作り方説明の難しさ

ここしばらく準備していたイベント、アルファアカデミー2014「難民キャンプの子ども達に夢を贈ろう！」が終わった。
どんなことにも多少の想定外はつきもので、今回はそれは「お手玉作り」。
　何度か試作し、お手玉の作り方をプログラムに行程写真付きで解説載せたけど、「これじゃ、よくわからない。」と皆口々に言っている。
　確かに、わからないと思う。というのは自分もネットで調べ、解説通りにやってみたけど、「こんな説明じゃよくわかんない。縫い方の用語からしてわからないし。」などとイラつきながら作ったのだから。そして失敗し、やり直しし。
　そうこうして1個できてみたら、「なーんだ、簡単じゃん」だった。20分程度でできるということもわかった。
　ネットに載っているこの写真や説明じゃわかりにくいんだよね。この人は縫い物に慣れている人だから、初心者の為の説明が省略されすぎ。かゆいところに手が届く説明と要所要所の写真が必要でしょ。などとパソコン画面に突っ込みをいれながら、自分だったらもっとわかりやすい説明を作るな、と思った、が。
　自分が「？」ってなった箇所を中心に、説明を細かくしたら、逆に細かすぎて複雑になってしまった。短文で読みやすく、さりとて要所は外さず、ミスポイントで適宜写真入れて仕上げた。しかし、この時点で3個作っていたので、「こんなところ間違える人いないよね」という気持ちが説明をどんどん省略へ向かわせてしまったのだろう。
　
　案の定、私がネット見ながら作って「？」ってなった箇所で、皆「？」ってプログラム難しい顔で見ている。私がミスしたポイントは、気をつけるようにと説明いれておいたのに、同じようにミスしている。そしてプログラム見直すと、省略してはいけなかった箇所で参加者の手を煩わせてしまったことにも気づいた。実は大事なポイントなのに、わざわざ書くほどのことではないと思い込んでいた箇所だった。
　人に説明するのは難しい。それも文章で。ましてや自分がよくわかっていることを的確にスッキリと伝えるのがこんなに難しいなんて。
　そうこうしているうちに完成の人がボチボチ出始め、お父さん連中もクリアし出した頃、「簡単じゃん。もう1個作っちゃおうか」なんて強気発言も聞こえ始めた。

　そう、結局何が想定外なのかというと。
　20分あればできるだろうお手玉作りに45分割いておいたから多少時間がかかるのは問題ないのだけれど、30分過ぎても「針に糸が通らなーい」って悪戦苦闘する男子高校生がたくさんいたこと。
　糸を斜めに切る。糸の先をなめる。
　こんな説明が必要だった！