バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

蘇ったバン

2016-05-18 11:39:14 | 川上犬
2月に16歳を迎えたバンは、どんどん弱っていった。食べることができないから点滴で何とか繋ぎ、明日まで持つのだろうかと思う日々を過ごしながら1ヶ月半が過ぎ。

こんなことならもっといっぱい散歩してやれば良かった。もっと家の中で過ごさせてやれば良かった。ぐったりと寝続けるバンの姿を見て後悔の日々。

そして迎えた4月。
まさに4月1日。
なんだか今日は顔つきがいいぞ。目に力がある。
缶詰のだけどドッグフード食べるぞ。しかも吐き戻ししない。
どういうこと?昨日まで寝たきりだったのに。
食べるのだからとりあえず点滴はやめにして数日様子を見ることにした。
そうこうしているうちに日々足取りがしっかりして、鳴き声も少しずつ大きくなって。
先日までの状態からして、突然回復に向かいつつあるとはにわかに信じがたく、しばらく様子を見るうち1ヶ月が過ぎた。
いよいよ元気になったと確信できるようになったので、療養中だからとパスしていた狂犬病注射を受けがてら獣医さんにこの状況を報告しに出かけてきた。

「あれから1ヶ月何も連絡ないから、飼い主さんは毎日泣いていると思いましたよ。」
先生曰く、バンの状況からもう施す手はないながらにあの手この手をいろいろやってたので・・・。

老犬になって筋肉落ちて体重が10キロ程度になったものの、具合悪い最中は7キロにまで激減していた。この日診察台に載せると、8.5キロ。
「あ、増えてる」
と先生。
「まさか高齢のバンちゃんがこうやって蘇るなんて。こういうことがあるから、わからないものですね」と続ける。
そう、だから何もしないで諦めなくてよかったね、ということですね。

こうしてまた夜は家の中に入り込み、人間の食事みて「俺にも食わせろー」「もっとよこせー」と絶叫する日々に舞い戻り、それはそれでいやはやな毎日なのです。

具合が悪い時は鳴くどころか全く声を上げなかったのでしばらくお蔵入りしていた「バウリンガル」を久しぶりにスイッチオンすると。
「なにしてあそぶ?」
「こっちはよういできてるよ!」
「こっち見て!」
「ウキウキマンボー!」
だって、言ってろよ。

燦然と輝く17枚の犬の登録シールはバンの勲章?
こうなったら20枚目指したい。