こんばんは
今、帰ってきました。
今日は外来日でしたが、患者さんの人数は少ない方で30名前後でした。早く終わると思っていましたが、新患が多く・・・そして緩和ケアをしている人も何人かいて時間がかかりました。
その後、様々な出来事がありましたが…今日の一番の出来事は「血液内科志望の2年目研修医登場」というところでしょうか。
今日から研修する彼は僕にある意味似ていると思うので、僕は一生懸命引っ張りましたw来てくれて非常にうれしく思っています。
さて、今日の記事ですがあえてこれに触れます
<産婦人科医>論文数が半減 激務と研究費減で
11月19日15時0分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091119-00000063-mai-soci
日本の産婦人科医が国際的な学術誌に投稿し掲載される論文数が減り続けていることが、日本産科婦人科学会(日産婦)の調査で分かった。医師不足による医療現場の疲弊に加え、大学への公的研究費削減も背景にあるという。
医療の質の低下を懸念する日産婦は、専門医の認定条件を見直し、研究業績を重視する方向で検討を始めた。
調査は、各国の研究者から引用される影響力の高い31の英文学術誌を選び、国内在住の日本人研究者が筆頭著者になっている論文の数を集計した。
00年以降は毎年、それ以前は86年以降5年ごとに推移を見た。
86年は34本だったのが91年には101本に急増。その後も順調に増えたが、01年の224本をピークに減少に転じた。05年165本、06年130本と減り続け、08年は98本でピーク時の半分以下、91年の水準に戻った。生殖補助医療分野の論文が増える一方、ホルモンや婦人科の腫瘍(しゅよう)などの減少が目立つ。
産婦人科は近年、医師確保が課題になるなど厳しい労働環境にある。医師が診療に追われ、論文のための症例分析や研究に時間を割けなくなっているとみられる。
緊縮財政による研究費削減や、新しい研修医制度で専門教育が軽視されているという指摘もある。 こうした現状を受け、日産婦は専門医の認定要件に論文執筆を義務付けるなど、研究力をより重視する検討に入った。
調査した日産婦理事の井上正樹・金沢大教授(婦人科腫瘍学)は「医師が研究マインドを持たないと、医学の発展は望めない」と指摘する。【江口一】
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血液学会でも「基礎系」の発表が少なくなりました。
研究と臨床が直結しやすい血液分野で研究(基礎系)の発表が少なくなっているというのは恐ろしいことだと思います。 それだけ血液内科医も疲弊してきているということだと思いますが・・・。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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研究発表があるのは特定の施設が中心になっている…という事実は、本当に研究に力を割けなくなった日本の現実を反映していると思います。
それは日本の将来を考えると非常に厳しい事実だと思います。
それでは、また。
P.S 今日のカンファレンスで「(教授が)ASHから帰ってくるまでに(5月頃にいっていた)論文書いてね」と言われました。