・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

本の寿命

2012年08月17日 | つぶやきの壺焼

一冊の図鑑がある。
堀勝編「学生植物図鑑」保育社刊 2刷、発行から半世紀を超えている。

立派な牧野植物図鑑には手が届かず、それでも手元に欲しかった。
図はすべて克明な手書き、色はついていないが、ボケたような写真よりはるかに優れている。

表紙の様子では、物質的には寿命末期に見えるが、中のページが引っ張って破れることはない。
見づらくなった背文字には、だいぶ前に紙を貼ってある。

庭にあったものは図に色鉛筆で着色したり、ポストイットに書いたメモが貼ってあったり、草の種や花のおしべが袋入りで貼り付けてあったりする。
もう交換はできなくなっている。

まだしばらくは世話になるので、表紙を補強しようと思ったが、その前に記念写真を撮った。

この本の余寿命ははっきりわかっている。
持ち主の命が終わるまでの相対寿命である。

原色牧野日本植物図鑑〈1〉 (コンパクト版)
牧野 富太郎
北隆館
色・大きさ・開花順で引ける季節の花図鑑
鈴木 路子
日本文芸社

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