銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

『源氏物語』と『失われたときを求めて』が、大・人気とは?!?

2010-02-20 23:32:21 | Weblog
 今、現在の女性の愛読書は源氏物語らしいです。去年は源氏物語の特集を日経新聞がしたと思うし、瀬戸内寂聴さんが大もてです。そして、ヨーロッパものといえば、『失われたときを求めて』です。後者の新訳の編集には、知人が関わっておられたから、初めて、読み始めて、それを読んでいる間は、私の文章に、修飾語(または、部分)が増えるのですが、

 長いので、読んでいない日もあって、そういう日はまた、のどもと過ぎれば熱さ忘れるの類で、結論だけ早く言おうとする、簡単明瞭な、私の普段の文章に戻ってしまいます。
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 しかし、それらの名作に、日本女性が耽溺をしている現在は、やや、退廃的な時代だと思います。そして、そんな状況に浸りきっている間に、時代は、非常に変わってきて、読書会で、源氏を読みあっている、五十代、六十代の、主婦の、子供の世代が結婚をしないで、これからの老後を送ろうとしていたりします。この間、生涯未婚である人の老後の厳しさを語るNHKの番組があり、大反響だったということです。(私もそれを見ました)

 それを、私一人がひっくり返すわけにも行きません。が、なぜ、退廃的かという点だけは、ここで、一種の主張として、お話しをしておましょう。

 というのも、両方とも貴族階級というか、・・・・・現在の言葉で言えば、セレブ、そして、マイケル・ムーア監督の言葉で言えば、世界中の富の99%を所有している、1%の人たち・・・・・・の世界の話です。衣食住のことを気を使わず、美しい着物、または、洋服を着て、男女とも、手練手管を尽くして恋愛に励みます。

 あのね、こういっても、私自身、宇治十帖以外は、源氏物語を、原文(古文)または、谷崎源氏で読んでいます。明石あたりまでは、古文で読んだと思います。

 そして、光源氏ほどの人といえども、自分の犯した罪(父上の妻と結ばれた)と同じことを、子供世代に、やられてしまって、仏教的・無常の世界にたどり着くという・・・・・・文学史上の意義も、良くわかっているつもりです。
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 だけど、普通の女性は、別に恋愛だけをしているわけではありません。『女性雑誌が恋愛の特集ばかりするので、若い人が不安になって、会社で、上司と不倫をしたりして、あたら、若いときを無駄遣いしたりして、それは、危ないなあ』と前から思っていました、
 ともかく、隠れて不倫をして居る人は別として、みなさん、会社で恋愛ばかりをしているわけでもなく、日常的な業務を、淡々とこなしているわけです。

 専業主婦の方は、子育てやご近所づきあいや、子育てから派生した、趣味の付き合いなどで、手一杯で、さらに力のある人は、パートに出たりして、非常に忙しくしています。だから、女性のすべてが、恋愛に耽溺しているわけでもないのです。

 憧れの世界として、読書から、楽しみを得るのも大切ですが、読書は、人生の指針を与えてくれたり、理想を教えてくれるものでもあります。もちろん、かぶれすぎてはいけません。だけど、私たち、が、青春時代を送った1960年代には、『キュリー夫人伝』、『第二の性』、『魅せられたる魂』などの、恋愛だけではない、恋愛のその後が重要な作品が、必読の書だったのです。

 で、『魅せられたる魂』が、現在どうなっているかを、インターネットサーフィンをしてみたら、相当数の検索がされており、ほっとしました。ロマンローランについては、私は別に研究家でもないけれど、次にちょっと、述べたいことがあります。今日は短いですが、これで、終わらせてくださいませ。2010年2月20日深夜    雨宮 舜
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びっくりしました。(ペンクラブ、女性向け講演会の、話者たち)

2010-02-20 02:26:00 | Weblog

 今、ほぼ、三十分前に日本ペンクラブが、メルマガで、発表した講演会のご案内を差し上げました。それについて、「ぜひ、ご出席くださいませ」というわけでもないのです。
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 というのも、そのお知らせが来たこと自体に疑問符があります。

 私はかねてより、井上ひさし氏に対して、公的にも私的にも、大疑問を持っている存在です。2009年の6月22日だったと思いますが、氏が、NHKクローズアップ現代に出演されたときに、確定的に、それを、感じました。理由は何千字も字数が必要なので、今は詳細を述べません。

 で、井上ひさし氏が長らく、日本ペンクラブの会長であったと思いますが、いつの間にか、阿刀田高氏に変更になっております。

 阿刀田さんが、学士会館で行われたOPC(働く女性たちの会、ただし、同窓会が関係しているので、世間一般には閉鎖されている)の講演会で、ギリシャ神話についてお話をなさったときに、「ギリシャ神話の中で、先生は誰を一番好きでいらっしゃいますか?」と質問をすると、

 「こんなところで、そんな質問が出るとはびっくりしました。あなたは頭のよい方ですね。ところで、僕はヘクトールが好きです」とおっしゃいました。その挿話を、私は閉鎖されているAOLのメルマガ内で書いたことがあります。

 その二年後か、三年後に、自分の本をお送りしようとして、ただぽんと贈っても読んでもらえないだろうと思って、電話をかけましたら、まだ、覚えていて下さったのです。
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 まあ、それだけの間柄です。ただし、どうして、日本ペンクラブのメルマガが、私に、配信をされるようになったかは、不思議です。もちろん、「申し込みをしますか?」という案内は来ましたが、その最初の案内が、どうして私に来たかは不思議です。

 しいて言えば、「あんたはよく政治的な問題について述べているが、雨宮処凛さんに比べれば、小物だよ。十万分の一にもならないよ」と、自覚をさせるために、来たのかなあと、変にかんぐって、しまいました。それで、おいそれとは、転送もしたくなくて
 宣伝もしたくなくて、今日の当日まで待っていたのです。でも、表参道とは、有名な繁華街でもあり、どなたでも行きやすい場所(子供の城の近所)ですから、まあ、転送してみるかと、その当日になって、ご案内を出したわけですが・・・・・

 で、私自身は、『まあ、有名人でも、見に行くかいな』と思いながら、その出席者について、・・・・・テレビに出演される福島みずほさん以外は、その顔さえ、知らないので、・・・・・福島みずほさんを含めて、インターネットサーフィンをして見ました。そして、その結果、ドッキリとするほど驚きました。

 『おや、おや、うかつに情報を転送できないものだな?』と思ったりします。

 これは、井上ひさし氏について、インターネットサーフィンをしたときも同じことを強く感じましたが、それぞれ、人って正史とともに、裏面史もあるのですね。

 おっどろきました。本当に驚きました。

 世の中って、単純ではないです。私なんか、自分が苦労をしたつもりになっていましたが、有名人となると、その裏側が相当なものですね。驚きました。本当に驚きました。

 何に驚いたかは伏せます。・・・・・ともかく、上にあげた人物名のうち、阿刀田さん以外については、その人物像と背景について、ただ、ただ、驚きました。

 阿刀田さんについては、私は、何の問題も感じないので、何も裏側を、調べては居ません。その講演会で、「早稲田大学の出身だ」とおっしゃったし、「ギリシャ神話物語(これは、一種のリライト版ですね・・・・・一般の方が岩波文庫のイーリアスを読むのが大変であろうから、知らないより知っていた方がよいだろう、というご親切から書かれた本です)が、ロングセラーであって、家計を助けてくれた」・・・・・などという、リラックスしたお話ぶりでした。

 というのも、聞き手の方が(本当はインテリではあるものの)、見かけは単なるおばさんの集団ですからね。甘く見ておられたと思います。そこに、氏の、お仕事全体を総括する目的で、質問をしたので、私が、驚きをもって、迎えられたのです。
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 イーリアス(ホメロス著)を読むと、ギリシャ側、トロイア側、それぞれ、十人を超える主役級の男女が出てきます。アキレスの<かかと>で有名なアキレウスが、ギリシャ方の美形の若き英雄なら、女たらし(ギリシャの王様のきさきを奪った)の弟を持ってしまって、苦労を背負い込むへクトール(トロイア側の総大将、父プリアモス王の、全権を受けて戦う)が、苦みばしった、中年の男性の魅力を振りまきます。もう一人、読者が感情移入をしやすい英雄として、年老いた知恵者オディッセウスがギリシャ側に居ます。

 その二人(+オディッセウスで三人)が、もっとも際立つ、主役中の主役ですが、阿刀田さんが、若い美形のアキレウスをお好みになるか、それとも、壮年で責任を負う苦しいへクトール(映画などでは、ヘクターと表記されるときもある)をお好みになるのか、それとも、インテリの常として、頭のよいオディッセウスをお好みになるかを、知りたかった私は、氏のお答えに大満足をしました。

 阿刀田さんは、大衆の好みと、ご自分の好みを合致させられる・・・・・、そして、頭のよい方です。もし、アキレウスとお答えになったら、私は氏を『大衆・迎合型で、軽い人だ』と、思ったでしょう。

 そうです。いぶし銀のごとき、魅力が、ヘクトールにはあります。それに、木馬の計で騙されて敗北をする、トロイア方の悲劇の王将でもありますので、誰もが、こころ、惹かれます。
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 もちろん、近年の研究では、経済的な覇権争いが、現在のトルコで繁栄をしていた小アジア系統の王国と、ギリシャ半島を中心として繁栄していた王国との、対立構造を生み、それを、美しく詩的に、仕立て直したものですが、

 それでも、シュリーマンの夢を掻き立てた・・・・・長編・詩篇、(結果として小説となっている)・・・・・日本で言えば、平家物語みたいなもの・・・・・ですから、それは、本当にあったことのように、信じられる世界でもあります。
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 ともかく、そのインターネットサーフィンで、『この世には、美しいものと、醜いものが平行してあるのだ』と、知りました。『ある人間が、特別なガッツを持つということは、何かの、欠損が、影にあるのも、真実だ』と思います。それは、他者の秘密でもあるから、私がここで、あきあらわすことはいたしません。

 ただ、阿刀田さんも、ゆったりなさっていて、それほど、ご苦労がなかったみたいですが、私も苦労があったように見えて、やはり、まだ、恵まれている方だったかもしれないと思い至ったことです。まったくの偶然・・・・・それは、メールを転送した責任を負うための調査でしたが・・・・・で、知った新しい事実が、たくさんありました。

 いやあ、本当に驚きました。有名人について書く場合は、私・独自な印象とか観点を大切する必要があると思うので、インターネットサーフィンをしないことと、今までは、決めていましたが、『それでは、危ない』と、思い至った次第です。下にたった、一時間で更新をした、その日本ペンクラブ発のメルマガが、転送形式で、ブログとして載っています。では、今日はこれで。
              2010年2月20日 雨宮 舜 AtelierCK@aol.com

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