パンセは月3回。そのうちの1回は「書く日」。
6月の「書く日」は「読書感想文の書き方」。
夏休みの宿題どうしたと聞くと、「あと、読書感想文だけなんですよ。」とか、「何書けばいいんですか?」と返答があるように、大抵後回しにされ適当に原稿用紙埋めて提出となるのが読書感想文。
読書感想文書くの好きな人?と聞くと,当然誰も手を挙げない。では「苦手な人?」と聞くと全員力強く手を挙げる。
そんな子たちを前に、「今日のパンセは、その読書感想文が簡単に書ける方法を教えます。」と切り出した。
こうすれば簡単にできるという切り口は多用したくないんだけど,導入のためにあえてインスタント手法を活用。
ポイントを説明しながら板書する。これで読書感想文の悩みから解放されるかもしれないという期待の目が注がれる。
ポイントは次の3つ
1.テーマについて自分の意見を書く
作者は何を言いたかったのでしょうか。それがこの本のテーマです。あなたはそのテーマについてどう考えますか。
2.感動の中心を書く
あなたはどの部分に感動(共感、反発)しましたか。それはどうしてですか。
3.この本を読んで,自分が体験した出来事を何か思い出しましたか。
ここまで説明して、さて今日は実際にこの本について書きましょう。準備したのは絵本「100万回生きたねこ」。読んだことある人は一人。
一度読み聞かせする。
さて,テーマはなんでしょう?
無言。では,何度も出てきた言葉は?と聞くと、「ねこ、きらい、なきました、うめました、だいきらい」と次々上がるが反応悪し。そこで、どうして最後は生き返らなかったの?とテーマに急降下する質問を投げかける。すると「最後は充実したから、人を好きになったから」とここまでたどり着けた。しかし究極のキーワード「生きる」が出て来なかった。「生きる」はタイトルにも含まれるでしょうと説明すると、なーるほどという顔はするものの、あまり実感がない様子。小中学生が大人が設定したテーマに迫り意見を書くのはやはり無理があろう。
ではポイント2,3に移ろう。1が無理でも、これを押さえていけばそこそこに書けるはず。
どこに心動いた?このお話聞きながら,何か思い出した?と聞く。例えばと、説明を続けたくはない。それは例示すると思考を誘導しがちだから。しかしここは助け舟が必要そうなので,例をだす。
あなたならどの飼い主がいい?どの死に方が一番い?と質問すると子どもたちの目が泳ぎ始める。そして自分が体験した出来事への結びつけ方として更に説明を加える。もし先生ならうちの猫が死んだときのこと書くかな、とか、その猫にこんな飼い主だいっきらいって思われていたらいやだな、など目線を猫サイド、飼い主サイドへと誘導する。
ここまできたら思うことがあったのか、皆カツカツと書き始めた。30分で原稿用紙2枚。
残り10分で全員分を読み合わせる。ほとんど全員がポイント2で書く。どの死に方はいやだ、こんな飼い主はいやだと。一人はポイント1で書く。テーマは押さえられたが自分の意見をサラリと添えて終えていた。具体的な体験を入れればもっと内容が深くなったとアドバイスする。もう一人はポイント3で迫る。「充実」というキーワードにヒントを得たから,正確にはポイント1から書いたと言える。この子は本の内容から離れ学校での出来事と意見を書いた。書きたいことはあるがうまく言葉にまとまらないというデキだったが、この本をきっかけに思いを引き出し,言葉にしようとした。
これでいい。
よくできました。
6月の「書く日」は「読書感想文の書き方」。
夏休みの宿題どうしたと聞くと、「あと、読書感想文だけなんですよ。」とか、「何書けばいいんですか?」と返答があるように、大抵後回しにされ適当に原稿用紙埋めて提出となるのが読書感想文。
読書感想文書くの好きな人?と聞くと,当然誰も手を挙げない。では「苦手な人?」と聞くと全員力強く手を挙げる。
そんな子たちを前に、「今日のパンセは、その読書感想文が簡単に書ける方法を教えます。」と切り出した。
こうすれば簡単にできるという切り口は多用したくないんだけど,導入のためにあえてインスタント手法を活用。
ポイントを説明しながら板書する。これで読書感想文の悩みから解放されるかもしれないという期待の目が注がれる。
ポイントは次の3つ
1.テーマについて自分の意見を書く
作者は何を言いたかったのでしょうか。それがこの本のテーマです。あなたはそのテーマについてどう考えますか。
2.感動の中心を書く
あなたはどの部分に感動(共感、反発)しましたか。それはどうしてですか。
3.この本を読んで,自分が体験した出来事を何か思い出しましたか。
ここまで説明して、さて今日は実際にこの本について書きましょう。準備したのは絵本「100万回生きたねこ」。読んだことある人は一人。
一度読み聞かせする。
さて,テーマはなんでしょう?
無言。では,何度も出てきた言葉は?と聞くと、「ねこ、きらい、なきました、うめました、だいきらい」と次々上がるが反応悪し。そこで、どうして最後は生き返らなかったの?とテーマに急降下する質問を投げかける。すると「最後は充実したから、人を好きになったから」とここまでたどり着けた。しかし究極のキーワード「生きる」が出て来なかった。「生きる」はタイトルにも含まれるでしょうと説明すると、なーるほどという顔はするものの、あまり実感がない様子。小中学生が大人が設定したテーマに迫り意見を書くのはやはり無理があろう。
ではポイント2,3に移ろう。1が無理でも、これを押さえていけばそこそこに書けるはず。
どこに心動いた?このお話聞きながら,何か思い出した?と聞く。例えばと、説明を続けたくはない。それは例示すると思考を誘導しがちだから。しかしここは助け舟が必要そうなので,例をだす。
あなたならどの飼い主がいい?どの死に方が一番い?と質問すると子どもたちの目が泳ぎ始める。そして自分が体験した出来事への結びつけ方として更に説明を加える。もし先生ならうちの猫が死んだときのこと書くかな、とか、その猫にこんな飼い主だいっきらいって思われていたらいやだな、など目線を猫サイド、飼い主サイドへと誘導する。
ここまできたら思うことがあったのか、皆カツカツと書き始めた。30分で原稿用紙2枚。
残り10分で全員分を読み合わせる。ほとんど全員がポイント2で書く。どの死に方はいやだ、こんな飼い主はいやだと。一人はポイント1で書く。テーマは押さえられたが自分の意見をサラリと添えて終えていた。具体的な体験を入れればもっと内容が深くなったとアドバイスする。もう一人はポイント3で迫る。「充実」というキーワードにヒントを得たから,正確にはポイント1から書いたと言える。この子は本の内容から離れ学校での出来事と意見を書いた。書きたいことはあるがうまく言葉にまとまらないというデキだったが、この本をきっかけに思いを引き出し,言葉にしようとした。
これでいい。
よくできました。