雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

猿田彦ミステリー 2

2014-05-02 00:17:21 | 面白い...パワスポ寺社
ココは一つ、

「猿田彦ミステリー」

ってなお話を記しおくのも一興かもしれませぬな......

うん。

次回!続く!(=゜ω゜)ノ




そもそも、猿田彦さんが何故?
「道開き」「導き」の神とされているのかというと、
その典拠は例によって「記紀=きき」を初めとする
古代に編纂された「日本神話」に求められ、

猿田彦さんが初めて登場する場面は......

「—————天皇家の始祖神である邇邇芸尊(ニニギノミコト)が
天上世界から地上世界に降りようとしたとき、
天の八衢(やちまた)に立って高天原(たかまがはら=天上界)から
葦原中国(あしはらなかつくに=地上世界)までを照らす神がいた—————」

という感じで記されています。
天と地の間にある分かれ道......「八衢=やちまた」でニニギさんが

「はて、、どちらにどう行ってよいものか、、、」

と思案に暮れている時に忽然と!
光り輝く姿で表れ、
地上までの道案内をしたのが猿田彦さん。
そのお陰で無事「天下り」を果たすことが出来たニニギさんは、
その後地上世界を治め、今日の日本国も創り、
天皇家の始祖となっていった......と記されていて。
そんな所から猿田彦さんは
「国の創成に関わる」
とても重要な導きの神とされているワケです。
そして、神話の中に登場する八百万(やおよろず)
ともいわれる多くの神々の中で唯一、何故か?
その「容姿」までが克明に記されているという神様でもあり、

「—————その神の鼻の長さは七咫(ななあた)、
背丈は七尺(ななしゃく)、
目は八咫鏡(やたのかがみ)のように、
またホオズキのように照り輝いているという姿であった——————」

なんて感じで記されています。
その描写された鼻の長い?高い?
特徴的な容姿から今に至るまで様々な言説が唱えられていて、

「天狗さんじゃね!?」

「、、ってことは修験道の始祖じゃね!?」

「山岳密教の祖として崇めちゃう!?」

「いや、猿じゃね!?」

から始まって、

「外人じゃね!?」

ユダヤ人じゃね!?

なんていう説も語られて来たり、
後世には「導きの神」という部分から、
道標(みちしるべ)の役割を果たしていた
道端に佇む「お地蔵さん」などとも習合し、

「お地蔵さんも猿田彦さん!なんじゃね?」

「庚申塚(こうしんづか)も猿田彦さんじゃないの!?」

なんて信仰に至るまで、
本当に多くの人々の間で、
様々な形で脈々と生きて来られた神様でもあります。
更には、この国の神々はそんな「神話」での描かれ方によって、
古来より天から降りてきた神々=天津神(あまつかみ)と、
元から地上世界に暮らしていた神々=国津神(くにつかみ)
とに二分されるような捉えられ方をされて来てもいるのですが、
中でも猿田彦さんは

「地上付近で天下りする神々を待ち受けていた、、」

という逸話から「国津神」とされつつも、
上に記した神話の様に、
双方の神様の間を取り持ち、
道案内迄もしたという神様でもあるので、
その働きから天津とも国津とも言えない双方の間に佇む稀なる神様だ!
と言う事も出来ます。
故にどちらの派閥や神社、
地域であろうとも関係なく入り込めちゃうぅぅ!ヽ(*´∀`)ノ
という特徴も兼ね備えている、なんとも特別な存在なのです。
伊勢であろうが出雲であろうが、
日本全国津々浦々のどんな寺社でも祭られている......
祀ることが出来る......
という不思議な神様でもあります。
こんな部分も含め、全国に散らばるお地蔵様や、
道標(みちしるべ)代りの石碑や、
庚申塚(こうしんづか)などの数迄も合わせて考えてみると!?
その数は......もう......計り知れません。
猿田彦さんというのは本当に広大な守備範囲と、
多くの謎を持ったミステリアスで魅力的な神様であるわけです。

そのミステリアスさは、
神話においても「猿田彦大神」と記されていたりして.....
「大神=おおかみ」と名のつく神は国津神系の神々の中では
他にはマッタクいない!Σ(゜□゜*)......という特別さ。
そんな計り知れない広大な力を持つ猿田彦さんの特徴を
僕的な言葉で言うのであれば、



「この地上世界に広くあまねく行き渡る、
トテモ然りげなく大きな力を持つ神様」



という感じ。
それはまるで「重力」のような神様。
とても然りげなく偉大な神様なのです( ̄ー ̄)



「缶コーヒーやカフェの名前につけちゃっていいのでちゅか!?(; ̄O ̄)」



などと驚いて、ついつい惹かれてしまうわけなのです.......



さて、ミステリー。
偶然とはいえ、
この神様の名前が全国ネットのTV-CMに乗って表立って現れるという時は、
きっと、この国が道に迷っている時......
迷いかけている時......か?
TPP問題。
クリミア問題。
尖閣諸島、竹島、北方領土......
日本としては本当はロシアも大事、アメリカも大事。
迷う所。
秘密保護法、集団的自衛権、武器輸出、憲法改正の是非。
消費税増税はやっぱりキツくね!?
いいの!?これ?このままで?
原発は?
新エネルギー問題は?課題は?どう進むの?
つい先日財務省が公式に発表した試算によると、
先進国中最大レベルの借金はこのまま何の対策も無しに進んだ場合、
2060年には8,000兆円を超えるとのこと......
国家破綻の危機......
そんな別れ道=八衢(やちまた)にチラリと現れた猿田彦さん。
もしや!?
これから、まるで重力のように然りげなく何かよい道を!?
示してくれたりするのでしょうか!?





三重県、鈴鹿山麓にある「椿大神社=つばきおおかみやしろ」
前回記した伊勢の「猿田彦神社」などと共に、
猿田彦さんの「総本宮」を「名乗る」宮の一つ。
伊勢同様コチラにも奥さんの
「アメノウズメ=天之鈿女 ≒ (ニアリーイコール)猿女=さるめ」
さんの美しき宮も一緒に建っています。
別宮、椿岸神社。
美しい!(〃∇〃) ぽっ







実はココには「知る人ぞ知る」松下電器、
パナソニックの創業者である産業界の偉人、
松下幸之助さんの神社!があります。
こちら......



あまり表立って語られる話しではありませんが、
ホンダの創業者「本田宗一郎」さんと共に
この宮を心から崇敬していた松下さんは、没後、
この地に御魂分け(みたまわけ)をして祀られることになりました。
茶室「鈴松庵」を始め、
長年に渡り多くの寄付をして来た方ということもあり、
神社側も快く、特別に、「松下幸之助社」として、
境内の片隅のとても心地よい場所にヒッソリと、
しかし存在感を持って建立されています。(^^)
そんな松下幸之助さんの有名な言葉に、
パナソニックの創業理念にも組み込まれている
「水道哲学=すいどうてつがく」
と呼ばれるものがあります。



——————戦前、幸之助さんが事業を始めて間もない、
まだ赤貧に喘いでいた頃。
ある暑い夏の日に大阪、天王寺界隈の場末の街を歩いていると、
その辺りには家々の表に共同で使う水道がいくつか引いてあって、
そこに荷車を引いた通行人が一服して、
水道の栓をひねり、水を飲んでいる姿を見かけました。
強い日差しの中、口をすすぎ、
美味しそうに水道水を飲むその男の姿を見ても、
誰一人気にかけたり、とがめる者はいませんでした。

「水道の水はただではない。
加工して飲料水にしているのだから料金を払っている。
その人は値あるものを無断でとっているいるわけだ。
ところがそれを見て誰一人とがめるものはない......」

幸之助さんはそんなコトを思い、
しばらくその理由を考えました。
そして辿り着いた答えが、
後に「水道哲学」と呼ばれるものになります。

「それは、水が如何に尊いものであっても、
無限にひとしく大量にあるからだ」

水道の水のように良質なものを大量供給することにより、
タダに等しく安く皆の手に行き渡るようにしたいという思想、
経営哲学が水道哲学————————。



「道開き」「導き」の神でもある猿田彦大神の力というのは、
記した様に広くあまねく、
人々の間に重力のように広がる力でもあります。
「あまねく」は「普く」と書きます。
普通、普遍の「普」



そんな猿田彦さんの大きく美しい御宮の中に佇む松下幸之助さんの社......
ソレは墓陵と言って良いものかもしれません......が、
それが「ココに在る」と言う事実も、
僕には至極自然なことの様に思えていて......
時折、ちょっとお猿さんライクな!?松下幸之助さんの容姿が
猿田彦さんの姿に重なって見えるようなコトがあったりもして。(^^)
そういえば、前回の記事を書いた後、
ジョージアのCMがTVで流れている最中の4月28日。
長く低迷に喘いでいたパナソニックが

「前期7542億円の赤字から今期1204億円の黒字に転換。
3年振りの黒字化に......」

という経営発表をしていました。
そんなことも、僕には、
然りげなく動き出した猿田彦さんのフレームで見えていたり......
もして......|ω・*)チラッ



——————書き始めてみたら、
想像以上に長くなっってしまった猿田彦ミステリー。
それでも!ここから先はマニア向け!のミステリー・ゾーンへ。
興味のない人にはトコトンつまらない!
ホントの!?猿田彦ミステリー( ̄ー+ ̄)ニヤリッ

記した様に「国津神」と言われていて、しかし
「天津神」とも言えそうな猿田彦さんの正体というのは一体何なのか?
誰なのか?
正体不明なのにその広大無辺な広がりを持つ力というのは
イッタイ何処から来るのか?
神話において国津系神々の中で唯一「大神」と記される、その意味は!?



猿田彦って......イッタイなにもの!?



そんなマニアしか持たないであろう疑問が
もう一つのフェティッシュなミステリー。
たかが!?ジョージアの缶コーヒーから始まったミステリーですが、
古の昔より様々な人々からカンカンガクガク色々な言説や
研究がなされてきたコトでもあります。
されど!つづく!のであります。
あしからず......




松下幸之助著「物の見方 考え方」
「水道哲学」が生まれた経緯が記されています。
僕には経営を語るような資格はありませんが、それでも、
とても影響を受けた本です(^^)


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