バネでは小学生対象の作文教室「パンセ」(月曜 月3回)を開いている。
これはバネ始めた当初から授業の中で作文指導をするうち、作文の人気が高まり作文に特化したクラスを独立させたものだ。
作文の点数化はできないしい、テストもない。
それじゃ目標設定としてコンクールに応募すっか!となり、タイミング、テーマ、ボリューム等が合うコンテストを選ぶ。
その結果「朝日小学生新聞社児童文学賞小学生部門」に応募し、バネの5年生が「朝日小学生新聞賞」を受賞した。
先生も一緒に大人部門に応募しようかな?なんてつぶやていたのをしっかり拾っていた子に、「先生の作文はどうなったの?」とニヤリと聞かれた。私はその時結局書きかけのまま仕上げることができなかった。
それ以降、通常の授業コマに別途作文教室枠を作ることが難しくなり、作文教室は閉めてしまった。やはり学校のテストや入試に直結する授業を優先することになってしまった。
でもやっぱり学力は作文からだよね。
と一念発起し、再度「パンセ」クラスを始めることにした。
そのためには他のクラスを削り、通常クラスの入塾生枠を絞りしてキープした作文教室枠。
もしこれで誰も作文教室に来なかったとしても、このまま授業枠キープし続けようと募集案内をバネ生のみに告知したところ、数名がやってきた。
そうやって続けてきた2年目となる今年の夏。
「読売新聞小中学生作文コンクール」に応募した。
そしてそのうちの1点が県の優秀賞に選ばれた。
大抵は作文は苦手、作文書くの嫌い、と言う。
そんな子たちにあの手この手でテーマ探し書く練習繰り返していると、原稿用紙2枚くらいならスラスラ書くようになる。
今回のコンクールでは原稿用紙20枚を目標とした。
「ムリー!」と叫ぶ子たちと伴走していくうち、「これって、いいんじゃね」というものが書き上がった。
そして清書。
手書きだから大変だ。挿入や移動があると最初から書き直し。そんなことを何度かやりできあがった。
この時点で子供たちは大いなる達成感ですよ。
そして受賞となると弾みがついて、「来年は最優秀ねらいます」だって。すでに頭の中に構想があるらしい。
あの時書きかけになってしまった私の作文(小説)の続きを書こうと思う、とつい子供たちに言ってしまった。また「先生の作文はどうなったの?」と聞かれてしまう日がまたやってくるのか?