標題をパッと見たとき、これは身代金の間違いではないかと思われたかもしれません。
身ではなく、やはり負です。
紙に印刷をすると未使用ということになって、実売価格も約半額になるという、奇妙な負の代金のことです。
新聞は、ウソ記事で評判を下げると、販売部数がどんどん減ります。
それでも、出版部数を急減させるわけにいきません。
印刷して販売店に送りつければ、とにかく出版したことにはなります。
販売部数をはるかに超えて送られてきた新聞紙には、もう読みものの価値はなくなっています。
はじめから売れないとわかっているものは、売れ残りとも言えません。
残っているのは、未使用という価値だけになります。
未使用の新聞紙にも、使い道はありました。
包み紙や敷きものに使うだけなら、新聞屋さんに毎日届けてもらう必要もありません。
そうなれば怖いのは広告主、見てもらえない広告は出さなくなるでしょう。
もう一人怖いのは閻魔さま、ウソをつき続けようといくら頑張っても、閻魔大王のお裁きにはかなわないのです。