雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

ことばと詩 31 かわぐちかいじ『沈黙の艦隊 1』講談社、1989年 20200504

2020年05月04日 06時35分19秒 | ことばと詩

ことばと詩 31 かわぐちかいじ『沈黙の艦隊 1』講談社、1989年 20200504

 モーニングKC、226ページ、定価500円。

 SFなのか空想マンガではあるがリアル戦争マンガです。でも、航行している反乱原潜ヤマトをアメリカ軍が1発の巡航ミサイルトマホークで撃沈しちゃわないのが「空想」といえば「空想」です。

 それとやたら人物の顔がでかいのがボクの感性には合わない。

 それはともかく、もう1人の主人公・潜水艦「たつなみ」艦長深町洋(ふかまちひろし)二等海佐はたつなみの水測室で聞く。

「俺が確認したわけじゃない。
 潜水艦乗りが信用するのは何だ」

 渡瀬三等海佐は答える

 「自分の眼と耳と勘……だけであります!」(p24)

 もう1つの場面。

 潜水艦隊司令長官・田所進海将補は聞く。

 「知ってどうする?」

 深町は答える。

 「オン・ステージにある艦の任務の第一は状況の正確な把握だと思っとります!」
 (p57)


 そういう意味では『沈黙の艦隊』のなかのアメリカ海軍の艦船は強大な武力をもちながら「状況の正確な把握」ができず命令まちの情けない状況に陥っている。



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