ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
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ようやくサイレンサー部分の加工の段取りが決まりました。




いろいろ考えたのですが、中身のパイプ部分を新たに製作し、溶接することにしました。

国内仕様は、4気筒の排気をチャンバー室で、集合、反転膨張させ、EXUPで、排圧を可変させています。EXUPの部分がアメリカ仕様より径が絞られていることと、チャンバー室の出口のパイプ径を拡大したこともあり、サイレンサー内部のパイプ径をどうするか思案していました。一度パイプ径を拡大したのに、サイレンサー入口及び内部で絞りたくなかったので、中身を新たに製作することにしました。

国内仕様のパイプを見ると入口で径を絞っているので、このままの形状にした場合、排気抵抗になり、この部分の温度が上がり、サイレンサー本体に影響が出る可能性があります。今回は、この部分をアメリカ仕様と同じ径にしてみます。結局、ちょうど良い径のチタン製のパンチングパイプや分岐形状の部品など無いので、新たに製作に組み立てることになりました。国内仕様は、中身のパイプが全てパンチングパイプですが、アメリカ仕様は、分岐の部分が、パイプ形状でしたので、ここは、チタン製パイプで製作することにしました。サイレンサーがチタン製なので、チタンの材質しか溶接できず、部品を作るにあたり安く出来ませんでした。エンド部分で、溶接ではなく、リベット止めなどで行なえば、鉄やステンレスなども使用可能ですが、今回は、チタン製で、溶接にしました。

今回のマフラー加工の価格ですが、
チャンバー室出口の左右の加工で、¥70,000.-(税別)
サイレンサー1個で、¥75,000.-(税別)ぐらいになります。
1セットで加工を行なうと、合計で、¥220,000.-(税別)です。
あくまで、予価ですので、デモ車の試作後に変更が出るかもしれません。
とりあえずデモ車分を製作してみます。

車体の細かい部分も個人的に、ちょっとだけ加工しています。

随時アップしていく予定です。


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ようやく国内仕様のチャンバー部分の加工が終わりました。

前回、写真を取れなかったEXUPの部分ですが、下記のようになっています。




図面は、ヤマハが公開している国内仕様のチャンバー部分ですが、EXUPの部分が絞れられていて、長くなっています。逆車は、おおよそ赤枠の大きさで、ファンネル形状になっています。






それぞれ1枚目が加工品で、2枚目が逆車純正です。今回は、出口の円錐状のパンチングメタルの部分を削り落とし、シームレスの引き抜き材のパイプを曲げて、逆車と同様に差し込み部分で、溶接をかけました。




1枚目が左側、2枚目が右側の内部ですが、内部は、できるだけ滑らかにしてあります。また、表面は、塗装の食いつきが良いように表面処理しました。



ちなみに上記は、逆車純正の右側のパイプの内部です。仕上がりは、加工品の方が良いと思います。

チャンバーについては、再塗装していったん終了です。

現在サイレンサーは、内部の加工処理の段取り中です。

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夏季休業が終わり、少し作業が立て込んでいましたので、新型の作業が遅れました。



写真は、ヤマハのカットモデル(逆車)です。一番左が第1膨張室で、4本のエキパイが接続されます。次に真ん中の部屋を通過している2本の触媒を通り、一番右の第2膨張室に入ります。一応、アメリカ仕様と国内仕様のチャンバー室の中身を確認しましたが、完全に切り開いた状態ではないので、だいたいの数値を測ってみました。

第1膨張室は、見た限りでは、特に逆車と国内仕様の違いは無いようでした。エキパイは、共通です。次に触媒ですが、2本あるのですが、直径と長さも見た限りでは同じでした。第2膨張室ですが、内部構造は、特に仕切り板も無く、大きさも同じだと思います。第2膨張室から第3膨張室につながるパイプにEXUPが装着されているのですが、このパイプ径と長さ、EXUPバルブが逆車と国内仕様では、完全に別部品で、おおよそですが、逆車のパイプ径が約51mm、国内仕様が約43mmで、多少の隙間がありますが、EXUPバルブも同様です。また、逆車の場合は、EXUPバルブのすぐ後で、ファンネル状(ベルマウス形状)で終わっていますが、国内仕様は、ここから約25mmほど長く、ちょうど柱の部分まで、延びています。また、エンド部分も、排気効率を上げないように、ファンネル状では無く、ただのパイプです。

第3膨張室は、触媒が2本通っているので、右と左と比べた場合、右側の方が抜けが良さそうです。




写真は、国内仕様の第3膨張室の出口部分のパイプを切断したものですが、内部に円錐状のパンチングメタルが有りました。



写真は、逆車のチャンバーで、治具に固定してあります。



写真は、国内仕様のサイレンサーの中身ですが、逆車と違い、チャンバー出口からのパイプ径に合わせるため、サイレンサー入り口の径も絞られています。また、二股の部分は、逆車は、パンチングの左右合わせではありません。国内仕様については、消音効果を増すためにパンチングになっていると思われます。最後の出口の部分は、更に径を絞られていて、出口から見ると2重管に見えます。国内仕様サイレンサーは、中心部のパンチング部分を支える為、内部にステーが有り、スポット溶接痕があるため、表は、化粧板がリベット止めされています。

次に、加工についてですが、チャンバー内部については、EXUP部分が違いますが、ここを作り変えるとすると大掛かりになるため、今回は、そのまま使用し、出口部分の円錐状のパンチング部分をカットし、逆車と同じパイプ径にします。

サイレンサー内部も、何パターンか悩んだのですが、今回は、逆車と同じ構造とし、入口から出口まで、新設します。これにより、サイレンサーボディ内部のステーもカットします。

チャンバー室内で、逆車より、排圧が掛かっている為と、出口部分のパイプ径を太くする為、今回、サイレンサー部は、逆車と同じ、ストレートに近い構造とします。

出来上がりましたら、写真をアップしたいと思います。

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