新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:僕と好きな仕事

2009-11-29 23:35:10 | ど~でもいい話

こんばんは

 

先程、テレビをつけたら内藤VS亀田のボクシングの試合がやっていたので見てしまいました。

 

その後はいろいろ考え事をしていたのですが、最近は自分の時間の使い方に関して考えることが多いです。

 

・・・いや、いつもか・・・・。

 

当然ながら人間には一定の時間しか与えられていません。どう時間を使い、生きていくかは本人が決めなくてはなりません。

 

僕は高校時代・・高校2年生までは「生物学者」志望でした。理由は生物のいろいろな関係(食物連鎖含め生態系など)が好きだったからです。

 

そんな中いろいろな理由があり、「医師」志望に変わったのが高校2年の秋。その後は「医師」も楽しいと思いながら今の生活を満喫しています。 医師という仕事が僕は好きです

 

本当に様々なことをその場で考えなくてはならず、責任も大きなものでありますし、多くの人に貢献することができる仕事だと思っています。 だからこそ、このような勤務環境でも楽しく仕事ができます(好きでなければできないと思います)

 

・・・流石に疲れはしますが・・・・。

 

 

同じ病気であれば同じ対応をすればよい・・・なんてものでは医療というものはありません。一人一人の患者さんでの様々な違いを考慮し、治療を行っていかなくてはなりません。

 

それが患者さんの「時間」を守ることにつながると思いますし、患者さんのために自分ができることなのだと思っています。

 

たぶん、能力で「医師」になってしまったひとはきつい診療科にはいかないのかもしれませんね。能力ではなく好きか否かで仕事を選ぶべきだろうと思っています。

 

そういう意味では・・・・・・非常に楽しく過ごさせていただいております。

 

また、医療における研究という分野は「見たこともない人の幸せ」に貢献でき、将来につながると思っています。将来、多くの人が幸せな時間を過ごすきっかけになる何らかの研究ができれば嬉しいと思っています。

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「好きな仕事」と「能力的に向いた仕事」というのは異なるのでしょうけど、僕は自分自身についてはこれは一致していて「医療」「医師」だと思っています。

 

そんな中、子供のころから歴史書や兵法書(父親も読書好き・・兵法書まであり)を読むのが好きだった関係で「政治」の分野なんかも興味は持っていました。

歴史を読み解いていくと楽しくて仕方がありません。

 

今の時代において 「織田信長がいたらどう考えて、どう動くだろう」「西郷隆盛なら・・・」「坂本竜馬がいたら・・・」 そんなことを考えながら今の日本を見ています。

 

けど、好きな仕事にはならないだろうな…と思うことが多いです。好きな仕事をやるのでなければ人は十全の力を発揮することはないでしょうし、僕も「机上の空論」を考えているだけだということを知っているつもりなので・・・。

 

考えることと実行することは異なる

 

政治では考えたことを実行するためには「金」「人脈」「根回し」・・・様々なものが必要でしょう。 「きれいごと」だけを言っていう政党もありますが…清濁併せのまねばならないだろうとも思っています。実行することができるかどうかは・・難しい。

 

 

「考えたこと」と「実行すること」の間の大きな違いが・・・政治の世界では難しいのでしょうね。「名参謀」であってもそれを実行することに意味があるのであって・・・・・・・・「実行不能」のように見えることを「実行する」ことに楽しさはありそうですが・・・

 

 

あと、今の日本では織田信長クラスの偉人でも出ない限りは「能力制」にはできないのでしょう。信長のように能力のある人間に責任・権限を、年功序列である程度の給料をあげるように徹底すれば少しは変わるのかもしれませんが・・・今の日本ではそれはできますまい。

 

よほど、この国を変える「強い意志」を持った人以外にできることではないと思います。長期的な視野で「国をより良くしていくこと」「過去にとらわれず未来を切り開くこと」に楽しさを感じるような人間が出てくるといいな~などと他力本願なことを思っています。

 

僕は人に貢献する仕事が好きです。医療は僕にとっての天職だと思いますし、実際どんな勤務環境下で働いていても苦痛はないです。ただ、自分自身の幸せの中に「家族」や「趣味」「子供たちを含め・・・未来」があるので医療だけをやっていたいわけでもなく、今の日本の医療体制の異常さは多くの人に知っていただき変えていかなくてはならないと思っています。

 

それが今の医療だけではなくて…多くの職業で共通した問題(日本の)なのだと思いますが・・・・。

 

日本人の根底に「遅くまで働かなくてはならない」とでもいうような何かが植え付けられているかのようですね。本来は効率をもっと追究してもよいはずなんですが、日本という国は効率を追求しているように見えて非効率的なことこの上ないように思えます

 

それを改善できればよいのでしょう。

 

また、教育や政治という問題にも興味はあります。人に何かを教えることはその人が自分を超えていく可能性を広げるという意味で非常に楽しいことだと思います。

僕はそういう意味では教師向きです。

 

自分を超える人間が多い方が教師としては有能ですよね。

宗教の指導者(仏陀とかキリストとか)が多くの人を幸せに導いたら…悟りの境地に達するところまで導いたら・・・自分と同じ境地に達することができたら喜ぶだろうというのと同じことです。

神様がいるとして「人が幸福になる」ことを喜ぶだろうというのと同じことでしょう。

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なかのひと 

僕は自分を教師向きの人間だと思っています。そして教育というのはこの国だけでなく世界のために、世界の未来のために必要なことです。この日本という国に関しては今までも書いてきたように「資源」が「人材」なわけですから、教育をもっと重要視しなくてはだめです。

 

そして政治に関しては・・・・・・楽しいかもしれませんが、やはり「好き」にはなれないかもしれないな~と思っています。

 

 

それでは、また。

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事業仕分けは「予算削減」のためだけにあり・・・・:本当は議論の場であってほしいもの

2009-11-29 20:31:12 | 医療

こんばんは

 

今日も一日が終わりました。

 

午後2時くらいに今日は一通りの仕事が終わり、帰ってきました。

午前中に患者さんが旅立たれたこともあり、非常に体が疲れていたこともあり・・気がついたら6時すぎていました。

 

まぁ、その間に3~4回の電話があったのですが・・・電話対応可能だったのでそのまま家でゴロンとしておりました。

 

疲れていたのかな…と今更ながらに思っています。

 

さて、今日の記事ですが行政刷新会議関係で一つ。僕も漢方薬をいろいろ使用するので、いろいろ書かせていただきます。

 

長妻厚労相が「漢方保険外」に異議

11月29日17時8分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091129-00000522-san-pol  

 

長妻昭厚生労働相は29日、政府の行政刷新会議の事業仕分けで医療用漢方薬を公的医療保険の適用外とする方向性が出たことについて「(仕分け結果を)そのまま受け入れることはなかなか難しい」と述べ、漢方薬の保険適用外に反対する姿勢を示した。都内で記者団の質問に答えた。  

長妻氏は、厚労省関係の事業仕分け結果に対し「かなりの部分を受け入れ、廃止する事業は廃止し、削減する予算を削減する」とする一方、「譲れない部分もあるので、そこはきちんとデータを付けて説明する」と強調。漢方薬については「市販のものを買って保険から外しなさいという指摘もあるが、かなり問題がある」と、事業仕分けで保険外化を求められた湿布やうがい薬などとは別扱いとする考えを示した。  

 

事業仕分けでは、財務省の論点ペーパーに沿った形で、薬局で市販されている薬(市販類似薬)は「保険外」とする判定が出た。市販類似薬の範囲については「十分な議論が必要」と結論を先送りしたが、漢方薬は、保険外となれば医療機関で処方することが難しくなるため、学会や製薬業界などから保険外化に反対する声が相次いでいる。

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民主党に変わってから、あまりいい感じがしないというのは事実です。

 

早急に結果を出さないといけないと考えているのでしょうが、この事業仕分け・・・結局のところ「予算削減」するためだけに存在していますよね。

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なかのひと 

本当に必要なのか…ということは議論しておらず・・・予算削減できるような理由があれば削減する。いや、削減されないような説明がすぐにできなければ削減というところでしょうか。

 

僕らが研修医に話を聞く時も・・「聞かれる側」が不利なのは否めないです。研修医からの質問でも何が言いたいのかDiscussionしていくにつれ何が言いたいのか、何を聞きたいのか、わかってきます。

 

今回は申し訳ないですけど、「予算の削減」のために「現場外」の人が「突っ込める範囲内」で聞きまくっているだけですね。

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それ以上の評価ではないですけど、何かを見出すとすれば何回か書きましたが「世間の目」の中に政治の問題点などが多く存在することを認識させたことだと思います。

 

そういう意味では「事業仕分け」すべてを否定するわけではないのですが、肯定する気は全くありません。

 

結局民主党が無理な政権公約を打ち出してしまい、それを達成するための予算削減を無理やりやっているだけにすぎない。そういう評価をしています。

 

今回の漢方薬の件もそうですが、「予算削減ありき」の議論ではいけないのだと思います。時間は限られているとはいえ、このような議論で必要なものも削減されていくのは悲しいを通り越して、怒りを覚えます。

 

明日は末梢血幹細胞採取などをおこないます。後輩たちにやり方を覚えてもらわないといけないのですけど、今年度に入って自家移植がなかったせいか久々なので慎重にやらないと・・・。

 

それでは、また。

コメント (2)
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