気温が低くなっているので、夜の高速試乗は寒くなってきました。
車検と点検整備の続きです。

コンディションチェックから車検整備に移ります。床にオイルが垂れてくるので、オイル漏れの箇所を探したら、オイルフィルター(カートリッジ)が締まっていませんでした。締め付けトルクは、1.8kgmなので、手で締めた後でトルクレンチで締めこみます。キャリパーは、点検清掃のみです。

バッテリーですが、少しサイズが大きいようで、取り外しが困難です。バッテリーシート(ゴム板)無かったので、追加しました。また、配線周りのキズ防止のグロメットも追加しました。バッテリーは、液を補充して、補充電のみです。イグニッションコイルのボルトは追加しました。

リアバンクの遮熱板(絶版のため中古)と足りないボルト類追加です。車体締付も行っていますので、余分なボルトや、カラーは取り除き、無かったボルトは追加していきます。


ハンドル周りも取付位置修正です。フロントフォークのエア圧は、試乗の結果、0気圧つまり大気圧にしました。リアのセッティングも変更しています。

車検整備を行い、日程がないので、とりあえず車検を先に通しました。

予算に余裕がありましたので、オーナーと相談の上、追加作業です。タイヤ上のフラットバーを外し、シートレール補強ユニットを装着します。それに伴い、リアサスの延長ボルトを外し、標準に戻します。(350→325mm)

ギアオイルを交換しましたが、真っ黒で、ドレンボルトの磁石に鉄粉が溜まっていました。クラッチフルードも交換です。

一応、昼間に試乗確認し、夜に、高速で車体周りと加速状態を確認しました。

納車準備終了をオーナーに伝えたところ、追加作業のご希望がありましたので、後日作業します。

先日から、加工を行っているゲイルスピードのリアホイールのセンター出しの車両です。大まかな作業は終了しましたので、小物の仕上げとスイングアームペイントです。色々な部分を削り、また、スイングアームも加工し、7mm左に寄せました。タイヤは、190/55ー17です。

コンディションレベルチェックとキャブレター調整&同調でお預かりです。先に各部を点検していきます。


クーラントにエンジンオイルが混じり始めています。この場合、ラジエターキャップにオイルが付着し、リザーブタンクにオイルが浮きます。プラグは、JR8Cで、パイロットスクリューは生きていましたが、4番気筒の戻し回転数が開きすぎていました。バッテリーの状態と始動前、始動後の状態は大丈夫そうです。

エンジンをかけた際、排気漏れがあったので、確認するとフロントのエキパイのツナギ目にヒビが入り、穴が開いていました。左右とも錆びていますが、特に右側が穴が大きいです。

クランクケースの上にオイルのにじみがあったので、調べたら、リアバンクのカムチェーンテンショナー部から滲んでいました。

クランクケース左側もオイルのにじみがあります。フルードは、左からクラッチ、フロントブレーキ、リアブレーキです。

以前フロントフォークを修理したそうですが、フロントフェンダーのスタビライザーが前後逆になっています。フロント周りの異音の件ですが、ステムベアリングがダメになっていますので、交換しないと音は消えないと思います。各部の立て付けですが、右側のフォークがラジエターに当たっていますので、フレーム側のハンドルストッパーがずれている可能性があります。今日はここまでです。
2016.10.14 作業担当 ヤダ(矢田)