梅雨に入っていますが、比較的雨が少なく、気温がそれほど高くないので、仕事はやりやすいです。

約半年前から、少しづつ直しています。今回は、お預かりして予算内で優先順位で修理予定で始めたのですが、その際の点検で要修理個所が出てきたので、追加修理になりました。順を追っていきます。
エアクリーナーは、ヤマハ純正ですので、点検清掃のみです。スパークプラグは、純正でサビもありましたので、NGK製JR8Cに交換しました。

パイロットスクリュー部に圧入栓が入ったままでしたので、抜いて、機能するか点検後、キャブレター調整及び同調を行い、ゴムキャップを装着しました。


フロントブレーキキャリパーは点検清掃とフルード交換、リアブレーキは、前回パッド交換を行っているので、フルードのみ交換です。

ここで、一旦、試乗チェックを行ったのですが、3カ所ほど不具合カ所がありましたので、オーナーに連絡し、今後の修理課題とするかどうかを確認したら、今回まとめて行うことになりました。追加部分ですが、ストロークしないフロントフォークと異音が出始めているスタータークラッチ、高回転で滑り始めているクラッチ板です。

クーラントへのオイル混入や、漏れ(前回修理済)は無いので、全量抜き、前後ヘッドカバーガスケット交換です。

ヘッドカバーガスケット修理後、エンジンオイルを抜き、オイルフィルターを交換し、オイルを入れる前に、スタータークラッチ交換です。

ボルトが3本とも緩んでおり、本体もカシメが外れて回転していました。次は、フロントフォークの分解です。

社外品のローダウンキットが組んでありました。スプリングが固い上に、リターン側のスプリングが合計3組組んであり、ストロークしないようになっていました。分解したら、オイルシールやクリップも錆びており、ダストシールも割れていましたので、交換しました。中身を一旦純正に戻し、イニシャル用のカラーをカットして、ストロークを殺さずローダウンする方法に変更しました。クラッチ板も摩耗している上に焼けていましたので、全交換です。クラッチスプリングを押えるワッシャーは、いつも通り2枚にしておきました。この後にエンジンオイルを入れました。

フロンとブレーキスイッチがダメでしたので、交換。ホーンスイッチは接点が焼けていましたので、分解して修正です。

最終チェックと試乗です。問題点はほぼ、修理し、フロントフォークもストロークするので、乗りやすくなりました。キャブレターも調整と同調済みですので、使いやすいと思います。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。
2017.06.14 作業担当 ヤダ(矢田)