梅雨も明け、暑い毎日です。工場は外気温より温度が上がります。
この時期は、毎年、渋滞中、水温が上がり、電動ファンが作動し、バッテリー電圧が低下し、火花(バッテリー点火)が弱くなり、失火が起き、アイドリング不調からのエンジンストップ。電動ファンとヘッドライトが点灯しているため、さらに電圧が低下し、しばらく再始動不可という症状の修理が多いです。
今回の車両は、雨の日に不調になり、症状として失火によるアイドリング不調で、入庫です。晴れていれば、とりあえず点火していますが、今後の事もあるので、修理です。
新車時(1999年式)から交換されていないプラグコードとキャップ、後ろバンクのプラグキャップのカバーを交換し、スパークプラグ交換とキャブレター調整及びイグニッションブースターを装着します。
バッテリーと充電系統が正常であれば、上記修理で大体、改善します。
プラグコード交換時の注意点ですが、イグニッションコイル側の接点が腐食している場合は、磨いてからコードを差し込む事と、キャップ部分で、コードを押し付けているので、一度差し込んだら、次の交換時まで、抜かない事です。後ろバンクは、バッテリー交換時に、コードとコイルを抜いてしまう人が多く、その場合は、腐食し、接触不良になっている場合が多いです。
最近、通常のテスターと併用しているのが、CCA値を測定可能なテスターです。CCA値ですが、コールドクランキングアンペアの頭文字です。内部抵抗値から計算して出しているようですが、電圧が出ていても、この数字が小さいと冷間時にセルモーターが回せません。
この時点で、交換の表示が出ていますが、弱っていても、使えそうなバッテリーは、充電の表示が出ます。
夏は、人間も厳しい時期ですが、車や、バイクも厳しい時期になるので、ツーリングの予定がある方は、事前にメンテナンスを行っておいた方が安心です。