雨と言、"ショウ"、"ソウ"、"コウ"と漢音だけでも3とおり、呉音の"ギョウ"を入れるとさらに増えるという忙しい文字です。
"ショウ"と読んで同じ字を重ねると、雷が後から後から重なってとどろくさま、
"ショウ"と読んで「爾」を添えると、雨の降りしきるさま、
"ソウ"と読んで「然」を添えると、さっさと散ること、また、そのさま、
"コウ"と読んで同じ字を重ねると、わいわいとさわぐ声の形容、
読み方と添える字によって意味が少しずつ変わってきます。
あまが下のどこにもある、落とし話のような言、いつまでもきりのない言、そのとき限りの言、騒がしいだけに終わった言に、え、そうだったのかとぼやいても仕方がありません。
読みの浅さは、耳の不確かさから始まります。