「本書の目的は、日本国憲法及び皇室典範を中心とする、皇室に関する法制の解釈運用に関する原理を探求することにある。」(園部逸夫著『皇室法概論』序ⅰ)a
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 21:30
「既に述べたように本書は、皇室法に関する研究の第一歩に当たるものと考えている。こうした研究から始めて、最終的に国家と皇室との b
規範上の特別な関係を理解するところまでたどりつけるかどうかは定かではない。ただ個々の制度の意義を考え規範を解釈するに当たっては、常に最終的な目標を意識し努めたところであり、僅かではあっても目標に向かって進みつつあることを願う次第である。」はじめに(ibid.s4)c
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 21:31
「筆者(園部)の問題関心としては、まずこのように定められている現行制度とその運用を前提にして、国家と皇室との規範上の関係をどのように体系的に理解することができるかというところにある。・・・・本書では、そのためにもまず国家と皇室との現行制度上の a
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 21:46
規範関係を理解することに努めている。・・・・本書では皇室に関する成文法たる憲法及び皇室典範を主たる対象としている。」はじめに(ibid.s 1、2)
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 21:55
先週に図書館から園部逸夫著『皇室法概論』借りてきた。時間が少しできたので、ツイッターでメモノートをとりながら読みはじめた。
昨年平成28年8月8日に天皇陛下より「象徴としてのお務めについてのおことば」があって、それ以降の展開として、天皇陛下の譲位を可能にする特例法が今年の平成29年6月9日午前の参院本会議で可決、成立した。そうしたこともあって、私なりに国家と皇室との関係について少しでも理解が深まれば
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 22:26
と思って、図書館で借り入れていた。本書は600ページを超える大著で、時間にも余裕のない私には、どこまで興味が続くか、最後まで読み切れるかどうかすらおぼつかない体たらくぶり。これまでの皇室に関連する報道の中で時々著者の園部逸夫氏の名前を眼にしたこともあって本書を手にしたにすぎない。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:49
園部逸夫氏については元裁判官ぐらいの知識しかない。いずれにせよ、私は皇室に関してはほとんど門外漢である。ただ、これまでヘーゲルの「法の哲学」については少し読んだこともあって(実際はこれも読みかじった程度)君主制については人並みよりは少しぐらいの知識はあるかもしれない。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:49
それで、以前にも同じような関心から奥平康弘氏の『「万世一系」の研究』を読んでみたが(読みはじめた時は奥平氏はまだ存命中だったが、私がツイッターとブログで批判し始めている間に亡くなられたらしい。)、そこで気づいたことは、奥平氏にはヘーゲルの「法の哲学」を研究した形跡が
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:50
まったくないことだった。これでは奥平康弘氏には「君主制の概念」を認識できていないはずだ。それにも関わらず、奥平康弘氏は『「万世一系」の研究』を公刊されておられる。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:51
少なくとも『「万世一系」の研究』と銘打って「皇室」の問題を研究しようとするのなら、先ずヘーゲルの『法の哲学』に学んで
自らの「君主制の概念」を批判的に検証することから始めるのが科学研究としての道筋であるべきはずだ。それによってまず「君主制の概念」「君主制の普遍的な本質」を確認した後に、その特殊的な形態である日本の「皇室」についての問題を論じるべきである。さもなければ、立憲君主国家体制の
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:51
意義と必然性の是非を論証することもできないし、したがって君主制の特殊形態である我が国の「皇室」の存在の意義と必然性の是非の検討もできないはずである。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:52
奥平康弘氏の場合もそうだったし、浅学な私の知る限りにおいては、憲法学会の大御所といわれる樋口陽一氏もそうだが
(憲法学については知らない)、それ以前に、これら憲法学者たちの「国家観」や「君主制」についての「哲学」が惨めなほど貧困だという印象を(自分を棚に上げて――これが日本の大学教授か?)うける。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:53
今手にしている園部逸夫氏の『皇室法概論』についても、先に述べた憲法学者たちの同様、
それらの著書とほぼ同じ印象で、確かにそこに「皇室」に関する法令や解釈や儀礼などについての膨大な知識には感心させられるけれども、「君主制」について、「皇室」についてその意義と必然性の是非について科学的に哲学的に論証するという問題意識がないゆえに、
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:53
研究論文としては三流以下という印象をうける。(最後まで読んでいないのにこんなこと言っていいのか?)そして、今こうしてこのツイッターを書いているときに、たまたま私のフォローして人のツイッターで以下のような投稿のあるのを知った。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:53
園部逸夫氏の「皇室法概論」(本人の著作でなく共産党の作という説も)は、共産党の皇統断絶バイブルとなっている。彼は京大法学部時代から「民青」(共産党学生組織)の生粋の共産主義者であり、有識者会議でも議論を天皇廃止の方向へ煽動した極左活動家でもある彼が、現宮内庁参与であるという悲劇。
— 皇室の悠久 (@dankeidanshi) 2017年6月14日 - 19:16
それによると園部逸夫氏は「京大法学部時代から「民青」(共産党学生組織)に属していた生粋の共産主義者である。」とのことである。この記述の真偽を確認する手立てを私は持たないけれども、ただ、奥平康弘氏の著書の場合もそうだったけれども、これらの著書が何のために書かれたのか、
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:54
著者の研究の動機、問題意識が根本的に重要であることは言うまでもない。奥平康弘氏の著書『「万世一系」の研究』は「天皇制は民主主義と両立しない」ことを論証することにあったようだけれども、園部逸夫氏の大部の研究『皇室法概論』は一体何を論証しようとしているのだろうか。
— review (@myenzyklo) 2017年6月14日 - 23:54