新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

首相発言の真意は?:みんな突っ込み入れてそうですけど・・

2008-11-19 23:43:54 | 医療

こんばんは。

今、帰ってきました。

 

今日はいつもより早めに帰ってきています。明日が大変ですから・・・

 

僕の外来枠・・・オーバーフロー気味になっていますし(だから、今日とか時間使っています) 体調は良くなってきていますが、完全ではないですしね。

 

ただ、今の研修医が今週で終りなので、何とか明日にでも飲みにつれていきたいところなんですけど…どうなる事やら。

 

さて、今日の記事はYahooを開いた瞬間に目に飛び込んできたこの記事からです

「社会常識欠けた医者多い」=麻生首相が発言、すぐに陳謝

11月19日17時57分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000129-jij-pol  

麻生太郎首相は19日、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師不足問題に関連して「社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値判断が違う」などと述べた。首相はその後、記者団に「まともな医者が不快な思いをしたというのであれば申し訳ない」と陳謝したが、医師の資質を批判したとも受け取れる発言で、今後波紋を呼びそうだ。 

同会議で首相は、「地方病院での医者の確保は、自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ」と強調。その上で、「小児科、婦人科が猛烈に問題だ。急患が多いところは皆、(医師の)人がいなくなる」「これだけ(医師不足が)激しくなってくれば、責任は医者の(方にある)話じゃないか」と述べ、産婦人科に対する診療報酬加算などの対応が不十分との認識を示した。 

問題の発言は、医師の多くが産婦人科などでの過重な勤務を敬遠して開業医に流れる現状に、知事側が懸念を示したのに対して飛び出した。首相は同日夜、記者団に「医者は友達にもいっぱいいるが、おれと波長が合わねえのが多い」としながらも、「そういう(社会常識の欠落という)意味では全くない」と釈明した。 

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CBでもこんな記事が・・・

首相発言に「信じられない」―日医・中川常任理事

11月19日21時20分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000007-cbn-soci  

麻生太郎首相が11月19日、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師不足に関連して「社会的常識が欠落している人(医師)が多い」などと発言したとされる問題について、日本医師会の中川俊男常任理事は同日の定例記者会見で、「信じられない。早急に確認したい」と述べた。  

麻生首相は地方の医師不足について感想を求められた際、「はっきり言って社会的常識が欠落している人(医師)が多いと思う。とにかくものすごく価値判断が違う」などと発言したとされる。 中川氏はこの発言について、「信じられません。そんなことを総理がおっしゃるとは到底思えない。これから確認したい」と困惑の色を隠さなかった。

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産経新聞では・・・

医者は常識欠ける?首相、「真意違う」と釈明

11月19日23時1分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000612-san-pol  

麻生太郎首相は19日、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師が不足している問題について「地方病院での医者の確保は、自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ。社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値観が違う」と語った。  

首相の発言は地方病院の医師不足を問題視したものだが、「病院の医師の多くは社会的常識が欠けている」と受け止められかねず、日本医師会を中心に医療関係者の間で波紋を呼ぶ可能性もある。  その後、記者団に真意を聞かれた首相は「そういう意味では全くない。まともな医者が不快な思いをしたのなら申し訳ない」と釈明した。

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実際の話を聞いたわけではないので、何とも言えないですけど・・・ 実は社会常識云々よりも「責任は医師の方にある」という発言があったとする時事通信の記事が気になりますね。

 

そんな「社会的常識云々」はそういうことを公の場で言ってしまうような「社会的常識がない」人に言われるのは、別に何とも思いませんが…

 

首相という立場の人が「今の医師不足の原因(責任)は医者の方にある」といってしまったのであれば、もうどうしようもないのではないかと思います。

 

どう考えてもシステムエラーで、少し考えれば学生でもわかる話を今まで考えてこなかったか、もしくは気がついても変えようとしてこなかった。

そんな「日本の社会」がおかしいのであって、まずそこを改めようというのであればわかります。

 

しかし、一番すべての責任を取るべき立場の人が・・それより立場の弱い・・しかもどうにかしようとしている「勤務医」たちに対して「医師不足の責任は医者にある」というのは如何なものかと思います。

どう思っていったのでしょうかね。この「責任」の話は・・・・

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なかのひと 

それでは、続いていきます。

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病床利用率150%

2008-11-19 00:24:12 | 医療

こんばんは

きょうはいろいろありまして、遅くなりました。

 

今日も初発の白血病が緊急入院しまして、いろいろ忙しく動いていました。

 

病床数をかなりオーバーして病床利用率150%。因みに一泊入院とか、短期入院を含めるとさらに増えるという・・・。

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なかのひと 

どういうことだろうw

 

そんな感じで頑張っています。それでは、また。

あぁ~咳が止まらない・・・

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妊娠についての心構え:妊娠の心得11カ条、CBより

2008-11-18 00:08:19 | 医療

さて、続いて産婦人科の先生が書かれた「妊娠リスク」に関しての話。

CBの記事になっていますのでご紹介します

 

妊娠のリスク知ってほしい―現役産婦人科医が11か条の心得

11月17日16時2分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081117-00000003-cbn-soci

相次ぐ妊婦の救急医療機関への受け入れ困難の問題を受け、川崎医科大附属病院(岡山県倉敷市)産婦人科医長の宋美玄さんが、思春期以降の男女に妊娠・出産に伴うリスクを理解してもらおうと、妊娠についての心構えなどを示した「妊娠の心得11か条」をつくり、自らのブログで公開している。宋さんは「お産は一般的に『安心、安全』というイメージがあるが、実際は死を伴うこともあるリスクあるもの。産婦人科に来る女性は既に妊娠している段階なので、早い時期から妊娠・出産に対する意識と正しい知識を持ってもらいたい」と話している。(熊田梨恵)  

 

10月下旬、東京都内で脳出血を起こした妊婦が8つの救急医療機関に受け入れを断られ、最終的に搬送された都立墨東病院(墨田区)で死亡した。その報道ぶりについて宋さんは、「亡くなったのは脳出血という病気が理由なのに、まるで搬送に時間がかかったことだけがいけなかったといわれているようだった」と振り返る。妊婦は通常では死ぬことはなく、死亡するとしたら医療側に必ず何らかの落ち度があるということが前提となっているかのような報道に、疑問を感じたという。「実際は米国でも脳出血を起こした妊婦の3分の2が死亡するか、重篤な後遺症を残すといわれている。妊婦さんやご家族にも妊娠・出産にはそもそもリスクがあるということを認識してもらいたいと思い、報道を見た後すぐにこの心得をつくった」。  

 

「妊娠の心得11か条」は、▽セックスをしたら妊娠します「この男の子供を産むためなら死んでもいい!」と思うような男の子供しか妊娠してはいけません妊娠しただけでは喜ばない。安易に他人に言わない▽神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです―など11項目。宋さんが普段仕事をしながら、女性にしっかりと意識してほしいと思っていたことが盛り込まれている。妊娠・出産に伴う母体死亡のリスクのほか、生まれてくる子どもに障害がある可能性があること、出生後に元気であるかどうかを完全に評価できる検査はないことなど、こうしたことを踏まえた上で責任を持って妊娠すべきなどとする心構えについて、思春期の男女にも分かりやすい言葉でまとめられている。また、赤ちゃんが二分脊椎症にならないよう、子どもが欲しいと思っている人には日ごろから葉酸のサプリメントを摂取するよう呼び掛けたり、脳性まひの赤ちゃんの9割は分娩前から原因があることなどを紹介したりしている。さらに、「一つとして同じ妊娠・出産はない」として、「きれいな施設だから」など安易な理由でお産する場を選ばないでほしいと、“お産は安全”という考え方に警鐘を鳴らしている。  

 

また、この心得には、医療者と患者の懸け橋になってほしいという期待も込められている。「産婦人科医や助産師が足りない現状があるからこそ、一人ひとりに正しい認識を持ってほしい。患者さんのことを思って医療をしない医師はいない。悲しい結果になったとしても、きちんとリスクを理解していれば、医療者を責めるということにはならないのでは」。  

大阪府に住む大学生の江尻美代子さん(21)は心得を読んで、「妊娠した人が毎年60人も死んでいることや、正常に生まれるかどうかが完全には分からないということにはびっくりした。『葉酸』という名前も初めて聞いた。まだ子どもを産むということがぴんとこないし、妊娠や生理については友達同士で何となく話すぐらいで、学校の性教育を聞いていても恥ずかしいだけで終わっていて、あまり覚えていない。お医者さんの方からこうしたことをちゃんと教えてもらえるとうれしいし、子どもを産むことは結構覚悟が必要なんだと思った」と話した。  

 

北里大医学部の海野信也産科婦人科教授も、「医療サービスが自動的に提供される福祉や権利のように思われている風潮があるが、実際はそうではない。例えば、病院で出産した場合は赤ちゃんが脳出血を起こさないよう、もともと足りていないビタミンKを補うなど、トータルで母子をケアする体制を整えている。しかし、自宅出産を望んだ場合はこうした体制は取れないし、そこまでのリスクを考えた上で選択することが必要になってくる。妊娠や出産は、自分で自分と家族の運命をつくるということ。自分たちのセクシャルライフを含めて、もう一度女性である意味を考えてほしい」と注意を喚起している。  

宋さんは、「大人になると本当にいろいろなことがある。妊娠・出産を他人事と思わないで、自主的に考えていってほしい。そのためにこの心得を使ってもらえれば」と話しており、自らも地域で学生に教育するなどの活動に取り組んでいきたいとしている。

【妊娠の心得11か条】

1.セックスをしたら妊娠します。この世に100パーセント避妊する方法は、セックスをしない以外にありません。(ピルですら100%ではありません。でも、もちろん避妊することは望まぬ妊娠を大幅に減らすことが出来るので、妊娠したくない人は必ず避妊しましょう!!) 日頃セックスをしているなら、常に妊娠の可能性を考えましょう。そして、子供が欲しいと思っているなら、赤ちゃんの神経系の病気(二分脊椎など)を防ぐために葉酸のサプリメントを飲みましょう。(1日0.4mg)

2.「この男の子供を産むためなら死んでもいい!」と思うような男の子供しか妊娠してはいけません。妊娠出産は何が起こるかわかりません。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、妊娠糖尿病など、妊娠にまつわる病気になるかもしれません。また、お産も体にとっては大きな負担となります。

毎年、約60人の妊婦が出産で死亡しています。あなたが生きて出産を終える保証はどこにもありません。 妊娠をするにはそれなりの覚悟が必要ですよ! (妊娠はよく考えて、覚悟を持って! というたとえであって、シングルマザーなどの選択を否定するものではありません。)

3.妊娠しただけでは喜ばない。安易に他人に言わない。妊娠が非常に初期に診断されるようになってから、妊娠初期の流産が15%以上と非常に多いことが分かりました。最低でも妊娠4ヶ月に入るまでは手放しで喜んではいけません。職場で仕事を軽くしてもらいたいと上司にお願いするなど、重要な時だけ人に言いましょう。出来ることは赤ちゃんを信じてあげることだけ。

また、運悪く15%に入っても、あなたのせいじゃありません。不必要に自分を責めないでくださいね。

 

4.神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです。この世に完全に正常な人間なんていません。重いものから軽いものまでいろんな障害を持って生まれてくる赤ちゃんもたくさんいます。妊娠中に診断できる異常はごく一部。中には幼児になってから分かる異常もあります。

誰しも自分の赤ちゃんが正常だという保証のもと、出産することなんて出来ません親になるということは、どんな赤ちゃんが生まれても自分の子供として受け入れることです。

5.産む、産まないは自分たち夫婦で決めましょう。とはいえ、妊娠中に赤ちゃんの異常や、もしかしたら異常があるかもしれないというサインがあると主治医に告げられるかもしれません。

それが中期(妊娠21週まで)であれば、望んだ妊娠であっても異常の程度によっては中絶という選択肢が出て来る場合もありますが、あくまでも夫婦二人でよく話し合って決めましょう。価値観や考え方は人それぞれ。大事なことは責任を持って自分たちで決めましょう。(大事なことを責任を持って決められる大人になってから妊娠しましょう。) また、このことについては妊娠前から二人で話し合っておくべきです。

6.かかりつけ医をもちましょう。

当然ですが、ちゃんと妊婦健診を受けましょう。 きちんと初期に超音波で予定日を決めること、HIV、B型肝炎、血液型、梅毒などの初期検査を受けることは、妊娠中に管理方針を決めるのに後々重要であったり、あなたの赤ちゃんを守ったりするために必要です。また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の早期発見には欠かせません。もしあなたにお金がなくても、自治体が発行する母子手帳には最低限の妊婦健診を受けるためのチケットがついていますし、分娩費用も援助してくれる制度があります。また、産科医不足からお産を出来る場所が限られています。妊娠が分かったら、病院などに早めに問い合わせてお産をする場所を確保しましょう。里帰りしようなどと思っていても、受け入れてくれる場所がないかもしれません。

7.赤ちゃんは全ての運命をあなたに預けていることを忘れないで。

赤ちゃんは栄養や酸素など、生きて成長するために必要なものを全てあなたに依存しています。お母さんが煙草やお酒など赤ちゃんにとって毒となるものを摂取すると、胎盤を通して赤ちゃんに移行します。 

体型を気にして、妊娠中にダイエットをするなどはもってのほか。(妊娠前に標準的な体重だった人は9~12キロ体重を増やさなくてはいけません。) 煙草が我慢できないような人は、お母さんになる資格はありません。また、「出産したら遊べなくなるから」と旅行をするのもいいですが、何かあっても後悔しない程度に。旅先で何かあってもすぐに診てくれるところがあるかは最低確認を。おなかの赤ちゃんのために時には自己犠牲を払うことも覚悟の上、妊娠しましょう。

8.赤ちゃんが完全に元気であるか分かる方法はありません。

胎児心拍のモニターや超音波など、赤ちゃんが元気であるか評価する検査はありますが、どれも完全ではありません。予定日を目前にお腹の中で突然死をしてしまう赤ちゃんもいます。もし動きが少ないと思ったら病院へ。無事に産まれるまでお母さんも赤ちゃんも安心できないのが妊娠なのです。

毎年5000人以上の赤ちゃんがお産の間際や生まれてすぐに死亡しています。また、脳性麻痺になる赤ちゃんがいますが、その90%は分娩前にすでに原因があり、分娩を機に脳性麻痺になる赤ちゃんはわずか10%であることも知っておきましょう。

9.出産は出来うる限り安全な場所でしましょう。妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、出産の時に赤ちゃんやお母さんが急変することは誰にでもありえます。専門家が考える安全な場所とは、緊急時に、高次の医療機関(産科医と新生児医と麻酔医が揃っていて、帝王切開や未熟児医療ができる体制)か、そこへすぐ搬送できるくらいの近さの産院です。部屋がきれいだから、ご飯がおいしいから、好きな姿勢で産めるから、上の子を立ち会わせたいから・・そんな理由で緊急時の安全性が劣る産院を選ぶのはおすすめしません。もちろん、納得の上でなら構いませんけれども。お産をなめてはいけませんよ。

 (残念ながら現在産科医不足のため、妊婦さん全員が安全性の高い病院を選ぶとパンクしてしまいます。だから、リスクの低い妊婦さんには高次の医療機関ではなく開業の産婦人科を選んでもらわないといけない場合も多いです。でも、最低でも産婦人科医立会いの下でお産しましょう。)

10.下から産んでも、お腹から産んでも、あなたはお母さん。人によっては骨盤位(逆子)などの理由ではじめから帝王切開をしないといけない人もいます。また、陣痛が来て頑張っても、下から産まれなくて帝王切開をしないといけない人もいます。どんな出産になっても、あなたが身を削って赤ちゃんを産んだことには変わりありません。帝王切開で産むと子供の性格が悪くなるとか、親子の愛情が無くなるとかいう悪意に満ちた色々な妄説に惑わされないで。

あなたと赤ちゃんにとって一番安全な方法でお産をしましょう

11.妊娠・出産は一つとして同じものはありません。妊娠・出産を経験すると、自分が何でも知ってる気になってしまう人がいます。年配のご婦人で「私のときはこうだったわよ」のように先輩面をする人もよくいますよね・・

でも、一つとして同じ妊娠・出産はありません。同じ人が次にまた妊娠しても、同じようになるとは限りません。

自分の経験を別の人や別の妊娠にあてはめないようにしましょう

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重要な話ですよね。

多くの人がこのような話を知ってほしいと思います。

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なかのひと 

では、また。

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「患者様」もきっかけかな?

2008-11-17 23:53:59 | 医療

こんばんは

 

今日もいろいろありましたが、概して落ち着いた一日でした。研修医のみんなが

「何もない日くらい早めに帰ってください」

 

と言ってくれたので、22時30分過ぎに帰らせてもらいました。

よくできた後輩たちで・・・。

 

と、言うことで帰ってきました。

昨日の記事に多くのコメントをいただきましたが、阪南市の医師離職問題に関してちょっと読ませていただきました。

 

阪南市立病院 医師8人が辞表 新市長に反発、再建厳しく

11月12日16時23分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000101-san-soci  

医師の大量退職から経営難に陥った大阪府阪南市立病院で、新たに確保した医師が新市長の病院経営見直しなどに反発し辞意を伝えている問題で、医師8人が12日、辞表を提出した。この日就任した福山敏博市長は話し合って慰留する考えだが、市立病院の運営は再び厳しい局面を迎えた。  

この日午前中に、辞表が提出された。関係者によると、常勤的に診療をしている医師2人のほか、当直医などで、来年2月末などに退職する意向という。  

阪南市立病院は、医師の大量退職で昨年7月に内科が休診。その後、歩合給を導入して医師の平均年収を約2000万円に引き上げる待遇策を掲げるなどして医師確保を進め、今年9月に内科の診察を再開するなど再建に乗り出していた。しかし、10月の市長選で現職を破り初当選した福山市長が、歩合給の見直し検討などに言及していた。  

医師らは、福山市長の発言は、給与体系を見直した議会の議決を無視したもので、信用できなくなったなどとして反発。これまでに辞意を表明していた。市側は慰留に努めるが、辞職につながれば、医療収益が大きく減少するなど、運営に支障が出るおそれがある

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これを見ていて思うことは、「患者様」同様のことなのだろうということです。

 

申し訳ありませんが2001年の「患者様」推進の厚労省発表以来(やはり、原因は厚労省だよな・・・・)、一部の患者さんでは「権利の主張」・・・つまり「サービスを受ける権利」などを主張されるようになりました。

 

それも一つの要因になり「医療」がおかしくなっていったのだと思いますけど、今度はサービスを提供する(別にサービスを提供するという感覚で僕は医療行為をしているわけではないのですけど)医者側が「労働者としての権利」を確保にいっている

 

労働者を雇う条件を提示していたのに「雇った後」で勤務条件を変えようとした、だから辞める…当たり前のことなのでしょう

 

昔ならばそれこそ「聖職」とかいう言葉でどうにかなったのかもしれませんけど、もはやこれまででしょうね。

 

厚労省は自分たちがつくった「ひずみ」により、さらに大きなひずみができて今の状況を作り出していることは認識すべきだと思いますし、今回のことをきっかけとして様々な「日本の問題」を見直すべきだと思います。

 

「日本の問題」とは医療だけでなく、それこそ様々な問題ですね。

 

人間関係は全ての職業で重要です。しかし、人間関係が最も重要とされる職業は「医療」と「教育」ではないかと思っています。その重要な職業の人間関係を壊したのは、この「患者様」から始まったのではないかと思っています。

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なかのひと 

僕は決して患者様とは言いませんけどねw

 

さて、続けていきます!

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死を思いながら精一杯生きる:しがらみのない人の特権かな?

2008-11-16 21:31:37 | 医療

さて、今日2つ目の記事です。

 

僕は20代半ば以降、「生きること」を大事にするためには「死を意識する」こと。それは「時間を大事に使う」ことにつながる…と本当に思って生きてきました。

 

また、死を意識して目標を定めることは、自分の生き方の方向性を定めるとも思っています。

 

僕自身が時間を無駄にしたら、人のために尽くすこともできなくなりますし、やりたいこともできなくなってしまいます。だから常に死を意識していたいと思っています。

 

「葉隠」にいうところの「武士道とは死ぬことと見つけたり」というやつですね。

 

昔の人は武士は武士でしかなかったから、いかに立派な武士になるかを考えたんでしょうけど…今の時代にもいろいろ通じるところがあります。

 

武士道は・・・今の人間でいうならば「自分の生き方」でしょうから、それを「死ぬことと見つけたり」と言ってのけること。そしてその「死ぬこと」の中に「死ぬつもりで、その覚悟で精一杯生きなさい」という「生きるための語録」であることがとても好きです。

 

その前の「武士道の大意とは何か?」と聞かれて即座に答えれる人はめったにいない。だからいつでも答えれるように・・・という文章も好きです。

 

自分の生き方を持っていることは重要だと思います。

 

僕は医療を通して多くの人のために生きたいだけ。しかし、その医療がどこか間違っているからBlogなどを通してこの2年(以上ですね)、いろいろなことを訴えてきました。

 

忙しくなりましたが、その思いは変わっていません。

 

際どい言い方ですけど「医療」は生活の基盤ですし、アナーキズムではないのですが「人がいなかったら国家は滅びる」が「国家は滅びても人は生きる」わけですから、医療を立て直すための動きはしなくてはならないと思っています。

 

「銀河英雄伝説」に出てきたセリフにそっくりだと自分でも思ってしまったw

 

「個人の自由に比べたら国家その存亡など・・・」というヤン・ウェンリーのセリフですね すべてをやるには流石に時間が足りないところもありますが、僕自身もいろいろ考えはありますので・・・・。

 

また、教育の問題もあります

 

いつも書いていますが、教育というものは「日本の将来」に直結します。しかし、当然ながらすぐに結果が出るものでも、利益が上がるものでもないです。見た目では…ですけど。

 

そういった医療や教育という最も重要な分野が「見た目の利益が出ない」こと「何者かにとっての利益が出ないこと」などから、軽視されている社会

 

すべての官僚がそういう考えでないこと、すべての政治家がそういう考えでないことは分かっているつもりですが、上に行けばいくほど「利害関係」「人間関係」などのしがらみがあって、自由な采配を妨げるのか・・・。

 

それとも「国家」を良くすることではなくて、ただその形を保つことをよしとしているのか・・・。

 

平成維新のような大規模な改革が必要だと思いますけどね。僕は医療現場から今の世の中がどうなっていくのか見守ると同時に、何かできることがないか見つめながら・・・刃を研ぎ続けたいと思います。

 

今の世の中が少しでも良くなって、僕が現場や研究の第一線で働き続けられるような社会になってほしいと思っています

 

いろいろ考えるとやはりフリーでいることが僕の自由を確保することにつながりそうだな。身を粉にして国や他人のために働くけど、これは…と思ったときに思い切った手を打てるのも僕のようなしがらみのない人間でしょうからw

 

僕のようなしがらみのない人間こそが・・「死を思いながら」生きていけるのかな?

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なかのひと 

そんなことを思いながら・・・熱にうなされていますw

とりあえず、体を本調子に戻しに行きます

 

 

それでは、また。

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医療崩壊とモチベーションの低下:即効性のある処方箋は医師のモチベーション上昇かも

2008-11-16 20:14:18 | 医療

こんばんは

 

今日は病棟も安定していましたし、午後には帰ってきていました。しかし、やはり休んでいないのと食事が不規則なのがたたっているのか、かなり体調が悪いです。学生時代と異なり月一回のペースで体調を崩しているような気がする。

 

仕方がないので少し休憩を兼ねて、午後から横になっておりました。

少しだけ回復してきたので(まだ、喉は痛いのですけど)今日の記事を書きます。

産経新聞の記事からです

【特報 追う】“機能不全”寸前の地域医療

11月16日8時1分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000032-san-l06  

■救急患者殺到、医師不足深刻…にじむ疲労  地域医療の“最後の砦”を担う基幹病院に、軽症、重症問わずに救急患者が押し寄せて、機能不全を起こす寸前だ。福島県郡山市では2月、救急搬送された女性が、「ベッドがない」「処置できる医師がいない」などと、5病院で9回も受け入れを断られ、死亡する最悪の事態も起きた。自治体や医師会はこの事態にどう向き合っているのか。山形県の救急医療現場を探った。(松本健吾)  

「重症患者を診察している横で軽症患者が『早く診てくれ』と待っている。とても、手が回らない」。11月上旬、山形県新庄市の県立新庄病院の男性医師(27)は、聴診器を首からぶら下げたまま、そう口をゆがませた。声に疲労感がにじむ。当直明けで、勤務は30時間を超えている。  

その前日、午後8時すぎ。当直態勢の急患室に、救急車から担架で患者が次々と運び込まれた。交通事故でけがをした子供を皮切りに、火災で負傷した3人が到着。男性医師ら2人の当直医師は、さらに医師を呼び出し、火災でのどを焼いた2人を重症と判断して、優先的に治療に取りかかった。一段落付いたのは約1時間後だった。  

ところが、この間に、胸痛を訴えて来院したが、医師の手が足りずに、診察が後回しになっていた男性がいた。待っている間、看護師が様子を伺っていたものの、「胸痛との情報だけでは、容体が急変するリスクはゼロではない。心臓の異変から来る痛みだったら最優先になる。早く診たかったのだが…」(男性医師)。結局、その後の診察で、この男性は転倒による胸の打撲と判明。男性医師は、胸をなでおろした。       

■  同病院には、年間約1万6000人の救急患者が来院、搬送される。原則2人の当直医が時間外に診察する救急患者数は、1日平均20人を超える。しかし、そのうち80%以上がその日に帰宅する軽症者だ。  

同病院の石山智敏救急部長は「軽症か重症か分からないまま、ここに救急患者が集まってくることが問題。都市部と違って他に病院もないので“たらい回し”はありえないが、緊急性の高い重症者に力を注ぐという、本来、基幹病院があるべき姿からはほど遠い」と語る。  

当直時の多忙は、勤務医の加重労働にもつながっている。県医師会の常任理事を務める武田憲夫医師(山形県立中央病院副院長)は、「いま勤務医は疲れ切って、モチベーションを保てなくなっている」と訴える。当直明けからの通常勤務に加え、手術、会議に追われ、「心が折れて“立ち去る”」医師や、当直のない開業医に転身する者も珍しくないという。残された医師に一層負担がのし掛かる悪循環に陥っている、と明かす。  

加重労働(過重の間違いだと思うが・・・)は、医療サービスの低下やミスを誘発する危険性を高める原因にもなりうる。事態は深刻だ。  

自治体や医師会は、従来の時間外診療の当番制は「もはや崩壊している」(武田医師)として、救急患者が利用しやすい定点化した時間外診療所の整備に取り組んでいる。診療所では初期医療、基幹病院では高次医療と、役割分担し負担をうまく分散させるのが狙いだ。     

■  新庄市でも、平成19年3月、平日夜間・休日診療所を新設した。しかし、時間外診療所の整備が基幹病院への患者の一極集中を緩和させる“処方箋(せん)”になるかどうかは、まだ不透明だ。同市によると、同年度の時間外診療所の利用者は4872人で当番制当時の約 2.6倍に増えたが、新庄病院が扱う救急患者数は微減に留まった。新庄病院からも週2回医師が派遣されており、石山救急部長は「軽症患者を掘り起こした格好になった。これでは働く場所が増えただけだ」と苦しい胸の内を明かす。患者の安易な大病院指向や、「昼は仕事だから夜来た」などと来院する“コンビニ受診”も跡を絶たないのも悩みだ。  

国も、大学の医学部の定員増など、医師不足解消に向けて手を打ち始めた。しかし、学生が一線の医師として活躍するのは10年先。  

武田医師は「早急に、基幹病院へ負担が一極集中する現状を改善するような医療システムを作らなければ、本当に地域医療が崩壊してしまう」と危機感をあらわにしている。                     

◇  

■山形県の医療事情  

山形県内の平成18年時点の総病院数は70、診療所は 924施設。人口10万人当たりの医師数は 203.0人で全国31位(全国平均 217.5人)。面積 100平方kmでは26.3人で、全国44位(同74.5人)。県によると、自治体病院の約半数が基準医師数を満たしていない。医師の地域偏在も課題となっており、県立新庄病院がある最上地域は10万人あたり 131.7人と全国平均を大きく下回っている。

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と、まぁ山形県の医療事情を書いてくださっていますが、多くの県では同じような状況だと思います。

 

うちも患者は診たいが血液病棟などはすでにオーバーフローしていますし・・・。さらに医師数が足りないし、重症が多い(うちは関連病院がないから初発から末期の患者まですべて診ていますし)から休む暇もない。

 

それなのに給料は下がるしなぁw

 

まぁ、給料は二の次としても、あの件以来…ある程度モチベーションは下がりましたよ。

 

11月頭に・・・できるだけ相手のためになるようにと思って、1から10まで説明したつもりなのに、その後別の家族から怒鳴りこまれた上に、一方的に自家用車で来るからなと脅されて、1時間以上経過しても来院されず・・連絡してみたら今度は軽快したからいいと言って結局来なかった「あの事件」以来、僕のモチベーションも落ちましたね。

ど~でもいい話:僕と患者家族

 

金曜日の当直の時にそれを実感しました。自分のモチベーション下がっているなぁと・・・。

今までなら当直でも、「さぁ来い」という感じだったのが、「またあんなの来たら嫌だな~」と思いましたしね・・・。

 

本当に相手のために何とか力になろうと思っていても、どうしようもないことをいわれたりするんだよな・・・・と。

 

これでは時給なんて実質300円くらいになっているのに、こっちの精一杯の努力や誠意が・・・罵声や怒鳴り声…というのはモチベーション下がりますよね。やはり・・・。

 

医師のモチベーションって結構、今後の医療を支えるのに大きな要素になると思いますけどね。

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なかのひと 

今のままではいずれにせよ崩壊するでしょう。

 

僕がモチベーションを保っている要因の一つは「自分自身がまだ人の役に立てる」という思いと、様々な人たちへの「感謝の心」や「僕のことを心配してくれる患者さん」たちへの思いでしょうね。

 

お互い相手のことを思いあうことができれば、何とかしようという思いにつながります

それが重要なことかもしれません。

 

さて、つれづれと書いてしまいましたが、夕食後に(最低でも)もう一つ記事を書きます

では、また

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札幌市の試み?:たなからぼたもち?瓢箪から駒?

2008-11-15 12:15:43 | 医療

こんにちは

 

今、当直から帰ってきました。うちの病棟は重症度が高い人が多いので、病棟管理も結構大変です。

結局血液の医者が動くことが多いので、最終的に僕が何かしていることが多いのですけど、昨日は僕が当直なので、外来に来た患者も病棟の患者も療法診ながらやっておりました

 

いろいろあって、小刻み睡眠

5時半に寝た後疲れて8時半まで眠り続けておりました。

珍しい・・・ といわれましたが、僕も疲れることはありますよ・・・。

 

その後、自分の患者を含め血液検査の結果を確認してから撤退してきました。

 

帰る間際に、今週の頭から急変していた患者さんの御家族からお礼を言われました。 この患者さんは何とか窮地を抜けたようです。まだ、全然油断はできませんけど・・・。

 

それに急変対応していただけで、日中は主治医の先生の方針で動いていますから、主治医の先生の管理がうまかったということだと思います。

 

今日はこの後横浜まで友人の結婚式に行ってきます。

その前にひとつ記事を・・ FNNニュースです。

 

産科医や小児科医の絶対数が足りない中、改革に乗り出した札幌市を取材しました。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00144057.html

受け入れる病院がないため、出産を控えた女性が命を失う悲劇が起きる中、産科医や小児科医の絶対数が足りない中で、今すぐにできる改革に乗り出した北海道・札幌市を取材しました。

妊婦の受け入れ先が見つからないという、医療機関の集中する東京が危機的な状況にある。繰り返される悲劇を食い止める術はあるのか、産科救急の盲点を緊急検証した。亡くなった妊婦の夫は「東京で、いくつも電話をかけても、なぜ受け入れてくれないのかという、やり切れない思いはありました」と話した。

10月4日、都内の妊婦が激しい頭痛を訴え、医師らが9つの病院に電話で搬送を依頼したが、受け入れ先はなかなか決まらず、3日後、妊婦は死亡した。 25年にわたり、産婦人科医療の最前線に立ってきた升田春夫医師は、妊婦の受け入れ先を医師が個別に探している現状に疑問を投げかける。

三枝産婦人科医院の升田春夫副院長は「1つの病院に電話をかけるのが数分だとしても、数カ所の病院にかければ、かなりの時間のロスになるわけです。こんなばかなことはないので、現場の医者は、現場をやらなくてはいけないんですそういう仕事は、医者の仕事では、実はありません」と語った。東京都が独自に運用する「周産期医療情報システム」は、リスクの高い妊婦の搬送について、各医療機関の受け入れ状況がリアルタイムで表示される。妊婦の救急搬送は、基本的にNICU(新生児集中治療室)のベッドも同時に必要となる。取材した当日、該当する都内24カ所の医療機関の大半が受け入れ不可の表示で、産科とNICU、両方のベッドが空いているのは、2カ所のみだった。東京では、この情報システムを頼りに、医師が各医療機関に電話をかけて、受け入れを要請している。

三枝産婦人科医院の升田春夫副院長は「コンピューターで事足りているというふうに放ってあるわけですよ」、「この情報を使って、(搬送を)コントロールしていくということに関しては、別の誰かがしなくてはいけません」と話した。

人口およそ190万人の北海道・札幌市は、産科救急の危機を乗り切る対策を10月から始めた。午後7時から翌午前7時まで、オペレーターを配置して、産科救急の受け入れ情報を集中管理する方式をとる。助産師または看護師の資格を持つオペレーターが、医療機関とのホットラインで情報を確認し、夜間の受け入れ先を確保する。

これによって、医師が長い時間をかけて、自ら受け入れ先を探す状況は解消されたという。市立札幌病院産婦人科の晴山仁志部長は「責任を持ったオペレーターが、ちゃんとした人がいてですね。きょうは、ここの病院が産科、それから新生児が受け入れ可能であると、ちゃんとわかっていれば、それは貴重なことだと思います」と語った。

またオペレーターは、妊婦からの相談電話も受けて、不必要な救急搬送を防止し、医療機関の負担軽減に効果をあげている。 10月だけで、181件の相談を受けた。取材中、予測していなかった事態が起きた。札幌市内の「NICU」がすべてふさがり、ハイリスクの妊婦を搬送する先がないという。

産科救急の中核施設である市立札幌病院では、9つあるNICUのベッドは、満床状態が続いている。超未熟児が多く、体重が500グラムほどの子も珍しくないため、保育器で育てる期間は数カ月以上に及ぶ。こうした事情から、NICUのベッドは慢性的にふさがっている。オペレーターは、妊婦の搬送に備えて、NICUの空きを探し続けた。札幌市保健福祉局医療政策課の田原伸一係長は「近隣でNICUを持っている苫小牧市立病院に相談しまして、お1人くらいであれば、何とか対応を。今のところはできると」と話した。

オペレーターが情報を管理することで、受け入れ先がすぐに決まる札幌方式は、医師は治療に集中でき、妊婦と赤ちゃんの体にとっても影響が少ない。三枝産婦人科医院の升田春夫副院長は「その場、その場で現場の医者がやるのでは、あまりに無駄が多すぎます」、「ぜひ、その辺の認識を、行政側には変えてほしい」と語った。

東京は、現在も医師が個別に電話で受け入れを要請している。オペレーターの導入も検討されているが、専門家の意見が分かれ、実施のめどはたっていない。

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実際に札幌市が改革を始めた理由はまったく異なりますが、それが何らかの実効性を上げているということであれば素晴らしいことだと思います。

 

ぜひ、札幌市内の産婦人科の先生からこのあたりのことを伺えないかと思ったりします。

 

ただ、札幌市もNICUの受け入れ先がなく、苫小牧まで行くという状況。これが正常か・・・・といえば正常とは言えますまい・・。

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なかのひと 

そのあたりも含めて行政の方々にはいろいろ対策を考えていただければと思います

 

それでは、食事をして横浜に向かいます。今日は本屋によって医学書を探してから横浜に行きたいと思います

 

それでは、また。

P.S  あぁ~眠いw

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経産相発言にがっくり:まだ、いわれるのね・・・

2008-11-14 00:16:25 | 医療

こんばんは。

 

最近、忙しすぎて一時間睡眠が続いていたこともあり、ニュースのチェックをしていませんでしたが経産相がこんなことを言っていたのですね

 

CBです

「医者のモラルの問題」―経産相発言に全医連が抗議

https://news.cabrain.net/article/newsId/19120.html  

救急医療機関で妊婦の受け入れができない事例が相次いでいることに関し、二階俊博経済産業相が「人が足りないというのは言い訳にすぎない」「医者のモラルの問題」などと発言したとされる問題で、全国医師連盟(黒川衛代表)は11月12日、抗議文を送り、発言の撤回を求めた。  

二階経産相は11月10日、舛添要一厚生労働相との会談の中で、「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思う。忙しい、人が足りないというのは言い訳にすぎない」などと発言したとされる。 

これに対し、全医連は「全医師数は増えているが、産科医は分娩数の減少を上回る率で減少している。二階経産相の発言により、産科医のモチベーションが下がり、離職率がさらに高まる恐れがある」などとして発言内容を撤回するよう求めた。  

全医連は、東京都内で妊婦が8病院に受け入れを断られて死亡した事例で、墨東病院の当直医が一人だったことが問題視されている点について、「当直医一人体制」は「人員や施設の不足によるもので、多くのNICUは慢性的に満床だ」と反論した。 

また、日本産婦人科学会が行った産科医の勤務実態の調査結果などを示して、「産科勤務医は過労死認定レベルを超える長時間勤務を継続して行っている」と過酷な勤務実態を訴えた。その上で、「これを放置したままで『医師のモラルの問題』と切り捨てれば、産科医を志望する若者が減るだけでなく、相次ぐ産科医の離職に歯止めをかけることができなくなる」と批判した。 

政府に対して、「いま取り組むべきことは、周産期医療の医療資源を増やす努力をすることだ。NICUや転出先病院の病床を整備しなければ、問題は解決しない」と人材不足問題の解決と労働環境の改善を強く求めた。  

日本産婦人科医会の調査によると、分娩を取り扱う病院は昨年から今年にかけて全国で8%(104施設)減少している一方で、一施設当たりの産科医数はほとんど増えていない。また、今年10月末に発表された日本産科婦人科学会の「産婦人科勤務医・在院時間調査」によると、産婦人科医の勤務医が診療や待機などで拘束されている時間は月平均で300時間を超え、500時間以上拘束されている医師もいる。当直勤務がある一般病院の産科医は月平均4.2回の当直をこなし、病院にいる時間は月平均301時間だった。

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さらに、この記事も。

経産相発言は「責任転嫁」―日医

11月12日20時18分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000007-cbn-soci  

日本医師会の中川俊男常任理事は11月12日の定例記者会見で、二階俊博経済産業相が救急医療機関で妊婦の受け入れができない事例が相次いで明らかになっているのを受けて、「医者のモラルの問題」などと発言したとされる問題について、「システム上の問題を医師のモラルの問題に責任転嫁するのは大問題だ」と非難した。  

この中で、中川氏は「過酷な医療現場で疲弊している医師に対して、石を投げるようなもの。あまりにも現場を見ていないと言わざるを得ない」と経産相を厳しく批判。 

救急医療機関で妊婦の受け入れができない事例が相次いでいることについては、「小泉政権下から特に強まった医療費抑制政策の結果というシステム上の問題」との見方を示した。

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僕自身、普通に過労死レベルで勤務していると思いますが、「医者のモラルの問題」といわれるとがっくりきますね。

 

寝ずに働いていてもこんなことを言われるのだな~と思ったりします。現実的にこれ以上無理だろうという状況を維持しているんですけどね。

 

医者として患者さんのことを守るために最大限の努力をしているつもりです。状況に応じて断らざるを得ないというのも、すべての患者を受け入れるだけの余地がない以上助けられる患者さんを助けるための処置といってもよいと思います。

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なかのひと 

現実的に不可能な状況になっているにもかかわらず、経産相が「現場を見ず」に発言したことに関して、呆れると同時に「こういうのがいるからモチベーションが下がるのだよ」と思ったりします。

 

こんな発言をした後で謝罪をしたところで、いった発言は引っ込みません。

 

妊婦拒否は「医者のモラル」=経産相が発言撤回し謝罪

11月13日20時49分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081113-00000193-jij-pol  

相次ぐ妊婦受け入れ拒否問題について、二階俊博経済産業相が「医者のモラルの問題」と発言し、医師や市民の団体から抗議を受けていたことが13日、分かった。二階氏は発言を撤回し謝罪の意向を示したという。 

同日の参院厚生労働委員会で明らかにされた。民主党の足立信也参院議員によると、二階氏は10日、患者の容体などに関する情報伝達システムについて舛添要一厚生労働相と協議。その際、「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題。忙しいだの、人が足りないだのと言うのは、言い訳にすぎない」と発言した。 経産省幹部は答弁で、二階氏が発言を撤回した上で「今回の発言が医療関係の皆さんに不愉快な思いをさせたとすればおわび申し上げる」と話していることを明らかにした。 

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不愉快な・・・・。

 

少なくとも、そんなことを言われて不愉快にならないことはないと思うのだが・・・そんなこともわからないのだろうか・・・?

 

撤回しようが発言したことに変わりはなく、そういう考えで物事を見ているということがよくわかった・・・。

ほんとにモチベーションを下げる大臣だと思う

 

まぁ、失言をすべて許さないといっても仕方がないのですけど…どこかにそういう考えがあるのだ…というのは確かであり、失言しようとしまいとそういうことを考えているというだけで、現場を知らないということだと思う。

それでは、また。

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二次医療圏の8割で病院医不足と認識:むしろ2割が不足じゃないというのが不思議

2008-11-13 01:18:14 | 医療

こんばんは

 

今、帰ってきました。

今日は看護師さんと研修医の皆さんで飲み会をしているそうで、CC(クリニカルカンファ)のPowerpointを作りながら病棟守っておりました。

 

一気に作って(スライド25枚)気がついたら0時半その間、少し対処しましたが・・・かなり病棟は安定してきました。

 

で帰ってきたわけです・・・

自分でも驚きですが、少し休むと完全回復するるらしく(どこかのテレビゲームか?)今はかなり元気です。

 

さて、今日は記事を書く時間もありそうなので、しっかりした記事をひとつ書いていきます。

今日の記事はこちらです。

二次医療圏の8割で病院医不足と認識―日医調査

11月12日22時59分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000011-cbn-soci  

都道府県医師会が「病院医師が不足している」と認識している二次医療圏が全体の84.2%に上ることが、日本医師会の「医師確保のための実態調査」の中間速報で明らかになった。日医が11月12日に開いた定例記者会見で公表した。  

調査は、全国の都道府県医師会と今年度の臨床研修プログラムへの参加病院など5540病院を対象に実施。都道府県医師会では「二次医療圏別の医師の偏在・不足についての認識」「医師確保のための対策」など、病院では「医師数およびその変化」「医師不足による影響」「臨床研修制度導入前後の変化」などが調査項目となっている。有効回答率は、都道府県医師会が89.4%(42医師会)、病院が48.2%(2668病院)。  

都道府県医師会では、病院医師が二次医療圏の84.2%、診療所医師が39.3%で不足と認識されていた。一方で、診療所医師については充足しているとの認識も33.7%に上っており、日医では「地域差があることが推察される」としている。 医師確保対策については、「医療機関情報の提供」と「小児救急電話相談事業」がそれぞれ39都道府県で実施され、「連携、情報共有のための会議の設定」も38都道府県で行われている。こうした対策について、「小児救急電話相談事業」は61.5%、「教育研修の実施」は51.5%が効果があったとしている。 

また、「医学部定員数を過去最大化すること」については、「賛成」が54.8%、「どちらかというと賛成」が21.4%。一方、「反対」「どちらかというと反対」は7.2%で、その理由については「医師養成数を増加しても、現在の医師不足・偏在は解決されない」などが挙がっている。  

病院では、5年前からの医師数全体の変化について、「減少」(やや減少、減少、大幅減少)した病院は39.6%。一方、「増加」と答えた病院は34.4%で、大学病院に限ると、50.7%と過半数に達した。診療科別に見ると、産科・産婦人科の39.9%が「減少」(やや減少、減少、大幅減少、いなくなった)としており、以下は内科38.0%、精神科34.1%などの順だった。 

医師不足が理由で起きた問題については、「外来の閉鎖・休止・縮小」が18.3%と最多で、「病棟閉鎖・病床縮小」が9.5%、「夜間等の救急対応休止」が7.1%。診療科別では、この3項目すべてで「内科」が最多となった。  新医師臨床研修制度導入前後の変化については、医師の離職が「増加」(かなり増加、やや増加)した病院が32.4%に上った。特に、大学以外の研修病院では、39.9%が「増加」し、このうち「かなり増加」との回答が11.1%に上っている。また、指導医の負担については「増加」した病院が74.3%に上っている。  

日医では今後、診療科別、地域別の問題点の詳細な分析を進め、重点的に医師確保対策を進める必要のある分野などを検討し、12月初旬にも最終報告を取りまとめる予定。

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二次医療圏の8割以上が「医師不足」と考えている・・・。この時点で絶対数の不足といってよいと思うが・・・。

 

偏在という表現を絶対数の不足を認識しながら使っているのかどうなのか。そこが大きな問題だと思う。

 

絶対数が足りているのであれば偏在しているはず。それはその通り。絶対数が不足している、しかし偏在はある・・・。それは事実かもしれないが、偏在というには厳しい状況だと思う。

もう一つ・・・

「医学部定員増に反対」という人たちの一部は「今現在の医師不足に何ら寄与しない」と書いているようだが、その心はどういうことだろう。

おそらく、指導医の負担がさらに増えるというようなことも考えての表現だと思うが・・・・

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なかのひと 

そんなことをこの記事を見て思いました。

それでは、明日もありますのでこの辺で・・・

 

では、また。

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3夜連続・・・

2008-11-11 22:56:49 | Weblog

こんばんは、今帰ってきました

 

今日も実は1時半に呼ばれていました。3夜連続です。

 

今日の準夜帯の看護師さんが

「○○さんはいつも1時15分に何かが起こるんですよね」

と言っていたので

「何か1時15分に意味があるのか?」

と思わず突っ込みをしてしまいました

 

今日もまた呼ばれると困るので、さっさと寝ます。

今日は流石に呼ばれないことを祈ろう。

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なかのひと 

それでは、また。

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