第二部 自然の学
— review (@myenzyklo) 2017年5月30日 - 20:44
§96
自然とは、他在一般の形態をとった絶対的理念である。すなわち、どうでもよい外的対象性の形態をとり、その諸契機が個体化され、現実化された具体的な形態をとった絶対的な理念である。いいかえると、媒介とは反対の直接性一般の規定性の中にある絶対的本質である。
自然の生成はまた精神への生成である。
— review (@myenzyklo) 2017年5月30日 - 21:30
§97
自然は諸々の階呈の体系と見るべきであって、そこでは一つのものが他のものから必然的に出て来る。しかし、それは一つのものが他のものによって自然的な形で生産されるということではなく、自然の根底にある内的な理念によって生産されるのである。
自然のもつ理念の運動は、その直接性から自分の中に帰ってゆくことであり、自己自身を止揚して、精神に成ることである。
— review (@myenzyklo) 2017年5月30日 - 21:37
§98
自然の学は、(1)時間と空間一般という意味における自然の観念的な定在(das ideelle Dasein)、(2)非有機的な自然、(3)有機的な自然、
を問題とする。
— review (@myenzyklo) 2017年5月30日 - 21:43
また、それに応じて、(1)数学、(2)非有機体の物理学、(3)有機的な自然の学となる。