何が好きって、雪かきが好き。
雪に道をつける。すると冷たく湿ったピュアな空気の中に、体から湯気が立ち上がる。
明日は積雪との予報で、新しい雪かきを買い求めた。
以前からあるものはもう長年風雨にさらされ劣化したからなのか、それとも先日の雪が重かったからなのか、先端が割れて使いにくくなっていた。前々日通り過ぎたホームセンターの店前では、平たいスコップが数本あった。スコップの柄も腐食して折れているから、プラスチックの雪かきよりあのスコップを買った方が良いかもしれないとその店を訪れた。
昨日あったその場所にスコップは1本もない。そこにはただ空っぽの空間があるのみ。ではプラスチックの雪かきを買おうかと売り場を見渡すけど、それらしいものは見当たらない。しばらくキョロキョロしていた、その時。台車に大きな段ボール4つ積んだ店員さんがやって来て、数人がかりで雪かきの品出しを始めた。箱には12本入りと書いてある。
それは透明紫の、頑丈そうで少し小ぶりなピカピカの雪かき。
今品出しほやほやの中から1本取り出す。すると次から次と人がやってきて、人だかりができ、さらには品出しの店員さんが店内放送で雪かき入荷をアナウンスしたので、その後ものの数十分で48本は完売だね。
そうやって一番で手に入れた新品の雪かき。
明日はこれを使って、新しい道をつける。
朝飛び起きた。障子をあける。積もっていない。
子どもの頃もこうだった。早朝、積雪の気配で飛び起きる。誰よりも早く起きないと、誰かが先に雪を片付けてしまう。青年部の人たちが道路の雪をかきながら近づいてくる音がする。あの音に追いつかれないようにと、あわてて服を着込んで部屋を飛び出したものだった。
今日の雪はなかなか積もらない。落ちても落ちても溶けてしまうから。
玄関からバネにつながる通路をつけるために、みぞれの雪を新しい雪かきで拭う。
この雪かきを本格的に使うのは来年だな。来年使うとも限らない。再来年かもしれない。
雪に道をつける。すると冷たく湿ったピュアな空気の中に、体から湯気が立ち上がる。
明日は積雪との予報で、新しい雪かきを買い求めた。
以前からあるものはもう長年風雨にさらされ劣化したからなのか、それとも先日の雪が重かったからなのか、先端が割れて使いにくくなっていた。前々日通り過ぎたホームセンターの店前では、平たいスコップが数本あった。スコップの柄も腐食して折れているから、プラスチックの雪かきよりあのスコップを買った方が良いかもしれないとその店を訪れた。
昨日あったその場所にスコップは1本もない。そこにはただ空っぽの空間があるのみ。ではプラスチックの雪かきを買おうかと売り場を見渡すけど、それらしいものは見当たらない。しばらくキョロキョロしていた、その時。台車に大きな段ボール4つ積んだ店員さんがやって来て、数人がかりで雪かきの品出しを始めた。箱には12本入りと書いてある。
それは透明紫の、頑丈そうで少し小ぶりなピカピカの雪かき。
今品出しほやほやの中から1本取り出す。すると次から次と人がやってきて、人だかりができ、さらには品出しの店員さんが店内放送で雪かき入荷をアナウンスしたので、その後ものの数十分で48本は完売だね。
そうやって一番で手に入れた新品の雪かき。
明日はこれを使って、新しい道をつける。
朝飛び起きた。障子をあける。積もっていない。
子どもの頃もこうだった。早朝、積雪の気配で飛び起きる。誰よりも早く起きないと、誰かが先に雪を片付けてしまう。青年部の人たちが道路の雪をかきながら近づいてくる音がする。あの音に追いつかれないようにと、あわてて服を着込んで部屋を飛び出したものだった。
今日の雪はなかなか積もらない。落ちても落ちても溶けてしまうから。
玄関からバネにつながる通路をつけるために、みぞれの雪を新しい雪かきで拭う。
この雪かきを本格的に使うのは来年だな。来年使うとも限らない。再来年かもしれない。