白い衣装も
気品が感じられてこそ
心地よいものになります
雨の季節になりました。
しばらくは、雨をたずねて歩きまわることにします。
雨は空の上から降ってくるので、たずねる先はその下ということになります。
雨冠の下が変わるとどういう字になるか、あらためてそれをたずねてみようというわけです。
なんと、初手からまだ書いたことのなかった字に出会いました。
雨の下に于の異体字を置くと 「ウ」"あまごい"という字になります。
于は、わあああという嘆息の声で、雨を求めてわあああと嘆く、雨乞いです。
雨乞いの場合は、求めるものがはっきりしていますが、何かを求めるでもなく、ただ気に入らない、反対と、わあああやっているのは何乞いというのでしょうか。
季節は 繰り返し訪れるが
季節感は 待っていてもやって来ない
同じところに 座り込んでいて
近頃は季節が感じられなくなったなどと
呟いてみたところで
満たされるものは 何もない
竹藪は 踏み込んでみたいと
思わせないほど 厳粛だった