§ 3
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 19:01
概念の要素は、普遍性Allgemeinheitと、特殊性Besonderheit、そして個別性Einzelheitである。概念はそれらの統一である。
§4
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 19:29
普遍は肯定的なものとしてのこの統一、自己自身に等しい規定されていない統一である。⎯⎯ 特殊性は普遍を規定したものである。しかし、特殊は普遍の中に止揚されており、あるいは普遍は、特殊の中に普遍として留まっている。
⎯⎯ 個別性は否定的な統一である。あるいは自己を規定する中で、自身をまとめ上げるような規定である。
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 19:42
※
ここで問題になるのは、肯定的な統一Einheit als positiveと 否定的な統一die negative Einheit などに示されているように、
この肯定的positiveと否定的negative についてどのような事柄を理解するかである。個別性は否定的な統一であり、普遍とは肯定的な統一である。ここで否定的とは或る物を或る物たらしめている規定の関係において、
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 19:43
他者との関係が排他的であること、肯定的とは受容的で、共存的なものとして理解していいと思う。
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 19:43
§5
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 20:20
普遍的なものは特殊なものと個別のものを自己の下に含んでいる。同様に、特殊は自己の下に個別を含んでいる。それに対して、個別のものは特殊性と普遍性を自己の内に含んでいる。そして特殊なものは普遍性を自己の内に含んでいる。普遍的なものは特殊性や個別性よりも
(規定範囲が)さらに広く、それに対して、特殊性と個別性は普遍的なものよりも多くの規定を自己の中に含んでいる。普遍的なものとして、それが個別性の中に含まれることを通じて、再び規定されたものとなる。普遍的なものは特殊なものと個別のものに内在している。
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 20:20
それに対して、普遍的なものは、特殊なものと個別のものを自己の下に含んでいる。
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 20:29
※
ここで述べられている普⎯特⎯個の関係については、具体的事例で考えればわかりやすい。普⎯動物
特⎯哺乳類
個⎯犬(タロー)
の具体的な概念に即して理解すればいい。このタローという
一匹の個別具体的な犬のうちには、動物や哺乳類などの普遍的かつ特殊的な概念を含んでいる。動物という普遍的な概念は、哺乳類や犬などの下位概念を自己の下に含んでいる。
— review (@myenzyklo) 2016年7月11日 - 20:29