バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

カナダの色

2013-08-16 12:58:44 | ライフスタイル
 10日間のカナダステイ。単なる観光ではなく,バドミントンを通しての国際交流、そしてホームステイだったので、現地の生活を肌で感じることができた旅だったと思う。
 空港に降り立ち、滞在先に向かう道中真っ先に感じたのは,スケールの大きな自然。どこまでも広がる牧草.森に囲まれた自然素材の家。そんな景色に包まれているうちに気づいたのは,色が単調であるということ。屋根も,壁も,塀も。窓枠、ドア、ポスト,家の前のホース。もっと言えば車も。これらの色がアースカラーで統一されている。サンドベージュー、コーヒーブラウンの色合い。聞くところによると家に関しては使える色に制限があるとこのことで、なるほど、それで皆同じような色なんだ。人びとの色の好みも落ち着いた色が好きなので,派手な色の車に乗る人は少ないとのこと。外ホースのグリーンだって、モスグリーン。さりげなくおいてあるスコップや植物のネットだって、まちがったって絶対に原色は使わない。土と緑に同化している。
 日本ではこうはいかない。緑の中に置いたらそこにあるのがわからなくなるようなトーンのモスグリーンのホースなんかなかなか買えない。水だからブルーっていう発想なのか,ホースは青であることが多い。もし仮にシックなモスグリーンのホースがあったとしても,ホース巻き取り台や散水口に容赦なく原色が使われている。白、青、黄色、黒と。全体にシックなグッズを捜すのは日本では至難の業である。こんな色のものが欲しいと思っても,部屋のなにがしかを色を統一しようと思っても,望む色の品が見つからず、やむをえず色とりどりのちぐはぐなグッズに囲まれて暮らすことになっている。青木さんいわく、日本人は色を選ばないのではなく,色にこだわらないという選択をしているのです、とのこと。うーん。
 帰国後あまりの暑さに,遅ればせながらバンのために庭にミストシャワーを設置するためにホームセンターへ行った。
 棚の商品は二種類のみで、同じメーカーのサイズ違い。どちらにしようかと迷いながら短い方を購入し、さて箱から取り出して「しまった!」と思う。そのホースの色は白。こんな真っ白なホースを壁に這わせたら目立つじゃないですか。なんでここで白なの!というより、確かに品物選ぶ時点で機能ばかりに気を取られ,色を確認しなかったことにちょっとがっかり。

 買ってきたホースを広げミストを出すと、水が恐いバンは庭の陰に隠れて出て来ないではないですか。
 アースカラーのバンは,庭に隠れると見つからないのでした。