新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

研修医の変わり目・・・

2009-11-17 00:46:48 | Weblog

こんばんは

 

今、帰ってきました。

 

今日で2年目の研修医の先生が研修を終了されるのですが、いつもこの研修医の交代時期に異変が起きます。

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なかのひと 

この子が来た時は無菌室の中でCPAになり…

蘇生はして意識も清明ではありますが、非常にその後も重篤な心機能低下に悩まされています。

 

 

そして今日は・・・・家族に説明しているそばから呼吸状態が悪化して、いきなり挿管することになり・・・・

 

白血病細胞の浸潤による呼吸不全だと思うよ・・・。しかし、このPSでは治療が難しいけど・・・という話をしていたら、一気に来てしまいました。

 

CTをとった時点で「白血病浸潤」「肺水腫(違うと思うけど)」「ニューモシスチス肺炎」などが鑑別に上がり、呼吸器内科・血液内科・放射線科・・・全員が「浸潤の可能性が高い」と判断しています。

何故ならβdグルカンは基準値以下、BNPなども測っていますが・・・利尿をかけてかなりドライサイドにおいているにもかかわらず肺は改善しませんので・・・・。

 

そのことを含め・・・説明しているうちにリザーバー最大流量まで上がっていて、そのまま挿管となりました。

 

少しやりようがあると思っていることと、いきなりラッシュで来てしまったので家族の受け入れる時間がないので、挿管して時間を稼ごうと思いましたが・・・高齢のCMMLに完治する治療法はないので・・・厳しいところです。

 

挿管に関しては今日で研修終了の研修医の先生にやってもらいましたが、挿管した後も呼吸状態が安定せず。呼吸器の設定でPEEPなどもARDSネットワークに準じてかけていますがFiO2 0.9までしか下げられないとは・・・・・・。

 

 

その他にも同時に他の患者さんも動きがあり、11時過ぎまで総出で働いておりました。

 

朝から食事をしていない研修医もおり、状況が落ち着いた後、とりあえず全員でピザを食べました

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こんな風に研修医の変わり目は「大荒れ」になる傾向が毎回強いと思います。これ以上荒れてくれなければよいのですけど・・・・。

 

 

それでは、また。

コメント
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