おはようございます
昨日は大荒れの一日でした。通常通りに病院に行き、仕事を終えて14時くらいに帰ろうとしたところ当直から電話がかかってきました。
「先生、白血病みたいな患者さんの緊入要請が来ているのですが・・。今、とても大変な患者を抱えていて対応できません。」
「わかった、そっちはやっておくから」
で、話を聞くと50代の女性の方で、恐らく急性白血病でよさそうでした。肺炎を合併しており、状況が悪そうだったのですぐに受け入れるようにしたのですが…救急車が来るまで30分かかるということでした
「なんか大変そうだったから、救急車来るまで手伝ってやるか」
と思い、救急外来に行ったら・・・・・
おおぅ・・・・。
ショック状態。しかも…何のショックだ?
朝まで酒飲んで、意識が回復しなかった?
そのまま逝ったら、そのまま逝ったで幸せかもしれないが・・・・
「全開で輸液落とせ」(僕)
「それがDMの関係で血管がぼろぼろで、手背に24Gしかとれません」
「もう一本とれ」
当直と当直研修医の二人で対応できる代物ではないな・・・・ということで・・・。とりあえず、研修医全員を呼び集めました
救急部は僕が来た時点で転落の対応を開始したから、無理だろうし・・・。
「一人は残って白血病の対応に付き合ってくれ。他3名は当直とともに個室を確保して適宜適切な対応を・・・・」
急性白血病の患者さんの対応が終了したのは17時くらい。あとは大雑把な指示を出して、緊入したもう一人の対応をしていました。
「これ救命するなら、UKカテーテル入れて透析するしかないぞ?」
「ですよね・・・・」
「血小板がもう少し下がっていたらTTPを疑うのだけど・・・・」
無尿で体温32℃台に下がってしまっている。既に多臓器不全。
凝固系・・・きっと破綻しているだろうな・・・。
「しょうがない。凝固系のカスケードは機能しないかもしれないが・・・救命のためだ・・・。UKを入れておこう」
といって、UKカテーテルを挿入。これで中心静脈ルートとして輸液管理もできるし、いざとなれば透析も回せる。
いろいろな状況が悪かったのですが、救命確率はすこぶる低いぞ・・・。pH6.7とかだし・・・・。メイロン突っ込んでも、突っ込んでもpHが上がってこない。
呼吸状態も悪化し、挿管しないといけないようになりました。
「挿管するなら、挿管するところまで付き合うから・・・・」
という話をしていましたが、最終的に患者さんの奥さんだけではなく、他の関係者が来て難しい状態だということを知り
「これ以上の処置は望みません」
という話になり、結局お亡くなりになられたようです。 結局、この関係で当直でもないのに夜までかかり、そして今日はその当直と交代で当直についたりするんですよね。
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それでは、そろそろ行ってきます