私は、東洋医学人体構造モデルを作成しようとしている。肺が気のポンプであるとするならば、心は血のポンプに相当する。肺のポンプ図化は以前から提示していたが、同じ要領で心のポンプ図を作成したので紹介する。
肺ポンプを作動するための、シリンダーの柄は横隔膜につながっている。横隔膜の上下運動の結果、呼吸が可能となる。肺を動かしているのは、横隔膜運動といってよい。
同じことが心についてもいえる。心ポンプの働きにより、血の循環が可能となる。ただし心ポンプのシリンダーの柄はどこにもつながっていない。シリンダーを動かすことは生命維持にとって非常に重要なことに違いはないので、この心ポンプのシリンダーを動かす作用が心包だと私は考えている。
肺=気ポンプ機械自体
気ポンプを動かす力(呼吸)は、横隔膜運動
心=血ポンプ機械自体
血ポンプを動かす力(心拍)は、心包の作用
心包=心拍動作用
以前も書いたが、死ぬと心拍が停止するというのは、心包機能が停止した結果である。 同様に考え、死ぬと体温低下するというのは、三焦機能が停止した結果である。
なお肝は従来、丸印として記号化していたが、肝の血を貯蔵するという機能をプールのようなイメージにみたて、大きな四角形に変更した。以上の作業で、五臓のイメージをシンボル化できたように思う。
※ダニエル・キーオン著「閃(ひらめ)く経絡」医道の日本社刊では独創的な東洋医学的アプローチを展開し、人体構造モデルを発表した。
→「閃く経絡」の人体五臓図の解釈(「閃く経絡」の読み解き その2)
https://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/e/d8e9a3159d2c63513b06bdd18a2805e2
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