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ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
お電話を頂く場合は、営業日の営業時間内でお願いいたします。

 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

★オリジナルパーツ発売中  ★Vmaxデモ車製作日記  ★質問コーナー
 
★Vmaxデモ車仕様諸元  ★新製品企画募集中  ★ユーザーズレビュー
 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





お客様から、車両売却のお話がありましたので、個人売買としての、ご紹介になります。あくまでも掲載だけですので、売買については、直接お客様とのお取引になります。ホームページのお問い合わせ(非公開)から、ご連絡を頂ければ、そのままオーナー様に転送いたします。また、ご紹介だけですので、手数料も頂きませんが、当店の補償等もありませんので、ご了承ください。

 

 

 

  

  

Vmax1200最終型 2006年式(平成18年初年度登録) 走行距離59,716km(写真撮影時) 

車検2026年11月まで 現時点で大きな傷なし 

新車購入ワンオーナー車

変更点:ヤマハ車他車種純正ウインカー(SRX用) トップカバー再塗装(ブラック単色)

価格:応相談

保管場所:東京23区内

 

オーナー様から頂いた内容は、以上になります。

よろしくお願いいたします。

ヤダ



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以前も少し書いたことがあるのですが、お預かりする車両で使われているケースが多いシリコンスプレーについてです。メリットについてはよく知られているところですので、デメリットのみについて書き込みたいと思います。

〇成分について

一般的に石油系溶剤タイプと無溶剤タイプがあります。石油系溶剤タイプについては、プラスチック、ゴム、塗装面には使用できません。無溶剤タイプはプラスチック、ゴム、塗装面に使用はできますが、塗装や再塗装の際に塗料が密着しない等の影響が出る場合もあります。使用する場合は、無溶剤タイプの方が安心です。

〇シリコンスプレーの油膜について

シリコンスプレーを吹いた箇所は油膜ができますが、ゴミやホコリが付着するので作動する部分だと動きが悪くなる場合があります。また、ブレーキキャリパー周辺の部品に吹いた場合は、油膜にブレーキダストが付着するので、かなり汚くなります。また、潤滑剤ですので、パッドやローターに付着した場合は、制動力が落ちます。メリットでもあるのですが、油膜が乗った部分は、つやつやになり、整備の際に手が滑るので、作業に悪影響が出る場合があります。

〇電気系やカプラー等の接点にシリコン油膜が付着した場合

一番問題な部分ですが、シリコンはケイ素高分子化合物で、電気接点に付着し二酸化ケイ素被膜が形成された場合、電気が流れないもしくは流れにくい状態になります。ですので、シリコンスプレーを使用する場合は、電気接点に直接吹かない、電装系の周りに使用しない等の注意が必要です。

〇シリコンスプレーを使用する場合

シリコンスプレーを使用する場合は、必要最低限の量で吹き、使用箇所はウエス等で拭く、もしくはウエスやティッシュ等に吹いて、塗りたい部分を拭く等の方が良いと思います。

※過去の事例だと、吹きすぎたシリコンスプレーがエンジン始動後の熱で、流れてきてオイル漏れと誤認、作動部分にホコリが付着し、動きが悪くなった等があります。接点等に付着し、微妙な導通不良な場合もあります。いずれの場合も、一旦シリコンの被膜を落とさないと改善しないので、クリーナー等で清掃することになります。

☆整備の際にケミカル類を使用する場合は、使用方法や、使用上の注意点に従った方が良いです。

便利なものは使った方が良いですが、使用方法を誤ると悪影響が出る場合があるので要注意です。

 

 

 

 

 



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ようやく雨も上がり、気温が上がってきました。昨日帰宅の際は、霧が出て、視界が50mぐらいでした。都内で霧の中を走ったのは初めてで、過去に車で奥多摩周遊道路に行った際に霧が出て、ほぼ視界0mでセンターラインを目安に走って以来でした。

 

コンディションレベルチェックパックでお預かりです。

  

フロントタイヤは、D404なのでハーレー用というかアメリカン用です。スピードレンジがHレンジなので、Vレンジより剛性が低いです。(スピードレンジや耐荷重は重要で、車格より下のタイヤの場合は、タイヤが変形し過ぎるし、車格より上のタイヤの場合は、変形しづらいので、曲がりにくく、固く感じます。)リアはK525なので純正タイヤでした。(前後ともダンロップ製)タイヤの選択と空気圧は重要です。

  

フロントフォークはエア圧が0でしたので、標準の0.4にしました。錆の状況を見るとフォークオイルを交換していないようです。

  

エンジン始動前と始動後の油面です。始動時の感じとエンジン音からすると粘度が柔らかめな気がしますが、オイルの銘柄は不明です。

  

左右マスターやホースは新車時の部品のようです。フルードは量は入っていますが、交換時期不明です。クラッチレバーは、ガタが大きくクラッチが切れづらいので、要交換です。

  

クラッチレリーズ付近ですが、フルードが滲み始めているようです。リアブレーキマスターやホースも新車時部品のようです。フルードは交換時期不明です。

  

クーラントは、エンジンオイルが混じり始めています。ラジエターキャップも裏側に白濁したエンジンオイルが付着しています。

  

ウォーターポンプですが、穴からオイルが出ていることとクランクケース合わせ面のガスケットからオイルが滲んでいます。

  

フロントフォークも左右オイル漏れです。左側の方が漏れが酷いです。インナーチューブに目立った傷や点錆は無さそうなので、ゴム類の劣化が原因のようです。

  

リアサスは、11.5インチ長のプログレッシブ製ですが、車種は不明です。オイル漏れも無く、バンプラバーは残っていたので、それほど古くは無いようです。

  

ガソリンタンクは、見える範囲や天井側を見てみましたが、錆びは無いようです。ステムベアリングは緩かったので調整です。締めこんでも引っ掛かりは感じませんでした。

  

フロントキャリパーは左右とも要清掃です。パッド残量は大丈夫です。

 

リアキャリパーも要清掃です。パッド残量は半分以下で残少です。

  

エアクリーナーは、ヤマハ純正でおそらく新車時部品のようです。要交換です。ブローバイガスで上がってくるオイルの量が多いようで溜まっていました。オイルが劣化しているか、粘度が低いと思います。

  

ダイヤフラムは回転は見られませんが、2番の作動がおかしいです。手で押して確認していますが、動きが軽すぎます。スパークプラグは、純正のNGK製DPR8EAー9ですが、要交換です。

  

リアバンクのイグニッションコイルです。バッテリー交換時にプラグコードを抜いてしまう方が多いようですが、抜いてしまった場合はプラグコードを5mmほど切って指し直して付属のゴムとキャップで締め上げないと接触不良になり、隙間で火が飛んで錆が発生します。この部分は、カプラーのように脱着する構造ではないので、コード交換時以外は外さない方が良いです。

  

過去に右側に立ちごけ等があったようで、リアサスとマフラーが当たり、サイレンサーが凹んでいました。ステーをずらして隙間を開けました。

  

キャブレターの点検調整の前に、パイロットスクリュー部の封印を抜きました。

  

バッテリーの点検時に写真を忘れました。バッテリーは、Long製(秋月電子扱)でした。

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

2番のキャブレターの手ごたえが軽いので、カバーを開けてみました。ダイヤフラムが一部ズレており、装着し直しました。隙間があると負圧が掛かっても隙間から吸ってしまうので、ピストンが動きません。

リアフェンダー周りの配線や取り付けがおかしいです。余計な配線は外しましたが、自作フェンダーレスが付いており、取付直すとフェンダー後端が下がりタイヤと接触するので、そのままです。(足りないボルト類は装着しました。)

  

シフトペダル周りですが、ゴム類がダメなので、交換し、リンクのピロボール部はグリスを入れておきました。今回交換した部品類です。各部を見るとエンジンガードや、ニーグリッププレートが過去に装着されていたようでした。(現在は無し。)

  

最終チェックと試乗です。ショップではない業者から購入されたようで、大きな損傷は無いようですが、消耗部品の劣化が多く、しばらく整備作業が必要です。一旦納車になりました。後日、劣化部分の作業で入庫予定です。

2025.04.04 作業担当 ヤダ 



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新車(初回3年)以外は、2年に一度車検を受ける必要がありますが、令和7年4月1日から車検制度が一部変更になります。

現行制度(令和7年3月31日まで)だと車検満了日の1か月前から継続検査が可能です。

令和7年4月1日から車検満了日の2か月前から継続検査が可能になります。

例として、車検満了日が令和7年6月1日の車両は、令和7年4月1日から継続検査可能です。

今までより継続検査が1か月前倒しで受験可能なので、作業スケジュールの混乱というか、作業予約のご希望が重なる場合がありますが、できる限り車検満了日が近い(短い)方からスケジュールを入れるようにはしたいと思っております。

よろしくお願いいたします。

ヤダ

 

 



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本日は、3連休最終日です。東京は幸いにも晴れが多いですが、雨がほとんど降っていないので、乾燥しきっています。

  

車検と整備でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

エンジンオイルドレンボルトのガスケットが2枚入っていました。オイルフィルター部のバイパスバルブアッセンブリですが、錆びている上に頭の角が丸まっているで、脱着は、ボックスレンチの6面タイプを使った方が良いです。

 

フィルター交換タイプによくある事例ですが、フィルターを押し付けているスプリングがあり、グロメット接触部にワッシャーが入ります。他店交換時にワッシャーがフィルターに張り付いたまま捨てられるケースが多く、要確認です。スプリングで直にグロメットを押すと抜けるケースがあります。

  

エアクリーナーは、純正で点検清掃のみです。ダイヤフラムは、3個は平気でした。

  

2番(左前)のダイヤフラムが回転していましたので、とりあえず位置を戻しました。写真の樹脂部に穴が開いていますが、定位置だと真下にあります。

 

スパークプラグは、NGK製JR8Cでした。点検清掃のみです。

 

出典:NGKのプラグの箱説明書き(以前の物と現在の物です。)

 

新品の場合は、規定トルクでガスケットをつぶしながら規定角度ぐらい回します。点検時はガスケットがつぶれているので、締付角度が小さいです。プラグについているガスケットは、ヤマハ純正のドレンボルトガスケットと同じものです。装着向きがあり、潰れて密着します。

  

クーラントは、エンジンオイルの混入や漏れ等は無さそうなので、全量交換のみです。

 

クーラント全量抜き中です。

  

旧型Vmaxのエンジンマウントは3か所で、硬質ゴムのダンパーが入っています。エンジンハンガーに装着する社外品の部品で、マウント方法を変えるものがあり、ダンパーに隙間が空き、エンジン位置決めがされていない場合があるので要注意です。(隙間があるとゴムダンパーのヘタリも早いです。)

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

  

  

バッテリーは、リチウムタイプでした。充電状態は、良さそうでしたので、エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧を測定しました。

  

車検は多摩陸事です。今回交換した部品類です。前後サスペンションは他店オーバーホール済みでしたので、点検のみです。リアサスは、旧タイプで若干のスプリングへたりがありましたが、調整範囲でした。ただ、フロントは、廃番のオーリンズ製スプリングが組んであり、セッティングはされていましたが、ダンピングが調整できないこと、フロントブレーキが純正なので、制動力とのバランスもあり、要検討です。とりあえずエア圧は、規定値の0.4にしましたが、純正ではないので、走行してみて要調整です。

 

最終チェックと試乗です。細かい部分は、納車時にオーナーにご説明済みです。前後タイヤは、古いので要交換です。無事納車になりました。

2025.02.24 作業担当 ヤダ



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日々、色々な不具合の作業依頼の相談を受けますが、車両がほぼノーマルの場合は、整備不良の場合が多いので、ヤマハのサービスマニュアルに沿った指定整備を行えば、直せることが多いですが、ヤマハのサービスマニュアルは、一般向けではなく、整備の資格と知識を持った整備士向けになっていますので、基本的なことは記述しておらず、あくまで車種別の注意点や作業手順が書いてあるだけです。また、社外品(カスタム部品等)を追加する場合や、交換する場合は、要注意です。さらにメーカーが違う部品を組み合わせるのは、現物合わせになるので、さらに大変です。社外部品を選択する場合は、正直、売られているすべての部品が純正より良い部品とも言い切れないので、部品を見る目も必要です。

  

コンディションレベルチェックパックでお預かりです。外観上特にオイル漏れ等は無いですが、若干、Vバンク間のセパレーター部左側にオイルの滲みがありますが、気になるほどではないです。

  

フロントタイヤは、ダンロップ純正で問題無いですが、リアはミシュラン製でHレンジ、ワンサイズ太いタイヤで溝があまり無いです。スピードレンジが違うとタイヤの剛性も変わります。また、リムに対してオーバーサイズのタイヤを組むと形状がおかしくなるので、曲がらなくなることが多いです。リムに装着できる適正サイズと車種に見合ったスピードレンジを選択することが重要です。

  

リアサスは、新車時の部品のようで劣化があり、バンプラバーも無くなっています。

 

リアフェンダー裏に、フラットバーを装着すると、フルボトム時やリアタイヤが高速回転時に縦に伸びて接触の可能性があります。

  

純正のリアサスもプリロードと伸び側ダンピングが調整できます。ただ、プリロードを掛けすぎると相当荷重が掛からないと動かないので、路面に追従できず乗りにくくなります。おそらく今回は、リアフェンダー裏に鉄製のフラットバーが付いているので、タイヤの接触を防ぐ理由があったと思います。

  

フロントフォークは、エア圧が1.6でしたので、0.4に戻しました。メーカー指定値は、0.4~1.0です。リアサスのプリロードを上げた場合は、フロントのエア圧も上げるように指定されています。ただ、入れすぎるとオイルシールからフォークオイルが漏れる場合があるので要注意です。

  

フルードは、交換時期不明です。

 

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうですが、交換時期不明で、リザーブタンクの液面が少し低いです。(量少)

  

エンジン始動前と始動後の油面です。

  

アクセルワイヤーのステーが曲がっています。曲がっている場合は、ワイヤーが擦れるので、アクセルが重くなるのとワイヤーが切れる場合があります。

  

マスターは、ブレーキとクラッチの両方ともで大人ニッシンのラジアルタイプです。ブレーキ側は問題無いですが、クラッチ側は、ピストン径不適合です。(設計が古いので、クラッチレリーズ側のピストン径が大きめです。)

  

エアクリーナーは、純正ですが交換時期不明です。ダイヤフラムは社外品でした。社外品も何種類かあるようですが、ピストン部がアルミ製のものは、使わない方が良いです。純正は、ピストン部が樹脂なので、摩耗してもダイヤフラムを交換すれば、ほぼ問題無いですが、社外品でピストン部がアルミ製だとキャブレターボディ側も削れるので、キャブレターが使用不能になります。基本的に純正の作動部は、消耗部品の方が材質が柔らかく相手側があまり摩耗しないようになっています。

  

レギュレーターは、外国製の社外品のようです。信頼性が低い事例が多いので、純正もしくは日本製に交換した方が良いです。バッテリーは、Long製でした。

 

バッテリーの点検です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

ガソリンタンク内は、錆止め処理がされていました。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが劣化していたので新品交換です。

  

フロントキャリパーは清掃されているようですが、右側キャリパーのパッド押さえ板が逆方向です。純正キャリパーでパッド押さえ板が入っている理由は、回転方向にパッドを押しつけて、ブレーキ作動時にパッドの裏板(鉄製)がキャリパー(アルミ製)に激突しないようにしています。激突するとキャリパー側が凹みます。

  

リアキャリパーは要清掃です。ステムベアリングは、緩かったので調整しました。

 

今回交換した部品です。 

 

最終チェックと試乗です。コンディションレベルチェックパックは、車体増し締めを行いますが、ほとんどの車体は、緩いことが多いです。また、キャブレター点検調整&同調も行いますが、キャブレターの前に点火系の点検も行い、プラグがダメな場合は新品交換後に同調を行っています。無事納車になりました。

2025.01.18 作業担当 ヤダ



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最近、インフラ設備の老朽化が話題になりますが、オートバイに乗っている状態で道路が陥没したらかなり危険な状況です。車の場合は、まだ、車内なので助かる可能性はありますが、オートバイの場合は、生身なので無傷では済まないと思います。歩いていても上から何かが落下してくることもあるので、正直、運が良くないと生き残れない気がしてきました。

  

コンディションレベルチェックパックでお預かりです。クラッチレリーズからフルードが漏れているので、点検前に修理です。クラッチレリーズを交換する際は、ついでに周辺のシフトシャフトオイルシール、ニュートラルスイッチもチェックです。プッシュロッドのオイルシールは、漏れると交換が面倒なのでレリーズを外した際は、一緒に交換することが多いです。

  

フロントタイヤは、スピードレンジが150km以下なので、要注意です。また、リアタイヤは、アメリカン用なので要注意ですが、摩耗しているので要交換です。車やバイクは、機械的に優れていたとしても地面と接触するのは、タイヤなので、車やバイクの性能に見合ったタイヤを選択しないと性能が発揮できないばかりか危険です。

  

エンジン始動前と始動後の油面です。

  

エアクリーナーは純正ですが、交換時期不明です。

 

ダイヤフラムは、1番(左後)2番(左前)が回転して規定位置からずれています。分解していないので作動しますが、負圧検知用の穴の位置がずれているとアクセルに対しての反応が遅れるので、開き方がバラバラになります。

  

Vブーストジョイント部のゴムジョイント破損です。密着はしているのでエアは吸っていないですが、要交換です。(原因は、バンド締めすぎの事が多いです。)

  

クーラントは、交換時期が不明です。エンジンオイル混入は無さそうです。ラジエターキャップは社外品でした。電動ファンは100℃で作動したので、カワサキ用だと思います。

  

リバーブタンク上部とキャップ廻りでクーラントが漏れて乾いた跡があります。

 

ラジエター下のパイプ付近で漏れた跡があります。3番(右後)シリンダー横のゴム栓から滲んでいます。

  

リアバンクのプラグコー差し込み接触不良です。バッテリー交換時の分解はやめた方がよいです。スパークプラグは、純正のNGK製DPR8EA-9ですが、劣化や錆もあるので、交換推奨です。

  

ブレーキマスターは、デイトナニッシン製のラジアルタイプです。フルード交換時期不明です。クラッチマスターは、デイトナニッシン製の横型マスターです。(ラジアルタイプは適合ピストン径がデイトナのラインナップに無いです。)クラッチフルードは、クラッチfレリーズ交換のため新品です。

  

リアブレーキフルードは、交換時期不明です。ブレーキホースのバンジョーボルトからフルードが滲んでいたので、増し締めしました。

  

フロントキャリパーは要清掃です。市販ブレンボでした。

 

リアキャリパーは、要清掃でパッド残少です。ヤマハ製ブレンボでした。

  

ガソリンタンクの錆は平気そうです。バッテリーは、外観からするとVmax専用バッテリー(Long製?)のようです。

 

バッテリーは、点検と補充電です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

オーリンズ製リアサの現行モデルは左右があります。また、キャリパー取付ボルトの交換及び右側のリアサス取り付け部のカラーも指定があります。説明書通り取り付けないと右側のリザーバータンクとキャリパー取付ボルト(上側)が接触します。要注意です。

  

 

カウルが装着されていますが、アクセルワイヤーや、ホース類の通す場所が無く、無理がかかっています。アクセルワイヤーは、根本がプラ製のため、無理がかかるとすぐ折れます。

  

車体廻りの増し締めや点検を行い、ステアリングダンパーを外した状態で走行してみました。問題が無いようなので、ステアリングダンパーは無くても平気そうです。一応、納車前に装着を戻しました。

  

リアフェンダー裏に、鉄製のフラットバーが付いていますが、純正タイヤで高速走行時フルボトムするとタイヤが接触するので、危険かと思います。(旧型Vmaxのリアタイヤは、構造上、空気圧が低い際に高速回転させると縦に伸びます。)今回交換及び外した部品類です。

 

最終チェックと試乗です。問題点が多いので、オーナーには全て説明の上、納車しました。

2025.01.19 作業担当 ヤダ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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作業依頼についてのご質問や、お問い合わせは、基本的にメールにてお願いいたします。整備作業中や、外出中は、お電話での対応は無理ですので、ご了承ください。※メールを送信して頂く場合ですが、容量の大きい写真、動画、テキスト部分のリンク等は、迷惑メールで削除されますので、お送り頂くメールは基本的に文章のみでお願いします。全ての仕事を一人で行っているため、すぐには、ご返信できませんので、ご理解ください。

◯Vmax1200の修理及び車検の受付については、詳しくは下記の通りですが、基本的に車検に通る状態の車両になります。また、カスタム車両の場合は、作業可能かどうか車両の確認後の受付になります。ご了承ください。

※最近、オーナー様の自作や他車流用等のカスタム車両についてご相談を受けますが、基本的に、純正及びVmax専用社外品(大手メーカー品)でのカスタム以外は、お受けできない場合があります。外装ならば脱着で済みますが、機能部品、電装部品の場合は製作者しかわからない場合が多いので、作業ができません。ご了承ください。

※最近トラブルが増えているので、受付ができない車両の事例です。オークション等で購入された部品で出品者の方の自作の部品(電装品及び自作のマフラー等)については、修理や車検の対応が無理な場合がほとんどです。また、オーナーご自身で、自作の配線や自作及び加工をされたマフラーは対応致しかねます。また、スーパートラップ構造のマフラーで音量規制値以上の場合も対応致しかねます。ご了承ください。また、修理の際に部品のお持込を受け付ける場合もありますが、純正箇所(キャブレターやエンジン等)の修理の際は、新品純正部品以外は、使用できません。純正コピー商品等の社外品は、使用できなかったり、直ぐにトラブルが発生したりするケースが多いので、新品純正部品が手に入らない場合(廃番)を除いてはお受けできません。

◯VMAX1700の修理及び車検の受付については、基本的に下記の通りですが、音量や排ガス検査も厳しので、フルノーマルもしくは、当店で部品交換を行った車両のみになります。

旧勤務先常連様のメンテナンスをメインにはじめた当ガレージですが、西東京で開店後の新規の方も増えてきましたので、一応、最低限の受け入れ要件を書いておきたいと思います。常連さんの場合は、昔通りで受け入れ作業を行っていますが、新規の方の場合は、初めての車両も多く、聞かれることも多いので、一度明記することにしました。書き忘れもあるかと思いますので、気が付いた時点で、随時加筆修正いたします。

最近、世間の諸事情や、オートバイを取り巻く環境の変化もあり、この先、今の場所で営業を継続する上で、車両を受け入れる際について、無条件とはいかなくなってきましたので、最低限の要件を決めることに致しました。今までは、ご来店頂く方の常識にお任せしていましたが、状況的に、必要最低限の要件のみ記載することにいたしました。ほとんどの方は、特に問題にならないかと思いますが、下記要件をお読みいただき、ご了承の上、ご来店頂きますよう、よろしくお願いいたします。また、一応、現在、作業ができない要件も記載しておきましたので、ご参照ください。

◎部品単体でのお持込修理について(現在受付停止中です。)

◯部品単体でのお持込での修理や、オーバーホールについてですが、基本的にできないことはないのですが、車両に装着しての作動確認ができません。装着後に不具合があっても、アフターフォローが難しい場合がありますので、持ち込前にメールにて、ご相談ください。キャリパー等は、油圧を掛けてみないとわかりませんし、キャブレターについては、車両に装着しエンジンが始動できないと、機能確認とキャブレターの同調調整ができません。ご了承ください。

※お持込頂いた部品が分解できない場合(固着等)や、交換部品が販売終了(廃番)の場合も修理ができない場合があります。

◎事故車両について

◯自損事故で、自費で修理を行う場合は、今まで通りです。ただ、基本的に新品部品を使用しますので、ヤマハ側で部品が販売終了(廃番)の場合は、当店で部品の準備はできません。(作業予約が必要ですので、すぐには入庫できません。要相談)

※任意保険を適用する交通事故で、車両修理見積りを要する場合ですが、絶版車両の部品供給について、ヤマハと直接契約していない関係で、部品供給に問題が発生する場合があり、今後、お受けできないと思います。ヤマハ車の場合は、車両購入店か、最寄りのYSPにご相談頂いた方が良いと思います。

◎最近一番問題となるのが排気音量です。世情により在宅される方が多いことと、高齢者の方も多いので、マフラーの音量を気にされる方が多いです。

受け入れ可能なマフラー:純正マフラー及び社外品でJMCAプレート有

※純正マフラーで、当店及び旧勤務先で加工されたものは、消音パイプがあるので大丈夫です。ただ、自作やヤフオク等の自作加工品は、受け入れできない場合もあります。状況によりますので別途お問い合わせください。ご来店時ですが、社外マフラー(JMCAプレート有)の場合は、必ず、規制音量用のバッフルを装着しておいてください。

受け入れ不可なマフラー:規制音量以上のマフラー

社外品でJMCAのプレートが無いものは基本的に不可です。また、車検適合でも規制音量用バッフルが装着されていない場合は、作業をお受け出来無い場合がありますので、必ず、バッフルを装着してください。

 

◎作業が難しい場合は、取付けや修理ができない場合があります。

全年式の車両に当てはまりますが、インターネット等で部品を購入され、お持込希望の場合です。Vmax用のヤマハ純正部品(車両の年式に適合するもの)で新品場合は大丈夫です。社外品の場合は、購入前に事前確認を行ってください。※最近、社外部品で、取付できないものや、作動不良の物が増えています。特に外国産に多いです。

全年式の車両に当てはまりますが、エンジンの排気量を変更している場合や、エンジン関係に社外部品を使用している場合、社外キャブレターを装着している場合

※エンジンを弄っている場合は、組み立てたショップしか詳細不明なので担当したショップにご相談ください。社外キャブレター装着の場合も、データー及び部品等の準備がありませんので、組みつけたショップにご相談ください。

1985~1989年製造の車両で、修理に必要な部品が絶版の場合

※1990年式以前の車両は点火系がアナログ点火で、点火系や電気系の部品のほとんどが絶版になっており、新品部品が入手できない状況です。

◯1985~1992年式でフロントフォークが細いタイプの車両で、修理に必要な部品が絶版の場合

※フロントフォークインナーチューブ径が40mmに対応する部品は、ほぼ新品部品が絶版で入手できません。現在入手できる純正部品は、オイルシール交換に関する部品のみです。詳しくは、ヤマハ発動機のホームページを参照してください。国内仕様のリストですが、逆車も同じ部品です。

自作品やヤフオク等の自作出品商品については、状況により修理できない場合があります。※電装品で配線不明、補修部品不明、構造不明などで、作業ができない場合。

社外品で、製造元絶版商品の場合

※部品が破損や不足の場合で、補修部品が入手でき無い場合。

部品の装着方法が接着で分解でき無い場合

中古部品をお持込で、作動不良や、部品不足、装着方法不明(説明書無)等の場合。

他店カスタム車で、ワンオフ部品を使用している場合

 

◎コンディションレベルチェックパックについて

 点検を行う場合は、走行可能な状態で、著しい不具合箇所が無い場合になります。油脂類が漏れている、走行するのに支障がある車両については、点検調整ができませんので、ご了承ください。

 

◎車検時について

◯継続車検の受付についてですが、車検満了日の1か月前からになります。

◯車検証に記載されている要件や数値と違いがある場合。

※フレームナンバー(棄損)、エンジン形式(載替)、乗車定員(シート、ステップ、グラブバー等)、長さ(±3cm)、幅(±2cm)、高さ(±4cm)、車検証備考欄に記載のある騒音規制値以上の排気騒音の場合(旧型の場合、年式により2種類あるので、マフラーも要注意です。99dB仕様のマフラーは、94dB規制車両に装着した際、音量により違反になる場合があります。)、備考欄に記載のある排ガス規制値以上の場合。(旧型の排ガス規制車両で、キャブレターを社外品に変更している場合や純正キャブレターでセッティング変更している場合、新型で、チャンバー室が無い場合、規制内容は車検証備考欄を参照してください。)

※年式により違いは、ありますが、灯火類の規定が年式に合っていない場合や、基本的に法律違反の場合は、車検不可です。

キャストホイールの場合、JWLの刻印が無いものは、法律違反になり、車検に通りません。

 

◎ご住所が遠方に場合の受け入れについて

(遠方については規定がありませんが、任意保険のレッカー特約運搬距離範囲外になるかと思います。)

◯基本的に、修理をお断りすることはほとんどありませんでしたが、件数が増えるにつれ、色々な状況が発生してきましたので、修理をお受けする場合の基本的な要件です。

※ガレージが狭いので、お預かり可能な台数には、限りがあり、お客様が遠方の場合は、お預かりのタイミングが取りにくいこともあり、日程調整で、お待ち頂くことがあります。また、過去に当店で作業した経歴の無い車両については、車両の状態が全く分かりませんので、メール等にてご相談の上、作業可能かどうか検討の上での受付になります。走行可能な車両であれば、ある程度予算の予想がつきますが、長期不動車や走行不能な状態の場合は、予算が読めませんが、レッカー等で運搬、受付した場合は、そのままお返ししにくいので、ある程度予算を多めに取って頂く必要があります。(予算額内の作業しか行いませんので、予算が少ないと修理できない場合があります。)

※遠方の方の車両で、ご依頼いただいた修理を行った場合、その後、他の部分で不具合が発生することもあり、こちらでアフターフォロー可能であればよいですが、走行できない、遠方で自走できない場合等もありますので、受けた作業内容については、最善を尽くしますが、こちらの修理ミスを除き、アフターフォローができないことについては、ご了承の上、ご依頼ください。

☆お客様の人数が、予想より多くなってきた関係で、色々な状況が発生しております。随時対応していきたいと思いますが、何しろひとりで全てを行っていますので、ご了承の上、ご依頼ください。基本的に作業は、受付順番で行っていますが、作業内容や、車検満了日等で前後する場合もありますので、ご了承ください。

☆社外部品の件ですが、商品説明で、車検対応と書いてあっても車検適合とはかぎりません。車検対応品と書いてあっても法律上車検に通らない商品は不可です。ご了承ください。

☆前後タイヤについては、一般公道走行用タイヤで、スリップサインの箇所で、0.8mm以上の溝が無いと車検の通りませんので、ご来店前にご確認ください。当店でタイヤ交換交換の依頼の場合は、外注になります。溝が無い場合は、タイヤ交換後にご来店頂けると助かります。

★上記以外で、ご不明な点がありましたら、メールにてご質問ください。

よろしくお願いいたします。

2025.02.04 担当 ヤダ

 

 

 

 

 



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昨日の夜から雨で、雪にはなりませんでしたが、寒いです。去年は、同時期に高速道路が通行止めになった気がします。今日は、節分らしいです。

  

コンディションレベルチェックパックでお預かりです。外装を外して点検を始めます。一応基準値に戻すので、ハンドルの角度も戻します。

  

輸出車の場合、排ガス規制のため、メーカーの完成検査後にパイロットスクリュー部が封印されるので、調整のために外します。外した後は、国内仕様用のゴムキャップを装着します。

  

前後タイヤは、Vmax用ダンロップ製で問題無いです。大体ですが、新品装着後4年を過ぎると溝があってもグリップが落ちてきます。古いタイヤは要注意です。

  

エンジン始動前と始動後の油面です。

  

フロントキャリパーは、要清掃です。

  

リアキャリパーも要清掃ですが、パッド押さえ板が逆向きでしたので修正しました。回転方向にパッドを押すように装着です。(フロントはわかりにくいので矢印がありますが、リアは形状が違うので矢印が無いです。)

  

マスターやホースは、新車時の部品です。フルードは交換時期不明です。

  

クラッチレリーズのフルード漏れは無いようです。リアのフルードも交換時期不明です。

  

バッテリーのプラス端子付近がステーの一部と接触したようで燃えた跡があります。配線を整理し、リアバンクのプラグコードの接触不良を修正です。

  

  

バッテリーとエンジンを繋ぐアースコードがエキパイカバーに接触していたので修正です。

  

リアサスも新車時の部品と思われ、左はバンプラバー無、右は割れて破損、リアフェンダー裏に鉄製の棒が付いているので、タイヤの接触を避けるためか、イニシャル最強です。リアサスの動きが制限されるので、リアタイヤが路面に取られるので、余計にハンドルが振られます。

  

クーラントのチェックです。エンジンオイルの混入は無さそうですが、右前後シリンダー横やラジエター下のバルブから漏れた跡が有ります。

  

  

ステムベアリングは規定値より緩いので調整しました。

  

Vブーストジョイント部のバンドの締めすぎで、ジョイントが切れてはみ出しています。とりあえず現状はエアを吸っていませんが、キャブレターを外すことがあれば、要交換です。

  

前後ヘッドカバーガスケットからオイル漏れです。

  

左側の丸カバー下部からオイル漏れです。ガソリンタンク内部の錆は無いようです。

  

エアクリーナーはヤマハ純正で平気そうです。ダイヤフラムも回転や作動不良は見られないので平気そうです。

  

フロントフォークは左側がオイル漏れしているので要修理です。

  

スパークプラグは、純正のNGK製DPR8EA-9でしたが、JR8Cに交換しました。一応、点火火花性能をチェックです。

  

液式バッテリーでしたので液面チェックです。バッテリーケースが溶けていました。

 

バッテリー点検です。液量は平気でしたので、補充電しました。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

車体に使用されているボルトは、剛性や強度が必要なので、ボルト記載の表示を確認して使った方が良いです。また、リアフェンダー裏にまっすぐな鉄の棒を付けている車両をたまに見ますが、リアサスボトム時にリアタイヤが接触するので、外した方が良いです。バイアスタイヤで空気圧が低いと高速回転時にタイヤの直径が大きくなるので、高速走行は要注意です。今回交換した部品類です。テールランプが1個切れていました。

 

最終チェックと試乗です。今まであまり整備をされていなかったようで、メーカー基準値からかなり下回っていたので、今までよりは良くなったと思います。一旦納車になりました。

2024.11.28 作業担当 ヤダ

以下、後日追加作業です。

  

フロントフォークオイル漏れで、ブレーキに付着するとフロントブレーキ効かなくなるので、時間を取って修理です。分解したら、左右の純正スプリングの長さが違っていたので、インナーロッドに合わせて中古部品に変えました。43mmのフロントフォークで、年式により純正スプリングも長さが2種類あります。(品番が違います。)

 

交換した部品類です。他店で修理時にインパクトレンチを使用したようで、ガスケットが潰れすぎて取れませんでした。(要交換部品なので交換済です。)

2024.12.15 作業担当 ヤダ

 



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去年(2024年)の11月にユーザー車検についての作業を行っています。無事、車検を通して走行されていたのですが、寝ていたバイクを走行させると不具合が発生することはよくあります。

  

走行中のクラッチ板滑りでレッカー入庫です。クラッチ回りの部品は、新品純正部品をお持込です。写真は、交換した後です。

  

クラッチ板を交換してみて違和感を感じました。一番外側のプレートプレッシャーの位置が、いつより外側にある気がしたので、交換した新品プレートを触ってみると、少し動きました。圧着状態であればプレートは動かないので、やはり位置がおかしいです。組間違いはなかったので、クラッチフルードの圧が抜けていないと思い、レリーズのブリードボルトを緩めるとフルードが出てきてプレートプレッシャーが奥に移動しました。

  

マジックでラインを書いておいたので、奥に1mmほど移動したのが見えると思います。フルードの圧が抜けていなかった原因は、マスター側にあるので、点検しました。レバー位置(取付含む)や外側に不具合は無いので、ピストン周りになります。通常フルードが入る穴は2個あり、レバーを握るとピストンが押され、奥側(写真上側)の小さい穴をピストンが通過してから圧力が掛ります。レバーを離すと奥側の穴が開くので、通常圧力がタンク内に逃げます。今回の原因は、ピストン付近にゴミ等があり、圧力を逃がす穴を内側から塞いでしまったため、圧力が少しかかったままになったことが考えられます。マスター自体が劣化していたので、今回は、とりあえずフルードを抜き、掃除をして応急処置を行いました。オーナーと相談の上、後日ご自身でマスターのみを交換していただくことになりました。

  

写真は、レバーを握り、目一杯クラッチを切った状態です。プレートプレッシャーの移動量は、圧着状態から切れるまで、5mmも無いと思います。今回取り外したクラッチ板です。

  

リアブレーキも圧力が掛り気味になっていたので、ピストンの動きをチェックし、リザーブタンクのフルードを少し抜きました。パッド交換等の際ですが、ピストンを戻した際、フルードが多すぎるとピストンに圧力が掛りパッドを押すことがあるので、要注意です。

  

 

最終チェックと試乗です。とりあえず走行できる状態になったので、納車になりました。

2024.12.22 作業担当 ヤダ



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旧型Vmaxのバッテリーには選択肢がいくつかありますが、交換の際は、いずれも注意が必要です。バッテリー交換は比較的簡単な作業と思われがちですが、旧型Vmaxは手順が多いので間違えると調子が悪くなります。

  

車検と整備でお預かりです。エンジン始動不可でレッカー入庫でした。内容は、24ヶ月点検とその他整備です。ギアオイル交換中です。

  

フロントフォークエア圧チェックです。規定値は、0.4です。空気圧が変わるとフロントの車高が変わるので、光軸も変わります。

  

エンジン始動前と始動後の油面です。

  

クーラントとの点検です。量と漏れ、エンジンオイル混入のチェックです。

  

エアクリーナーは、ヤマハ純正で、点検清掃です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。

  

フロントキャリパーは、点検のみです。

 

リアブレーキは、パッド交換です。シムが無かったので追加です。

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

フロントブレーキ&クラッチマスターは、ダイヤフラムを交換しました。

  

  

バッテリーの液量は外から点検可能です。他店交換時にブリーザーパイプを差し忘れていたので、バッテリー液で周辺が腐食していました。

  

バッテリー交換時にリアバンク左右のプラグコードを抜いたようで、接触不良で腐食していました。バッテリーのマイナス端子が破損していました。鉛で柔らかいので、締めすぎ注意です。

  

バッテリー上部の配線を元に戻しました。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、4本ともカブっていて再使用不可です。

  

一応、点火火花性能チェックです。エンジン始動後、カブっていた分、煙が凄かったです。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

車検は、多摩陸事陸事です。今回交換した部品類です。テールランプ球破損でした。

 

最終チェックと試乗です。2002年式以降は車検時に排ガス検査があるので、キャブレターの状態が悪いと車検に落ちます。無事納車になりました。

2025.01.31 作業担当 ヤダ



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本日から2月です。1月は、割と忙しくブログがアップできませんでした。日付を遡ってアップしていきます。

  

スタータークラッチ交換と充電チェックでお預かりです。写真を忘れましたが、エンジンオイルを抜いてオイルフィルターを交換してから、左のケースカバーを外し、マグネットローターを外します。

  

 

スタータークラッチの取外しです。ボルトが緩んでいたことと、ピンを押すスプリング部が1個ダメでピンが1個噛んでいませんでした。修理後、エンジン始動前に、スパークプラグの点検後交換、ステーターの配線確認を行い、リアバンク¥のプラグコード確認修正、エアクリーナー点検、ダイヤフラム点検(右2個固着ぎみでした)を行ってからエンジン始動です。

 

バッテリーの点検です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。あまり調子が良くなかったので、キャブレタの点検調整と同調を行い、正常に戻してから、電装系が古いので、イグニッションリレーを装着しました。

 

今回、交換した部品類です。 

 

最終チェックと試乗です。キャブレターの状態と点火系の状態が良くなったので、乗りやすくなったと思います。前後タイヤは、古いので要交換です。無事納車になりました。

2025.01.25 作業担当 ヤダ

 

 



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いつもご来店頂きありがとうございます。

この度、昨今の諸物価の高騰からくる仕入れ値や諸経費の上昇により、2025年1月より価格を改定させていただきましたので、何卒ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。

2014年4月の開店以来、多少の価格改定で作業を行ってきましたが、色々な物の価格が上がり、体力も落ちてきたことにより、個人での努力でカバーできなくなってきました。最低限作業できる環境を維持していくため、今後随時価格の見直し必要があるかもしれません。

すみませんが、よろしくお願いいたします。

ヤダ

 

 



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1966年製で無事誕生日もクリアし、2025年の営業を開始しました。今年もよろしくお願いいたします。

今年も体調に気を付け、仕事を続けたいと思います。

 

 

 



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本日(12月31日(火))は事務仕事をしています。一応本日これから1月3日までは作業はお休みです。

1月4日(土)は、やることがあるので、作業しております。ただ、1月5日(日)は午前中は、外注先に出かけていますので、午後ならいると思います。1月6日(月)は定休日です。1月7日(火)は車検に出かけています。

本年中は、ご来店頂きありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 



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