雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

SOMETHING

2015-10-08 22:49:03 | 凄い...映画/音楽/珈琲
———————彼女の仕草の中にある何かが、
他の娘には無いくらい僕を惹きつけるんだ。

君は僕に聞くんだ。
僕の愛は育つのかっ?て。

そんなこと僕にはわからない。
君が僕の傍にいてくれたら、
それはいつか見えてくるかもしれない。
僕にはわからないんだ。
そんなこと、僕にはわからないんだ。

今は、僕は彼女の傍を離れたくないんだ。
わかるだろ?
僕がどれくらい信じているかってこと。。



Something in the way she moves
Attracts me like no other lover

You’re asking me will my love grow
I don’t know, I don’t know
You stick around now, it may show
I don’t know, I don’t know

I don’t want to leave her now
You know I believe and how——————————



「サムシング」
言わずと知れた!?ビートルズの名曲です。
メンバーが横断歩道を渡る、
あまりに有名なジャケットのアルバム
「アビイ・ロード=Abbey Road」
に入っています。





激しい雨が降っていた先日、
車でFMを聞いていた時に流れてきました。
僕の中では、
数あるビートルズの名曲達の中でもトップ5!に入る、
お気に入り中のお気に入り曲。
こういう言い方をする時は大抵、
その5曲のどれもが1位みたいなモノで......
マサに甲乙なんてつけられないくらいの感じ。
そういう意味では
「この曲がビートルズの中で一番好き!」
と言ってもいいくらいのものであって。
大好きなのです。はい。(^^)



ここからの話はややマニアックな世界へ......と、
読者さん達の途中離脱はやむなしか......



なんと言ってもこの曲は、
ビートルズのリード・シングル曲の中で唯一となる
ジョージ・ハリソンの曲。
ジョンとポールの作詞、作曲ではないわけです。
でもって、
この曲の制作にはジョンが一切参加していなくて。
だからなのか?
プレイヤーとしてのメンバーの個性や腕が
自由に出ている感じがまたビレちゃうのです。

そして、とにかくベースが凄い。ヤバイ。
ポール・マッカートニーさんて
ベーシストとしても超一流なのだと思いますし。
この曲のベースラインなんて、もう、歌そのもの。
ベースなのに泣いてるし。
叫んでるし。
プイプイしてるし。
なんだこのラインは......
なんでこんな美しいラインを書けるのさ!?(゜Д゜;)
スゴ過ぎる。
普段自分が歌ってるリードボーカルをジョージが歌ってるもんだから、
暇過ぎて?
持てる力の全てをベースに注いでこーなっちゃったのか?
自分の曲じゃないから
「これ見よがし!」
に主張しまくったからこーなっちゃったのか。
なんにせよ、
僕はこの曲を聞いてベースを買ってしまった!
くらい感動しちゃったのです。
ええ。

しかも、
リンゴ・スターのドラミングも繊細で叙情的。
やっぱりポールのベース同様に歌っているかのようで。
優しいリンゴがとても自由に叩いている気もするのです。
生き生きと。繊細に。
いつも通りの無駄の無さもキチンとありつつもそんな感じだから、
またそこがヤバくて。
圧倒的な力を持つジョンとポールのイニシアチブでない曲だから?
なのか、
いつもより気遣いが少ないから?
なのか、
なんなのか。
数々のビートルズ曲の中でも際立った自在感。

で、ジョージの歌もなんかいい。優しい。
ギターソロも
「演歌ですか!?」
ってぐらいの情緒感。
「レノン=マッカートニーの曲でこんなフレーズ弾いてたっけ!?
隠してた!?腕?」
なんて思っちゃうくらいセクシーでメランコリック。
やっぱり自分の曲だから、
全てが自然とフィットしてきちゃうのでしょうか。
冒頭に記した歌詩もとても良いですし。ね。なんだか。



要するに、
ジョンの影が無い上にポールが完全に裏に回ると、
ビートルズってこんな曲を作るんだ、的な。
そんな驚きも新鮮さも含めて、
この曲は僕の中では特別な一曲なのです。
勿論、ジョンがいなければビートルズではないけれど。
ジョンがいなくてもちゃんとビートルズになるんだ!
っていう、そんなスゴさ。感激。



音楽って、最後はステレオで聴くことが多く。
それは、例えばイヤホンやヘッドホンなど、
右耳と左耳とで二つのチャンネルで聞いているということでして。
その「2チャンネル」ということがステレオということでもあり。
「1チャンネル」というのはモノラルのことであって。
ビートルズの音源の多くは、
実際はそのモノラルだったりします。

で、

多くの人が聴く、
そんなステレオかモノラルの音に落とし込む前には、
音楽は沢山のチャンネルに分かれていまして。
ドラム、ベース、ギター、ボーカル、コーラス、キーボード......
超簡単にこれだけ記してみても6種類もあります。
それらを一個一個丁寧に録音していくと、
楽器だけでも6つの「チャンネル=トラック」が出来ちゃうワケです。
そして、本気でポップ・ミュージックなどを作っていったら、
そりわもう大変な音数になる時もあるワケでして。
コーラスだけ考えてみても、
基本的な3声の積みと、
それを二人の人で録ったりしたら、
それだけでもう6チャンネル。
メインのボーカルトラックを加えたら7つ。
さらにお化粧なんかしたいもんだから、
オクターブ下の声や、
オクターブ上の声や、
ダブルやトリプルと呼ばれる、
同じメロディーを同じ声で重ねて録音などしていったりなんかすると......
そんなボーカルトラックだけでも数十チャンネル。
加えて色んな楽器やら、効果音やら、
シンセサイザーの左右の音やら、
ドラムセットのバスやハットやスネアだシンバルだ、
部屋鳴りの音だ......
最近の音楽では1曲で100チャンネルを超えるようなことも
しょっちゅうあったりします。
仮に、某48人組アイドルグループのボーカルを
一人一人録っていったら、
それだけで48チャンネル=トラックになっちゃいますし。

で、

そんな沢山の「チャンネル=トラック」を、
皆が最後に聴く形であろう、
左右の耳用の「2チャンネルのステレオ」にまとめていく作業を
「トラックダウン」というワケです。
またの名を「ミックスダウン」。
録音した沢山のトラックを
一本一本減らしていく作業をするワケなのです。
一つ一つの音を丁寧に混ぜていく、
トテモ大変ポンチな作業。

それで、

この時に必要なことが「削る」ということ。
混ぜないで「使わないで捨てちゃう」という判断。作業。
精魂込めて、真剣に、丁寧に、
愛情満載で録音したアノ音やコノ音を!
そのプレイを!
お主はホーーーーーントにカットできるのか!!??ヾ(* ̄O ̄)ツ

って。

そーいう断崖絶壁に追い込まれることがよくあるのも、
このトラックダウンの時だったりします。
それは音楽だけでなく、映像作品でも、
企画書でも、お仕事でも、
はたまた、料理でも、酒造りでも、人間関係でも......
色々なところであるようなことだとも思いますが......



「それでもチミわソレをカット出来るのかぁぁぁ!?」



「アチキわスパッとやっちゃうよーーーん( ̄ー ̄) ニヤリ」



って、
簡単にやるエンジニアさんなんかは本当に優秀さんで。
信頼しちゃいます。
まったく。ええ。



そんな時は、大抵、
アレンジャーさんは涙目ですけど。ね。ええ。



話は戻って
「ザ・ビートルズ=THE BEATLES」の名曲
「Something=サムシング」。
そんなミックスという部分で言っても、
美しき仕上がりを持つ一曲だと思うのです。
静かな曲調なのに音圧もシッカリとあって、
ラウドな曲に並んでいてもちゃんと負けずに聞ける。
曲のピークに全体の音圧レベルを合わせていくような、
そんな感じにも職人技がピカッと光っているミックス。

「でもさ、そんな曲、沢山あるやんけ!」

と。当然そーいう声もあるでましょ。
それはそうです。
名曲に名ミックス。
付き物で。
沢山あります。
しかし、
いやいや、
この曲には世紀のトラック・ダウンがあるわけです。
僕的には。
ソレはビートルズにしかでき無い、
偉大なるトラック抜き=トラック・ダウン。

そうです。

もちろん、

その抜いたトラックは......

アノ!

「John Lennon=ジョン・レノン」

彼の存在を曲の中から綺麗にダウンしちゃってる代物!
ってなわけなのです。
ジョージ・マーティンのプロデューシングも含めて、
それが全てにおいてポジティブに出ているところがスゴイ点だと思うのです。
まぁ、この曲のレコーディングの時は、
もうバンドは解散状態で、
ただ単にジョンがこの曲には無関心で参加しなかった......
という事実もある様なのですが。
それでも、すごいなぁ......と、
僕は思うのです。

「偉大な男がいない事が、
かくも偉大なる曲を生んだのか......」

僕はこの曲に、
そんな「抜きの美」を見いだしたりもしているのです。

「偉大さというものが何かを阻害しているようなことが、
時にあるのかもしれない」

そんなことも、
この曲を聴いているとフト思ったりもするのです。
それは、偉大なる人間がいて、
初めて出来るようのことだとも思いますが。
本当に人の関係というのは難しく、
不可思議なものだとも思います。

大好きな曲なのです。

「サムシング」(^^)♪


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