バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

見えるか見えないか

2010-11-10 07:01:14 | 感動
 朝から講習会で缶詰状態。ながーい一日を終え、さて戻ってバネ始めますか。ということで6号線から16号に入る。呼塚の渋滞を抜け坂を上ると突き当たり地平線に連山らしき雲が見えた。山みたいに見える。夕日を浴びた空の下に沈殿しているインクブルーの雲の固まり。長野では、遥か遠くまでブルーのグラデーションを見せる山々は当たり前の景色だから、たとえ錯覚でも連山に囲まれているという感覚はすっごく落ち着く。
 しばらくすると雲が飛ばされ、あやふやだった山らしきシルエットがくっきりと山になった。前のトラックや建物の隙間からチラチラ見えるのは、確かに山。向かう先にグルリとあるらしきが見える。普段は見えないからわからないだけで、ここも遠いなりに山に囲まれているんだとあらためて実感。山を追いかけながら日没と競争。
 野田に入り前を遮る車も建物も少なくなり地平線まで見通せる所まで来た頃,日は落ち山は闇に沈んでしまった。突き当たりは闇しかない。見えないけど実はそこにある。あるものが見えるか見えないかの違いは大きい。そこにあるはずの闇を見つめながら16号を左折すると、いきなり正面にクリアな光を放つ三日月が飛び出してきた。
 山は消え、月が現れる。