バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

本は返らない

2013-02-01 10:11:40 | ライフスタイル
 本を人に貸してはいけない。
 貸すときは、返らないものと思わないといけない。

 こういう思いをし始めたのは10年くらい前からだろうか。

 この本いいよ、と言ってホイっと貸す。1年経つ。2年経つ。まず返ってこない。これは絶版であるのでもう手に入らないから必ず返してほしいと言いながら貸しても、返らない。こんなことを繰り返すうち、本は返らないものと思うようになった。だから、この人この本読んだらいいのになーって思っても、絶対本は貸さないと強く誓いたい。
 返らぬ本を思いながら、そういえばあの時「読みたい!」とか「貸して欲しい」って懇願されたわけでもない。そうだ、たいてい返らぬ本の場合は、親切の押し売りになっている。相手にとっては、「こんなもの渡されたって」「そもそも本読む習慣ないし」って状況だったのかもしれない。
 返ってこない本を諦め、同じものを買うこともある。電子書籍の時代になろうと、本はコレクションでもあるからそう簡単に手放せないし、手元にないといけない。
 と本棚に戻らぬ本を思い、ついグチグチしてしまう今日このごろ。


花札学習法

2013-02-01 06:59:46 | バネ
 映像で覚えると効果的であると昨日のノート作りで触れたけど、映像記憶を実感した先日の出来事。

 神経衰弱は子どもの頃は大得意だったけど、大人になって久しぶりにやったら2手前すら覚えられないことに愕然とした。自分のめくったカードをハートの9とスペードの2と覚えても、次の人が二枚めくり、そして次の人がと続き、その人たちのめくったカードを覚えようとし自分の番が来ると、さてどこになにがあるんだっけとなってしまう。当てずっぽうでめくると、それはさっき自分がめくったカードだったりする。こうなるともう自分のカードのみ記憶し自分の前に並べておくのに、それを誰かにスッととられてしまったりする。子どもの頃大人たちに「神経衰弱おもしろくない!」とか「おまえとはやりたくない!」と言われたその意味がよくわかるようになった。
 だからおおみそかに実家で神経衰弱をやろうとなった時、多分できないだろうと思ったが。
 実は全く違った。サクサク覚えられる。ジャンジャンとれる。何が違う?
 この違いはトランプと花札。めくったのはカードではなく、札。例えばめっくった2枚の札が「もみじの20」と「雨の5」だとする。するとカテゴリーを映像で記憶できるから、「もみじの20」と言葉に置き換えて覚えておく必要がない。さらに「やく」とか鹿や札の色が記憶のキーワードとなるから、特徴ある札は特に覚えやすい。
 この日とった札数は一番多くて気を良くしたけど、なんと2位は80歳になる母。高齢者なのにこの記憶力。さらには自分のめくった札はさりげなく元と違う場所に置くという裏技を駆使してまで札をとろうという勝利への執着心。そしてもう一つすごいと思ったことがあった。それは花札の種類を知らないのに参加した娘。「あー、くろみだった!」とか「しまった、これはげただ!」と言いながら人がめくるのを見て、その場で言葉と映像を記憶しズバズバめくっていったこと。恐らくもう一度やったらだんとつトップになったことでしょう。

 80代の超記憶法はさておき、花札記憶のポイントは学習法に応用できる。