1年越しの目の病気。大学病院を2件はしご、というよりたらい回しにあい、ようやく民間だけど手術バンバンやっているという眼科にたどりつき、そして手術実施。
手術とはいえ、簡単な麻酔で行うし、とにかく「簡単ですよ」と医者もスタッフも繰り返すから、そうか簡単なんだと午前中ギリギリまで絵を描いてから病院へ。予約時間より少々早く着いたけど、待ってましたとばかりに手術のための流れに乗せられる。
術前準備に2時間かかると説明書にあったけど、来院後の流れは、説明、麻酔点眼、着替え、検査、点眼、検査、点眼、説明。こんな感じだったかな。一人ずつ区切られたリクライニングソファに埋もれるように腰掛け、処置を受ける。その間一人ずつ別室に案内される。するとその空いたブースに次の人がやってくる。足下の荷物をどかそうとしたスタッフが「こんなに荷物持って、これじゃ一泊旅行みたいじゃない」となんとなく感じ悪い言い方。でもすぐに「こちらは入院だ。失礼しました。」そこで病室に荷物を置くようにと通される。2人部屋だけど、3人は十分入れる広さでとてもきれい。まるでホテル。これじゃ、確かに一泊旅行だわ。
そんなやりとりで少し緊張はほぐれたけど、一人ずつ別室に呼ばれ、リクライニングの待合室から人が減り、刻一刻と自分の番が近づいている。
「麻酔効いてきたからもうしみないでしょ?」とカーテンの向こうの人が目薬さされている。そうかしみるということは、まだ麻酔が効いていないのだ。その後自分に点眼が回ってきたので「しみる?」「しみます。」と言ったけど、「そんなわけないでしょ」と言わんばかりにスルー。はー。なるほど。「しみる?」と確認することは術前2時間マニュアルなのですね。持参する荷物が多い状況はマニュアル外だったので、つい通常語になってしまったのですね、と納得。
ついに順番はやってきて、宇宙ステーション風の銀色の扉の向こうへ行くことになった。扉が自動でシャーと開く。そこで最後の説明。手術中の「ベカラズ集」をバリウム飲むときみたいに口早に説明うけるが、たぶんそのとおりにできないなと思いながら聞く。
手術はどれくらいだったか。10分かかっただろうか。
手術中眼球を動かさないように、目の前をモノが動いても追わないようにって言われたけど、何も見えない状態で一カ所を凝視し続けるのは難しい。さらに目の前を器具が横切るのをひたすら無視するのはこれまた難しい。眼球固定に気を配っているうちに「おわりましたよ。これで楽になりますよ」と声を掛けられる。
宇宙ステーション風扉をシャーと出て、おとまりする病室に案内される。本日は一人。
緊張が溶け、ふと回りを見渡すと、今日一晩なにもやること無いことに気づいた。
術後で見えるのかどうかわからなかったけど、本2冊持ってきたので顔に近づけて読む。
痛み止めを飲んでいたせいか、本読みながらウトウトし、いつの間にか寝てしまった。
医療はどんどん進歩していることを実感。患者は患者様となりさらにはお客様となり、苦痛は極力取り除かれ、快適の追求がキーワードかと。最近通っていた歯医者でも同じこと感じたけど、もう古い病院はかなわないなと思う。そして今何か始めるなら、ここまでやらなければいけないのかとも。
何はともあれ、この傷が治るまでしばらく辛抱さえすればこれまでの苦痛から解放されるのだから、まるで春がもうすぐ。
手術とはいえ、簡単な麻酔で行うし、とにかく「簡単ですよ」と医者もスタッフも繰り返すから、そうか簡単なんだと午前中ギリギリまで絵を描いてから病院へ。予約時間より少々早く着いたけど、待ってましたとばかりに手術のための流れに乗せられる。
術前準備に2時間かかると説明書にあったけど、来院後の流れは、説明、麻酔点眼、着替え、検査、点眼、検査、点眼、説明。こんな感じだったかな。一人ずつ区切られたリクライニングソファに埋もれるように腰掛け、処置を受ける。その間一人ずつ別室に案内される。するとその空いたブースに次の人がやってくる。足下の荷物をどかそうとしたスタッフが「こんなに荷物持って、これじゃ一泊旅行みたいじゃない」となんとなく感じ悪い言い方。でもすぐに「こちらは入院だ。失礼しました。」そこで病室に荷物を置くようにと通される。2人部屋だけど、3人は十分入れる広さでとてもきれい。まるでホテル。これじゃ、確かに一泊旅行だわ。
そんなやりとりで少し緊張はほぐれたけど、一人ずつ別室に呼ばれ、リクライニングの待合室から人が減り、刻一刻と自分の番が近づいている。
「麻酔効いてきたからもうしみないでしょ?」とカーテンの向こうの人が目薬さされている。そうかしみるということは、まだ麻酔が効いていないのだ。その後自分に点眼が回ってきたので「しみる?」「しみます。」と言ったけど、「そんなわけないでしょ」と言わんばかりにスルー。はー。なるほど。「しみる?」と確認することは術前2時間マニュアルなのですね。持参する荷物が多い状況はマニュアル外だったので、つい通常語になってしまったのですね、と納得。
ついに順番はやってきて、宇宙ステーション風の銀色の扉の向こうへ行くことになった。扉が自動でシャーと開く。そこで最後の説明。手術中の「ベカラズ集」をバリウム飲むときみたいに口早に説明うけるが、たぶんそのとおりにできないなと思いながら聞く。
手術はどれくらいだったか。10分かかっただろうか。
手術中眼球を動かさないように、目の前をモノが動いても追わないようにって言われたけど、何も見えない状態で一カ所を凝視し続けるのは難しい。さらに目の前を器具が横切るのをひたすら無視するのはこれまた難しい。眼球固定に気を配っているうちに「おわりましたよ。これで楽になりますよ」と声を掛けられる。
宇宙ステーション風扉をシャーと出て、おとまりする病室に案内される。本日は一人。
緊張が溶け、ふと回りを見渡すと、今日一晩なにもやること無いことに気づいた。
術後で見えるのかどうかわからなかったけど、本2冊持ってきたので顔に近づけて読む。
痛み止めを飲んでいたせいか、本読みながらウトウトし、いつの間にか寝てしまった。
医療はどんどん進歩していることを実感。患者は患者様となりさらにはお客様となり、苦痛は極力取り除かれ、快適の追求がキーワードかと。最近通っていた歯医者でも同じこと感じたけど、もう古い病院はかなわないなと思う。そして今何か始めるなら、ここまでやらなければいけないのかとも。
何はともあれ、この傷が治るまでしばらく辛抱さえすればこれまでの苦痛から解放されるのだから、まるで春がもうすぐ。