雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

王道 2

2012-12-06 00:43:44 | 感動
その三沢さんがある時、
TV番組か何か?のインタビューで、
その自らが体現する、馬場さんから受け継いだ
「王道プロレス」の「王道」という言葉の意味について、
こんな風に語っていたことを目にした事があります。
大体、ではありますが、
それは僕にとって本当に忘れられない言葉でした......

.....うーーん。。
ちょっとマニア向けの記事かな( ̄ω ̄;)......

つづく!




「......本当に強いということは、
相手の得意な技も力も全て出させて、
そして全て受け切る。

受けて受けて受けて受けて、、、それでも立ってる。

相手がもう出す技も力もない、と感じたところで、、、
そこで初めて自分の得意な攻撃をコレデモカ、と仕掛ける。

相手がソレを受けきれなければ俺の勝ち。
相手の良さもすべて出させて、受け切って、
その上で勝つ。

そうすると相手は
“本当にこいつは強ぇな、、”
と認めるんだ。
ソレが王道。
王道のプロレス。
王というのは完璧に勝たなければいけないんだ......」



このインタビューを見ながら、子供の頃
「プロレスってなんかウサンクサイなぁ、、」
などと思っていた事について、
僕は改めて色々と考え出していました。
よくよく考えれば、
ビルの2階より高いような場所から100キロを超える
大きな人間が勢いをつけて飛んでくるわけです。
下はタワムとはいえ硬い硬い板で出来たリング......
ならまだしも、コンクリートの時も。
そこで受ける側の人が「もし」逃げたりなんかしら......
飛んだ人は命に関わる事態になることは容易に想像できます。
だから、受ける側は逃げずに「クッションの役割」すらも担って、
その相手の命がけの技を受けるのです。
受ける側にしても100キロを超えるような
大きなものが降ってくるのを受けるワケですから、命がけです。
そこにはレスラー同士
「命を預け合う」
というような信頼もあるように思います。
それがプロレス的エンターテイメントの裏側に隠れている真実。



「命を預け合う」



ここにおいて、
格闘技とプロレスは「違う」ように思います。
ボクシングや柔道、K-1、UFO......格闘技は当然、
相手の攻撃を避けてもよくて。
それは、なるべく相手の得意な形をださせない!
喰らわない!
という戦いにおける常套手段でもあります。
そりゃ、相手の得意技や自信のある攻撃をまともに受けた日には
タマッタものではないでしょう。
相手の得意な形を如何に封じ、
自分に有利な形に持って行って、
相手も喰らいたくないであろう必殺の一撃を食らわせる!
大げさに言えば、ソレは

「命を奪いに行く!」

というもの。
もし「ルール」というものが無ければ格闘技とはそんなものです。
それでも、そんな格闘技においても、
盛り上がる試合というのは互いの良い所を出し合うような試合。
そんな試合は三沢さんの言う「王道」的な試合のように
見える時もあります。



「王道とはどんな意味?」



僕は三沢さんの言葉に出会うまでは、
こんな質問にはうまく答えることができませんでした。
でも、今はハッキリとこう思っています。



王道とは全ての困難や問題を逃げずに受け止め、
受けきること。
その上で尚、立っていること。
その上で自らの力を示し、歩んで行く事。
それが王の道。
それが王道。
たとえどんな人でも、
それが出来れば王に等しい。



これが三沢さんとプロレスに教わった
僕の「王道」に関するテーゼ。
このテーゼはプロレスだけでなく、
様々なところに当てはまる「真言」のようになって、
僕にずっと響いています。



多くの人が知る様に、三沢光晴は数年前、
リングの上で試合中に命を落としてしまいました。
相手の得意技を受けながらこの世を去ってしまいました。
その時は個人的にはとても衝撃で、ショックで、悲しくて......
でも、自分の技や攻撃だけでなく、
「受け」をも極めた王の中の王様らしい、
そんな去り方だった様にも思えます。



そして、そんな真の王は、
やはり滅多にいないのでしょうか......



この記事を書き出した最中にも、偶然にも、昨日、
三沢さんが立ち上げた「ノア」から秋山、小橋といった
創設時から団体の屋台骨を支えてきた偉大なレスラーが退団、
脱退を発表していました。

最近、プロレスは暴露本やら放漫経営やらで、
ややマイナーなスポーツ・エンターテイメントになってはいますが、
それでも命を預けあって頑張っている選手も沢山います。
こんな時こそ「王道」でもって、
また往年の輝きを取り戻してもらいたいと願っていたりします。
密かにではありますが、僕は応援しています。

プロレスだけでなくて、
きっとどんな業種でも、職業でも、どんな人でも、
少しづつ何かから逃げているようなことは
「もしかしたら」あるのかもしれません。
勿論、僕も例外ではなく。情けない......(T.T)
そんな時、たまにプロレスを見たりなんかして......
王道、王道......と呟いてみたりしてます。



アメリカのプロレス団体WWE(><)/
エンターテイメント系プロレスの最高峰かなぁ......
ラダーマッチ(高ハシゴ試合!)なんて
「究極の受け」の醍醐味が味わえます!?
ハラハラで!
あなたも如何でしょう!?
コレを機会に!?
んん!?

......その昔、
古館伊知郎の実況がプロレスにとてもハマっていて。
テレビ中継もとても熱く、楽しかったのを記憶しています。
報道ステーションの古館さんは僕にはどうも座りが良く無くて、
スポーツに戻って欲しいような......
松木さんとセルジオ越後を従えた古館伊知郎のサッカー代表戦中継とか、
一度見てみたい気がします。


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4 コメント

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みのりんごさんへ。 (amenouzmet)
2024-05-10 22:28:06
おおおお!
よくわかりまするー、、、(*´ー`*)
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Unknown (みのりんご)
2024-05-10 21:26:01
なるほど。。。深い。深過ぐる!!
今更ながら、最近ハマってるノアの試合。
なんだか、見え方が変わるなぁ。。。

ただただ興奮して見てた。
だって凄いんだもん!!騒ぎ過ぎて声が枯れるゎΣ(゚д゚lll)
「死んでしまうーーーー!!」って。

三沢さん。カッコいい!熱い!尊敬っす!!
返信する
マンボさんへ。 (amenouzmet)
2012-12-06 23:42:17
誰もが王になれるようですよ(^^)
返信する
Unknown (マンボ)
2012-12-06 22:26:48
読みましたよ~!!
三沢さんの言葉は氷の剣の様ですね。見事に心臓を貫かれました。
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