクヤ姫」は阿蘇山の火山女神ではないのかというイメージが浮かんできます。


 真実はまだわかりません。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。