バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

バンの処世術

2011-04-21 14:55:38 | 川上犬
 地震後バンはおびえ続け、できれば家に入りたいっていつも玄関や勝手口で家に入る隙をねらっている。
 ドアはゆっくり閉まる。後ろにピッタリついて来て、このチャンスに入ろうという魂胆。これが娘あたりだと態度が大きくなり,足に体当たりして先に入り込むらしい。
 家に入り込んでも結局は外に出されるのだから,家に入ることは基本的には認められていないってことをバンは承知している。だから済まなそうに入って来て,申し訳なさそうに板の間部分にチョコンと座っている。そして私に気づかれ,外に出される。これの繰り返し。
 でもたまには中に入れてくつろがせることもある。これは全く飼い主の気分なんで、どうして今日は入って良くて、どうして今日はダメなのかなんて明確な理由はなく,バンにとっては理不尽なことの連続。そうやって昨晩はリビングでくつろぐことができた。ご飯までもらって,水ももらって、いびきかくまで寝て。
 こんな夜を過ごした翌日、いつものように後ろをついて来て、いつもより堂々と家に入り込み、板の間ではなくじゅうたんの上で横座りしてくつろいでいた。なんでバンそこにいるの!の声に「ん?入っちゃいけなかった?やっぱり」って顔。
 理不尽な対応にもめげず、いつも笑顔でじっとこちらの出方を観察する。そして心の隙を待つ。バンは弱気なセールスマン。