ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
お電話を頂く場合は、営業日の営業時間内でお願いいたします。

 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

★オリジナルパーツ発売中  ★Vmaxデモ車製作日記  ★質問コーナー
 
★Vmaxデモ車仕様諸元  ★新製品企画募集中  ★ユーザーズレビュー
 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





気温が上がってくると乗り出す方が増え、更にゴールデンウィーク前も重なり、なかなか忙しいです。

  

エンジン不動でレッカー入庫です。とりあえず各部点検しますが、バッテリーの電圧が落ちており、メインキーをオンにするとヘッドライトが点灯するので、7Vぐらいまで電圧降下しました。

  

バッテリーを補充電し、エンジンを始動してみました。充電系も平気そうなので、前後タイヤ、フロントフォークのエア圧、各部可動部に給油し、軽く水洗いして納車です。

 

電気系修理でなくてよかったです。無事納車になりました。

  

今年の2月に水回りと電気系をメインに修理した車両の続きです。今回は、フロント周りがメインです。前期型のフロント周りの車両なので、後期型の部品を中古で一式お持込です。純正キャリパーですが、錆や固着があったので、パッドとシール関係の交換です。

  

フロントフォークもオーバーホールしました。ステムキットを後期型に交換するので、ステムベアリングも交換します。

  

なぜかリアブレーキホースがフレームの外側を回っていたので、ホース交換と取付変更です。フルードもホース交換なので、全量交換しました。

  

サイドカバーは、最終型の黒に交換です。

  

ハンドル周りもクラッチマスターとフロントブレーキマスターをXJRの部品(アジャスタブルレバーキット)に交換し、フルードを全量交換です。

  

交換時期不明ですが、ギアケースのオイルが漏れています。ハンドルはお持込の部品を短く切断し、装着です。グリップはご指定の物に交換しましたが、ハンドル内径が細くて、汎用品のグリップエンドが付きませんでした。

  

フロントブレーキは、着いていたホースの移植です。クラッチ側は、マスターのみ交換です。

  

細かい部品は移植が多いです。ローターが中古で、パッドが新品だと慣らしをしないとあたりが悪いので、効きがいまいちです。

  

ちなみにフロントフォークは初期イニシャルを弄ってローダウンにしてあります。今回交換した部品類です。

  

 

納車前、追加作業です。ギアケースからオイルが漏れていましたので、ギアオイルを交換しました。前回の他店交換時にガスケットを再使用したため、漏れたようです。また、通常、ギアケースの歯は、新車時1000kmの慣らしが終わるとそれほど削れかすは出ないのですが、今回、金属粉が多く、前回使用したオイルがあっていなかったようです。

 

最終チェックと試乗です。問題ないようので、ご連絡致します。

2018.04.24 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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20日の金曜日に車検に行きましたが、ゴールデンウィーク前で納車が多いのか、車もバイクもいつもより数が多く、特にバイクが多かったです。

  

車検と修理でお預かりです。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cで、焼けも揃っているので、点検清掃のみです。エアクリーナーは、K&N製で新しいようでしたので点検のみです。

  

ダイヤフラムは、回転も無く、正常に全開できるので、平気そうです。クーラントは、エンジンオイル混入や漏れも無いので、全量交換のみです。

  

クーラントを全量抜き、前後シリンダーヘッドカバーガスケットを交換中です。

 

  

バッテリーがリチウムイオンバッテリーだったので、一応、電圧と容量を測りましたが、専用充電器がないので、補充電はしませんでした。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧ですが、エンジン始動前の電圧が高いので、始動後との差が少ないです。点検前に車検に行っていたので、バッテリー自体が充電されていたこともあると思います。

  

フロントブレーキキャリパーは、点検清掃とブレーキパッド交換です。

 

リアブレーキキャリパーは、点検清掃のみです。

  

クラッチフルードの交換です。フルードの劣化と沈殿物があります。

  

フロントブレーキフルード交換で、沈殿物は無かったですが、フルードの劣化はありました。

  

リアブレーキフルードは、若干の沈殿物とフルードの劣化がありました。

  

今回交換した部品です。ヘッドカバーガスケット前後と左右フロントブレーキパッド、書くガスケット類です。車検は、多摩陸事に行きました。

 

最終チェックと試乗です。特に問題は無いので、週末納車予定です。よろしくお願いいたします。

2018.04.20 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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毎年、4月になると、色々な所で新人の方を見かけます。まだ慣れない方も多いですが、最初の謙虚に学ぶ姿勢は忘れないで欲しいなと思います。

  

車検と整備でお預かりです。今年の2月の頭に一度修理していますので、その確認もあります。エンジンオイルのみ交換中です。オイルフィルターは交換しませんが、フィルター内部のオイルは捨てます。

  

エアクリーナーはK&N製です。それほど汚くはないですが、ある程度は汚れているので、洗浄します。ダイヤフラムは回転も無く、全開出来るので、平気そうです。

  

クーラントは、点検のみです。前回、交換と漏れ修理を行っています。

  

プラグキャップはNGK製ですが、隙間があるので、ゴミや水が入ります。プラグはNGK製JR8Cです。前回イリジウムプラグからそれ以前使用していた中古に戻していますが、焼けは揃っておりカブリも無いので、点検清掃のみです。

 

フロントフォークは前回オイルシール交換等を行っているので、点検のみです。

  

台湾版のユアサバッテリーのようです。液が減っているので、補充し、補充電しました。配線が一部劣化していましたので、修正しました。

 

  

補充電後、電圧と容量も平気そうなので、車体に戻し、エンジン始動チェックです。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

フロントブレーキキャリパーは、ヤマハ製ブレンボです。点検清掃のみです。パッドもそのままです。ピストンの動きは調整しました。

 

リアブレーキキャリパーは、前回引きずっていたので、修理しましたので、点検清掃しました。

  

クラッチ側の別体リザーブタンクは、小さいので、交換時、補充が大変です。

  

フロントブレーキフルードは変色していました。

  

リアブレーキフルードが一番劣化していました。フルードが劣化していると水分もフルードに混じるので、ピストンの動きが悪くなります。最悪、水分が分離すると一番低い所に溜まるので、錆が出ます。

車検は、多摩陸事です。

 

最終チェックと試乗です。前回作業後、特に問題は出ていないようです。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

2018.04.18 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 



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4月も半ばを過ぎ、ゴールデンウイークに近づいてきましたので、だんだんと作業が立て込んできています。

 

通販でご注文のあった旧型Vmax国内仕様のスピードメーターの加工が上がってきました。260km/hスケールで黒文字盤です。梱包しましたので、発送いたします。リミッターのセンサーはそのままです。純正のままですので、空吹かしだと6000回転以上で数秒後、点火カットが入ります。また、現実問題出ませんが、270km/hで速度リミッターが作動します。よろしくお願いいたします。

2017.04.17 作業担当 ヤダ(矢田)



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春の交通安全運動も日曜日で終了しましたが、気を抜かないように事故と違反には注意してください。最近、1号車に乗っている時間が無いですが、キャブレター内部のガソリンが劣化すると面倒なので、たまにエンジンを掛けています。

  

 

某オークションで購入され、納車日にご来店頂き、コンディションレベルチェックパックAでお預かりです。車検証を見ると3年前から継続検査は受けているものの、100km以下の走行距離のため車検証上の距離がそのままです。車検証を見ると国内仕様でしたがメーター文字盤書き換え、キャブレターを逆車用に換装、サイレンサーも逆車用でした。一応、イグナイターを確認すると国内仕様でしたので、リミッターの作動を確認しました。停止状態でエンジン回転数を上げると数秒で6000回転で点火カットが入ります。逆に走行していると6000回転以上で点火カットが入らないのでリミッターは正常作動しているようです。(制限速度内なので、速度上限リミッターは未確認)文字盤書き換えなので、320km/h出すとリミッターが入るはずです。(現実問題出ません)

  

フロントタイヤは、溝残約2mm、製造年月日2015年17週、リアタイヤは、溝無、製造年月日2012年35週でした。通常、このリアタイヤの状態だと車検は通りませんし、ハンドル振れの原因になります。

  

キャブレター脱着時にアクセルワイヤーのステーを曲げてしまっています。(修正済)最初、Vブーストが作動しなかったので、コントローラー不良かと思いましたが、カプラーを確認後作動したので、接触不良のようですが、国内仕様の配線にはVブースト関連の配線はないので、後付け配線がちょっと心配です。

 

エンジンを始動した際、排気漏れがあったので、見てみると、エキパイに小さな穴が開いていますので、割れるのも時間の問題です。

 

マフラー取付ボルトが一部無いことと、錆で穴が開き始めています。

  

ハンドルバーですが、少し曲りがあるようです。ハンドルスイッチも国内仕様ですが、現状、フロントポジション、テールランプの配線がおかしいです。ヘッドライトスイッチオフでヘッドライト内のポジション球とテールランプは消灯するはずですが、ヘッドライトのみしか消灯しません。また、パッシングスイッチが作動しません。この年式は、ヘッドライトスイッチは純正装備なので、違反ではないですが、ヘッドライトは純正で暗いままです。

  

過去にカウル等が付いていたようで、ステーのみ残っています。ウインカーステーが純正ではなく、また、左側は、恐らくSR用です。ラジエターの取り付けですが、右側から押されたようで左にずれています。

  

各フルードですが、クラッチはマスター交換等の作業が行われたらしく、フルードは比較的新しいです。リアブレーキフルードが一番劣化しています。

  

パッド残量はありますが、要清掃です。パッド抑え板の向きが3カ所とも反対です。(修正済)

  

フロントブレーキのタッチが悪く、何度か握らないと効きが悪いですが、おそらくキャリパーが金属疲労でへたっており、ピストンに圧力がかかってもキャリパーボディが緩く、ピストンを押す反力でボディが開ききってからでないとパッドに圧力がかかりづらいからだと思います。

  

リアですが、アクスルシャフトとサポートの間に入れるワッシャーを間違えてサポートとホイールの間に入れているためキャリパーのセンターがワッシャーの厚み分ずれています。ワッシャーを入れ替えてキャリパーとローターのセンターを修正しましたが、ピストンの動きが悪く引きずりが出たので、少し修正しました。

  

ヘッドカバーガスケットが前後ダメですので、オイルが漏れています。

 

クラッチレリーズは、フルードのにじみが出ているようです。

 

ステーターの配線の持病もありますが、クランクケースカバーの右後ろ周辺オイル漏れ有ります。

  

プラグキャップは、新車時からの部品のようでゴムキャップ部が溶けています。スパークプラグは、純正のNGK製DPR8EA-9で錆びています。また、納車前に3番のみ新品にしたようです。

  

エアクリーナーボックスの蓋に配線がつながっていたので、確認するとバッテリーのプラス端子とマイナス端子につながっていました。剥きだしで接触すると危険なので、撤去しました。ヒューズボックスですが、標準のアンペア数以上のヒューズを入れると配線に負担がかかるので、アンペア数は、標準のままの方が安全です。

  

クーラントですが、リザーブタンクが空で、本体のラジエターキャップを開けてみたら、クーラントがエンジンオイルで乳化したねっとりした液体が入っていました。ひどい状態なので、水回りはオーバーホールと洗浄が必要です。量も減っていたので、一応、水を足しました。

  

外装を外したところ、各部のボルトが緩んでいました。現在使用していない後付配線も多いようです。

 

  

バッテリーを点検し、電圧と容量も、まだ、平気そうです。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。通常より、電圧の上昇が低いです。

  

逆車のキャブレターが装着されていますが、パイロットスクリュー部で2番と4番が破損しています。あまり状況が良くないので、キャブレターボディの交換が必要です。

  

リアサスは、オイル漏れはないようですが、バンプラバーが劣化していてありません。電動ファンスイッチは純正ではないですが、作動はしています。

  

 フロントフォークは、インナーチューブに点錆が出ているので、オイルシールに傷が入る可能性があります。現時点で走行後少しにじみが出るようですが大きな漏れは無いです。ただ、ダストシールがだめで、オイルシール周りも錆びているので、いつまで持つかは不明です。

  

エアクリーナーは、汚れがあるので、要交換です。ダイヤフラムは回転していないようなので、現状使えそうですが、キャブレター自体が正常作動しているとは言い難いです。

 

なぜかギアケースの色が違います。また、ギアケースのオイルが漏れていますので、オイルシール破損の可能性があります。

 

一応、各部点検、増し締め、キャブレター調整後に試乗しました。オーナーからアクセルを開けていれば平気だが、アクセルを戻すと異音が出るとのことでした。試乗中もアクセルを戻すとうなり音がするので、ギアケースの点検が必要です。エンジン回転数と車速をみるとギアケースは、逆車用のようです。

  

試乗後、クーラントがドレンボルトから垂れてきたので、ドレンボルトを増し締めして止めました。また、問題のギアケースを外してみました。

 

ギアケースのボルトが破損しています。ここが折れると修理はできないので、ギアケース交換が必要です。試乗中に、クラッチやミッションは問題無かったので、エンジン本体の破損はないようです。エンジンオイルの上りや下がりはなさそうで白煙も無いようです。ただ、状態を戻すには、順番として、ギアケース交換、水回り修理、キャブレター交換、エアクリーナー交換、点火系修理が必要で、タイヤ交換も必要です。その後、フロント周り修理、マフラー交換等も必要になってくると思います。

2018.04.17 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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春の交通安全運動も日曜までですので、いつもより注意して運転しています。ただ、うわさですが安全運動最終日の翌日に検挙されるケースが多いと聞きます。事故と違反には注意してください。今週末は天候が怪しいですが、なるべく晴れてほしいです。

  

油脂類交換と軽点検でお預かりです。継続してみている車両なので、経歴が判ります。外装を外してエンジンオイル、ギアオイル交換中です。

  

クーラントですが、エンジンオイル混入は無いので、全量交換です。ただ、ラジエターキャップ下のベース部から漏れた跡があります。

 

ベース部のOリングが変形劣化していますので、交換しました。

  

クラッチフルードはエンジン側の熱で劣化しやすいです。

  

フロントブレーキについては、経年劣化で変色しています。

  

リアブレーキをよく使う方は、フロントより劣化が早いのではないかと思います。

  

スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、少しカブリ気味です。キャブレターの調整を少し行いました。エアクリーナーは、K&N製で、新品交換済みです。

  

秋月電子は使いのバッテリーですが、一部漏電もあったので、少し電圧が下がっています。エンジン始動後(ヘッドライト消灯時)は電圧が上がるので、充電系は平気そうです。

最終チェックと試乗です。ヘッドライトの配線は、修正しました。配線方法が違いましたので、一部漏電があったようです。エンジン始動時からおかしかったのですがVブーストコントローラーがうまく作動しません。純正のコントローラーがダメになったようです。接続されているモーターや社外品の後付け部分は、生きていました。とりあえずVブーストを全閉にして配線を外しました。納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

2018・04.11 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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ガレージ開設が2014年4月だったので、おかげさまで丸4年になりまして、5年目に入りました。今後とも、よろしくお願いいたします。

  

車検と整備でお預かりです。外装を外して点検から始めます。去年の秋にコンディションレベルチェックを行っているので、作業は、ある程度見通せます。

  

エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換です。クーラントはエンジンオイル混入や漏れは無いので、全量交換です。

  

シリンダーサイドのゴムキャップは脱着のためにアルミベースにゴムがコーティングされているので、劣化するとアルミとゴムの間に隙間が空きクーラントが漏れてきます。とりあえずクーラントを全量抜きます。

  

クーラントを抜いたついでにオイルが漏れていたヘッドカバーガスケットを交換します。2001年式なので、ゴム類が劣化しています。充電用の配線がフレームとシートに挟まれて潰れていましたので、配線関係で気になる所は、取り回しを変えたりしました。

  

エアクリーナーは純正ではなく、社外品の純正タイプです。何回か見ましたが、純正のエアクリーナーかK&N製をお勧めします。見た目は似ていますが、フィルター部が違います。スパークプラグはNGK製JR8Cで、焼けもそろっているので、交換はしませんが、プラグキャップが社外品のため、プラグが錆びやすいです。写真を忘れましたが、キャブレターのダイヤフラムは平気でした。

  

NGK製プラグキャップ&コードですが、プラグが見えています。穴をカバーしていないので、雨天走行後や、雨天駐車、洗車時は注意が必要です。サイドスタンドの場合は、右2気筒に水が入り溜まってしまいます。また、シリコンコードは、純正より寿命が短いようで、シリコン部がよく割れています。ステムナット部分ですが、10年ぐらい前に外国のサイトで出ていた組み方になっています。純正の場合は、ナット、ゴムワッシャー、ナット、周り止め、トップブリッジの順番になりますが、写真はゴムワッシャーが抜かれており、短くなった分、周り止めが変形しています。純正に戻しましたが、ゴムワッシャーを抜かれた理由は、海外サイトでゴムワッシャーを抜き、締めた方が剛性が上がりハンドル振れの軽減に効果があると書かれていました。ゴムワッシャーが入っている理由ですが、下のナットでステムベアリングの締め付け調整、上側ナットでトップブリッジの固定と役割が分かれており、ゴムワッシャーを抜いてしまうと、ナット、ナット、周り止め、トップブリッジの順番になり、下側のナットで、締め付けトルクを調整しても、最後にトップブリッジのトップナットを締めるので、最初に調整した状態より、上から押えられるため、締め付けをきつくしたことと同じになります。締め付けがきついと動きが悪くなるので、ハンドルが振れにくくなりますが、左右にキレるスピードが鈍り、応答性が悪くなります。他車種ではシングルナットの車種もありますが、その場合は、帳尻が合うようなトルクが指定されいます。整備については、基本的には、サービスマニュアル通りの作業を行った方が良い場合が多いです。

  

キャリパーは点検清掃のみです。パッドが社外品で裏板を流用する場合は、サイズが微妙ですが、動かないようにセットした方が良いです。

  

リアキャリパーも点検清掃のみですが、パッドの押え板が反対で、裏板も緩かったです。機能面で付いている純正部品は、意味があるので、考えて外す場合は、良いですが、組立位置や順番が違うと問題が発生するので、純正部品の脱着は、分解した通りに組み立てた方が良いです。中古車等で間違っている場合もあるので、整備作業は、サービスマニュアルで確認してから始めた方が良いです。

  

フロントブレーキフルードは交換直後とのことですので、リアブレーキとクラッチのフルードを交換します。

  

フルードは、吸湿性もあり、劣化すると沸点も下がるので、車検ごと(2年毎)には交換した方がいです。水分が分離すると、下に下がるので、キャリパーやレリーズが錆びます。

 

  

装着されているバッテリーが秋月電子扱いですので、一応、電圧と容量、始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

 

オーナーからクラッチがおかしいとの話でしたので、試乗してチェックです。クラッチを切っても引きずっているようでニュートラルも出にくく、負荷を掛けると滑るので、クラッチ板交換です。

  

クラッチ板交換中です。長期不動車だった期間があったようで、クラッチ板の貼り付きと錆が発生していました。摩耗したディスクと錆びたプレートは交換しました。車検は、いつも通り、多摩陸事です。

最終チェックと試乗です。分解時に気になる所は、ある程度修正しているので、特に問題は無いようです。よろしくお願いいたします。

2018.04.10 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 



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春の全国交通安全運動4月6日(金)~15日(日)が始まりました。事故と違反には注意して運転してください。

  

油脂類交換とバッテリー交換で、レッカー入庫です。ゴールデンウィークにツーリング行かれるそうなので、簡単な点検も行います。フロントフォークは、エア圧が0.1に落ちていましたので、0.4の標準にしました。

  

前後タイヤの空気圧もチェックです。フロントは少し下がっていた程度でしたが、リアは0.5気圧ほど下がっていました。

  

エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。スパークプラグは、NGK製JR8Cですが、ご希望により交換です。

  

今回突然死したゲルバッテリーの交換です。配線が多くて、ちょっと面倒ですが、手順に従って交換です。バッテリーキーパーの配線も付いていて、いままで、常時繋ぎっ放しだったそうです。過去にバッテリーが突然死したケースで、やはりバッテリーキーパーを接続したままの方がいて、その際も、常時接続でした。常時接続は、少し放電すると再充電になるので、通常の場合より、充電回数が増えるような気がします。バッテリーに記載があるわけではありませんが、充電回数の限度もありそうな気がしますし、通常走行時の充放電よりは、充電のみになるので、バッテリーの負担が増えそうな気がします。個人車も2台ともゲルバッテリーでバッテリーキーパー使用ですが、乗る予定の1日前から充電するだけです。

  

クラッチフルード交換です。

  

フロントブレーキとクラッチは前回、マスターを交換しているので、その際に、フルード交換しています。

  

リアブレーキのフルードが一番劣化していますが、オーナーに確認すると4年ほど交換していないそうです。

  

バッテリーを交換したので、エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧チェックです。充電系は平気そうです。

 

最終チェックと試乗です。特に問題は出ませんでしたので、納車になりました。オーナーと電気系の話をしていたのですが、電気関係の部品を交換する場合は、組み合わせというか適合するかどうかを確認しないと、他に負担がかかる場合があります。旧型Vmaxのレギュレーターは出力が一定のタイプなので、各灯火類をLED化すると消費電力が減り、余った分は、バッテリーに貯まりますが、バッテリーがいっぱいになると、行き場がなくなり、レギュレーター部で熱に変わる分が増えレギュレーターの負担が増えます。少し前のブログで、エンジン側のステーターで交流発電の電圧を測定したことがありましたが、当たり前ですが、回転を上げると発電量が増えるので、高回転を多用するとレギュレーターの負担が増えます。また、イグニッションコイルで1次側の抵抗値が純正より小さいものに交換すると、電流が流れやすくなりますが、イグナイター内部のトランジスタに負担がかかり、容量を超えた場合は、破損する原因になります。いずれにしても組み合わせで設計されているので、部品交換を行う場合は、組み合わせを確認しないと破損の原因となります。電気系以外の部品も同じですが、組み合わせを変えた場合は、相対的に弱い部分に負担がかかり破損の原因になります。

2018.04.07 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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週末の雨は、酷くなさそうです。

  

コンディションレベルチェックパックAとマフラー交換、メインスタンド装着でお預かりです。前回、エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、NGK製JR8C交換を行っています。先に、外装を外し、スーパートラップ4インチのサイレンサーを外して、メインスタンドを装着します。

  

リアサスは、XJR純正でヤマハの日本語のコーションラベルが貼ってあるタイプです。キャリパーの取付ボルトはそのままだし、リアサス取付部は、隙間が空いているので、ワッシャーを追加します。

  

ワッシャーを入れるのに一旦リアサスを外しました。両方ともオイルが漏れ始めています。また、エンドアイも緩んだままです。たまたま持っていたので、キャリパーボルトを薄いものに交換しました。

  

お持込の純正マフラーに交換中です。ガスケットは、4個とも新品にしました。リアバンクのエキパイがうまく装着されていなかったので修正しました。マフラーステーやボルト類も無かったので、追加です。純正マフラーを装着しようとしたら、マフラー側のナットが無かった(溶接されています)ので、ナットは追加しました。

  

点検と増し締めも同時に行っています。リアフェンダーを外した車両に多いのですが、取り受けボルトナットの上下が反対です。ステムベアリングは、劣化して引っ掛かりが発生していたので、緩めてあったようです。走行距離が4万キロを超えているので、劣化は仕方ないです。

  

フロントフォークはエア圧が抜けていたので、標準に戻しました。また、高さが左右違いましたので、揃えました。

  

プレートの取付けや配線類を修正しました。イグニッションコイルとコードを外したようで腐食していましたので、修正しました。

 

  

液式バッテリーでしたので、電圧と容量を測定しました。比較的新しいようです。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

今回は、点検だけです。フルードは交換時期不明です。

  

クーラントは、エンジンオイルの混入は無いようですが、ウォーターポンプの下側の穴から漏れた跡があります。現在は、漏れていません。

  

フロンントブレーキキャリパーは、パッドの残量はありますが、要清掃です。

  

リアブレーキキャリパ-は、パッドの残量が少ないので、交換時期が近いです。ガソリンタンクは、内部及び天井側に錆が無いので、平気そうです。

  

フロントフォークは、オイルの交換時期不明、ダストシールのヒビ、クリップの錆びがあります。現状は、オイル漏れは無いですが、オイルシールも怪しいです。

  

エアクリーナーは、比較的きれいな純正部品でした。ダイヤフラムも回転や分解が見られなかったので、平気そうです。

  

エアクリーナーボックスの取り付け不良修整中です。ブリーザーパイプが抜けていました。キャブレターのエアベントチューブも順番が違います。ご希望により電圧計を装着しました。ハンドル周りは、ズレや少曲りがありました。ズレは修正し、位置を標準にしました。フロントのブレーキスイッチは接触不良、クラッチスイッチは抜けていました。両方とも修正済みです。

各部調整と増し締めを行い、シフトのリンケージは、ゴムブーツを装着しました。最後に、キャブレターの調整と同調を行いました。パイロットスクリューは4気筒とも機能していましたので良かったです。試乗を行いました。エンジン関係や電気系は大体戻っていますが、ステムベアリングに劣化があるので、条件により振れは出ると思います。また、リアタイヤは、製造後3年ほどですが、フロントは5年ほどたっているので、劣化しています。一応、点検と純正戻しは、終わりましたので、よろしくお願いいたします。

2018.04.06 作業担当 ヤダ(矢田)

 



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最近、微妙に雨が降りますが、週末は、晴れてほしいです。

  

車検と整備でお預かりです。2001年式なので、17年目です。外装を外して点検から入ります。

  

エアクリーナーは、k&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは回転が見られませんので、平気そうです。ちなみにダイヤフラムは、長いドライバー等を使用して全開作動チェックもしています。押してみると分解している場合、うまく開きません。

  

スパークプラグはNGK製JR8Cです。焼け方も問題なので、点検清掃のみです。バッテリーは、秋月電子扱いが装着されています。端子が旧タイプです。

  

配線を少しまとめました。キャリパーは、点検清掃のみです。

  

リアブレーキキャリパーは、パッド交換を行ったようで押え板が逆方向です。

 

パッドの押え板は、回転方向にパッドを押え、作動時にパッドがキャリパーに当たって音が出たり、キャリパーに打痕が付きにくくしています。

  

フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。

  

 やはりクラッチ側は、エンジンの熱がかかることと移動量が多いので、劣化が早いです。

  

しばらく交換していませんでした。漏れてはいませんがそれぞれ少し減っています。

  

クーラントは、エンジンオイル混入や漏れは見られないので、全量交換のみです。

  

ステムベアリングは、少し引っ掛かりが発生しかけています。走行距離が4万キロを超えていますので、劣化はあります。エンジンオイル交換中です。

 

  

バッテリーが秋月電子扱いなので、参考程度です。電圧は出ていますが、他の秋月電子扱いと比べると少し容量が少ない気がします。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。

  

入庫時のフロントとリアタイヤの空気圧です。(冷間時)標準の半分近くになっています。空気圧が低いと真ん中がへこむので、少し脇側が偏摩耗します。

 

リアサスは、創輝製です。一応セッティング確認しました。 

  

フロントは、オーリンズ製の正立タイプ(絶版)です。セッティング確認行いました。サスペンションのセッティングは、以前のままでした。

  

フロントタイヤのパターンです。当たり前ですが、通常走行用のタイヤの場合、必ず溝があります。タイヤが路面に設置した際に変形しますが、溝がある部分の場合、荷重がかかると溝の前後で変形が違い、溝に落ち込みながら変形する部分があり、次に変形していない部分が来るので、溝の前後で減り方が変わってきます。写真だと前から見ているので、白の丸印の部分が摩耗しています。タイヤの変形は、空気圧や荷重によって変わりますが、偏摩耗により表面がデコボコしているとやはり乗りづらいです。車検は、いつもどおり多摩陸事です。

 

最終チェックと試乗です。試乗時は、ほぼ必ずやりますが、走行時ニュートラルにし(エンジンブレーキをカットするため)手放しで走行し、ハンドルの端を手で叩いて振らしてみます。正常であれば、振れは収束しますが、どこかがおかしいとハンドル振れが増幅します。今回は、振れが収束していますので、様子見です。よろしくお願いいたします。(手放し走行は、公道上ではありません。)

2018.04.06 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 



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ASウオタニ製SP2キットを組んでから、作業が進んでいませんでしたので、夜中に時間を取り、少し作業しました。(作業日:3月31日深夜)

  

スタンレー製LEDヘッドライトバルブも前回組み込んでからちゃんと使っていなかったので、今回、ゼッケンをいったん外してチェックです。旧型Vmaxの純正ヘッドライトはレンズ部分が直径約13cmです。現在使用しているトリッカーのヘッドライトはガラスレンズですが、レンズ部分の直径が約10cmなので、原付サイズです。通勤に使用しているBW’S100は、このサイズのヘッドライト(プラスチックレンズ)が2個ついています。ゼッケンが無い状態では、H4バルブよりは明るいと思いますが、色温度と配光が微妙です。ヘッドライトレンズと反射板が大きければ、もう少し明るいと思いますが、車検の基準に達しているかどうかは現時点では不明です。

 

ASウオタニ製SP2キットの説明書の一部ですが、説明書通りだとすると点火マップは10種類の切り替えが可能。ただ、1000~1500rpmまでの点火時期は、どのマップでも固定で1500~2850rpmはマップにより傾斜進角となっています。進角設定は、ホームページ(点火系統)に記載してありますので、参照してください。車両の個体差や、キャブレター及びマフラーの組み合わせもあるので、デモ車2号機の場合としてセッティングしていきますので、他の車両や組み合わせについては、当てはまらない場合もありますので、参考程度として下さい。

点火マップ:ノーマルスペシャル、スパークプラグ:JR8Cの組み合わせで確認のため試乗です。前回乗った際にも気になっていたのですが、アイドリングから2000回転付近までのエンジンの回り方が好みではなく、少し力が抜けるような印象があったのですが、固定進角のため部品の組み合わせで対処したいと思います。

  

プラグコードとプラグキャップはキット付属の物を最初に組んだので、プラグキャップはNGK製で抵抗は5kΩです。ガレージでエンジンを掛けたり止めたりしていたので、カブりぎみになったような気もしますが、純正イグナイターの時よりカーボンが付着しています。

  

試しに、純正のプラグキャップ(抵抗値10kΩ前後)に交換します。キットのプラグキャップと比べると抵抗値が倍です。

プラグキャップのみ交換し試乗してみました。個人的には、純正プラグキャップの方がエンジンの回り方や、力の出方が好みなので、プラグキャップは純正を使用することにします。防水性についても純正部品の方(部品購入の場合のみ、新車時と部品が違います)が良いと思います。次は、中回転付近について、10種類のマップを切り替えて考えたいと思います。

2018.03.31 作業担当 ヤダ(矢田)

 

 

 

 

 



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