2024年の冬期講習、前半が終わった。
今年は中1.中2は合同クラスにした。
バネはほぼ個別指導でやっている。
学年混在クラスというだけでなく、同じ学年でも進度、理解度が異なるので個々に合わせて進めている。
板書で一斉説明して、
「ほいこの問題解いてみろ!」
スタイルならどんだけ楽か! とは思うが、なかなかそうはいかない。
あっちでは「先生、今日は電流勉強したいです」と言われ、こっちでは「図形の証明さっぱりわかりません」と言われ、さらに向こうからは「英検受けるんで、対策授業して下さい」なんて言われ、適宜対応しているから毎日が脳トレマックス状態。
しかし今年の冬期講習夜の部は一斉授業できそうだと判断した。
出席するのは中1、2生。
みんな一緒の内容で板書説明メインで進めようと思う。
このメンバーなら行けると思う。
何をやるかというと、それは英語の5文型。
中学生達be動詞と一般動詞の使い方理解していないし、そもそも「動詞って?」とか「形容詞、副詞って何?」なんて言われるから、中2にいつかしっかり時間取って5文型を説明しようと思っていた。学校の英語では文法を体系的に学習せず細切れ学習しているから、今何学習してるかすらもよくわからないと口々に言う。
幸いなことに中1は皆そこそこに英単語力あるから、中2と一緒の学習でなんとかなりそう。
冬期講習「5文型」用の教材を作った。
板書説明するエッセンスを大きめの文字で書き出しておき、必要に応じて各自が書き込んだり色を付けたりできるようにスペースあけてルーズリーフ用紙にプリントし、順を追って綴じていけるようルーズリーフファイルも渡した。
まじめな子は家でそのプリントを元に再整理すると思われる。もし書き込まないとしても、自分が使ったノートは学習記録として記憶に残りやすいし、後日活用しやすい。
近年タブレット学習が幅をきかせ中学生達がノートに鉛筆で書く行為がめっきり減っているから、ノートのよさ再発見なんて効果も期待して。
そうだ、どうせやるなら。
部活やら送り迎えの都合で開始時刻に皆が揃わないこともあるだろうから、それなら、授業冒頭に作文授業いれちゃおう。
これは事前告知なし。
今回は英語の文法中心に学習しますと伝えていたけど、最初の30分間自由に書く(日本語)時間としよう。
「まず最初に作文書いて下さい。書き方は自由です。ただし今日の出来事について書くこと」とだけ言い原稿用紙渡すと、「えー、作文嫌い!」
いいね。こういう反応する子がいて欲しかった。
20分で書くよう促すと先の作文嫌いっ子は原稿用紙2枚使ってなにからガシガシ書いている。
そして公開処刑ならぬ、全員の作文を先生が読む。
そしておもむろに「作文書き方のこつ」プリント配布。
これはバネの作文教室初回授業で配るもの。
そして「では、先生が書いた作文を読みます」
小学5年生の女子がファミレスで家族とメニュー決める創作話。
そして冬期講習本題の英語の5文型に入る。
まずは文の要素、S,V,C,Oを説明。
続いて品詞-名詞、動詞、形容詞、副詞を説明。
説明ばかりではと中1でもわかるようチョイスした動詞リストに、意味と自動詞、他動詞のチェックを付けていく。さらに自動詞は完全自動詞と不完全自動詞に分けるように説明する。
そして第1文型と第2文型を説明。
そして演習問題。
この時点で完全自動詞と不完全自動詞が区別つくようになり、さらに名詞と形容詞が見分けられるからスイスイと理解できている様子。
渡されたファイルをめくりながら単語や知識の確認もしている。
そして講習2日目。
やはり始まりは作文から。
制限時間20分。そして読み上げ、講評。
めんどくさいなど言いながらもカツカツ書き原稿用紙オカワリが出る。
昨日はほとんど書けなかった子が時間一杯かけて提出したそれは、今日の出来事をネタに自分の見解をまとめていた。
これって、「哲学じゃないですか!」 と言うと、他の子も「ウン、ウン」
そして先生の作文を披露。
それは昨日の続き。ファミレスでやっとの思いでメニュー注文した後、ドリンクバーを取りに行くシーン。
「先生、この女の子って、うちの妹のことみたいです」
って感想が寄せられた。
2日目は昨日の文の要素、品詞、文型おさらいして、もう一度動詞の分類練習して残りの第3.4.5文型を一気に説明。
とかく先生が説明頑張っているときは、一人芝居になりやすいのだけど今回は手応えあり。その証拠に、説明後の演習問題、結構できてる。ファイルも活用されている。
3日目は風邪や家庭の都合等の欠席がいたので、文型問題の演習問題中心に復習した。
予定通り2回の授業で説明しきることができた。
自分だけスッキリで終わらせないように、1月からの後半で学習内容の定着を図ろう。
それに創作文の続き、多分皆気にしているだろうから、正月休み中に続きをつくらないと。