本日は、雪の予報で、午前中から少し降り始めましたが、積もるほどでもなく助かりました。現在は弱い雨が降っています。
車検と整備でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。
装着されていたバッテリーは、装着後約2年、容量も減少しており、オーナーの希望もあったので、交換しました。
交換前に、一度、エンジンを始動しました。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
プラグキャップとプラグコードが、社外品(NGK製)に交換されていましたが、プラグコードが太すぎて、刺さっていませんでした。プラグキャップに防水性も無いので、純正に交換した方が良いです。バッテリーを交換しましたが、配線保護のグロメットとバッテリーとケースの間に入れるゴム板が無くなっていたので、装着しました。ゴム板が無いと振動でバッテリーの底とケースが擦れてしまいます。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうなので、全量交換です。リザーブタンクのキャップですが、すぐわきにオーバーフローパイプがあるので、締め付け過ぎる必要はなく、緩まない程度で大丈夫です。逆に締めすぎるとキャップが割れてクーラントが漏れます。
クーラント全量交換中です。
フロントフォークオイル交換中です。現時点でオイルは漏れていませんが、錆が出ています。交換するほどではないので、グリスアップしました。劣化していたダストシールとトップキャップのOリングは交換しました。理由は不明ですが、フロントフォークのエア圧が、限度以上に入っていたので、規定値下限(1人用)に設定しました。
エアクリーナーは、ヤマハ純正ですが、新車時の部品のようでエアクリーナー上部のスポンジが劣化しています。とりあえず清掃しました。汚れもあるので、K&N製のリプレイスタイプか純正新品に交換した方が良いです。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。
フロントブレーキキャリパーですが、パッド押え板の方向が逆でした。矢印は、回転方向に向けます。(写真は下向き)この状態だとパッドが回転方向とは逆に押されているので、ブレーキを掛けた際に、回転方向に動き、キャリパーに当たるので、打音が出る上に、パッドの裏板が鉄板ですのでアルミ製のキャリパー側がへこみます。純正キャリパーで、押え板を外したり、純正以外のピンやパッドを使用した際に打音が出ている場合、パッドの動きが良くなる変わりに、キャリパーが変形します。
キャリパーは、点検清掃のみです。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。
スパークプラグは、純正ノーマルで交換したばかりとのことでしたので、点検清掃のみです。ただ、水温が上がり、電動ファンが回る状態だと、プラグキャップやコードの関係もあるとは思いますが、エンジンは止まりませんが失火気味になります。次回交換時は、NGK製JR8Cの方が良いです。今回、交換した部品類です。
車検は多摩陸事です。
最終チェックと試乗です。特に緊急な問題は無いので、納車可能です。水温が低い間は調子が良いですが、電動ファンが回るとアイドリング付近の点火に影響が出ています。車両の現状ですが、前後タイヤの溝はまだありますが、製造後5年たっているので、固くなりグリップが落ちています。リアサスは、オイル漏れは無いようですが、劣化しているので、ダンピングがあまり効きません。バックステップのシフトがやりづらいので、リンク周りの調整を行いました。クラッチについては機械的には切れているようですが、年式的に今後クラッチ板の状態が悪化し、切れが悪くなる可能性があります。ヘッドライトですが、ブルーのフィルターがかかっているタイプの球ですので、色温度の低い部分がカットされているので、白く見えますが、カットしている分光量が少ないので、純正の球より暗いです。予定の作業が終了いたしましたので、予定日に納車可能です。よろしくお願いいたします。
2020.01.18 作業担当 ヤダ(矢田)