本と映像の森18 『日本書紀』のテキスト、文庫本
日本古代史の基本文献の1つは「記紀」、つまり『古事記』『日本書紀』であることいn異論のある方はないと思います。
「あんなものは7世紀初めの創作で事実ではない」「天孫降臨とか神武東征とかうそだ」と考えている人がいたら、伝承を何の根拠もなく軽視しない方がいいと私は思います。
まず読んで批判すべき所は批判するのが筋道だと思います。
まず全文をきちんと読みましょう。
『古事記』の方は、文庫本や現代語訳がかなり出ていますが、『日本書紀』の方は、手軽な文庫本で読めるのは限られていますので紹介します。
おすすめは、講談社学術文庫で宇治谷孟(うじたに つとむ)さんの現代語訳で上下・2巻本で出ているテキストです。
『日本書紀 全現代語訳』、1988年第1刷発行で、私が買った2004年に第33刷ですから、かなり売れているのだと思います。
私が買ったときで1冊1150円+税、でした。
原文と現代語訳と注釈まで載っている文庫本は、やはり岩波文庫の5冊本ですね。私が買ったときで1冊1000円+税です。
なお『日本書紀』に続く古代日本の正史である『続日本紀』も同じ宇治谷さんの全現代語訳で、3冊本で出ています。
これも買って、通読することをおすすめします。
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