今年は、東京が最初に桜が開花したそうです。でも太陽が出ていると春ですが、夜はまだまだ寒いです。
3速以上シフトができない車両の続きです。症状を把握したので、原因確認です。エンジンオイルとオイルフィルターは交換前提です。クラッチカバーを外しますが、まず、左右ステップの取り外しです。ブレーキ側のステップ装着ボルト部がなめていたので、修正です。

クラッチ関係を外しますが、以前に分解したようで、組み付け等の不具合がありました。

センターのボルトは、7kgmですので、締めすぎです。あまり規定トルクを超えて締めると破損します。クラッチを外すとシフトドラムが見えますが、予想通りピンが抜けています。

抜けたピンがオイルパンに落ちたようなので、オイルパンを外しましたが、写真のように、オイルフィルターを通過し、クランクシャフトに入るメインのオイルラインのOリングが切れていました。ここも交換です。

オイルポンプのストレーナー部にピンが入っていました。オイルラインも外したので、Oリング類交換です。

メインのオイルラインからオイル漏れがあるとシリンダーヘッドにオイルが上がりにくくなるので、要注意です。

対策部品(1998年式以降)に交換しました。交換した前期型部品は、外からピンを押えているので、シフトチェンジの際に作動が悪いとツメを起こしてしまい、ピンが抜けて、引っ掛かりがなくなるので、シフトドラムを回せなくなります。今回のようにオイルポンプやオイルラインからエンジンオイルを抜いた際は、スパークプラグを抜き、セルモーターでオイルを送る必要がありますが、Vバンクのセパレーター上にオイル点検ボルトがあるので、セルモーターでオイルポンプを回した際、このボルト穴からオイルが出ることを確認しないとヘッドにオイルが回りません。

組み上げて、試乗チェックです。5速まで使用できるので、修理終了です。

納車可能ですので、よろしくお願いいたします。

車検車両の続きです。エアクリーナーは、K&N製ですのでので、洗浄です。ダイヤフラムはとりあえず、分解、回転はありませんでした。

車検ステッカーは、1月から変更になっています。ナンバー下にショップステッカーはりました。スパークプラグは、NGK製JR8Cで、焼けも揃っているので、点検清掃のみです。


フロントブレーキキャリパーは、点検清掃のみ、先に、フロントブレーキ、クラッチのフルードを交換しました。クラッチフルードですが、漏れとは言えない若干のにじみがありました。今回は、修理するほどではありませんが、シール類は、あまり動かさないと1カ所で止まったままなので、貼り付きが発生し、動かした際に若干漏れます。機械物は、少しでも動かしていた方が調子が良いです。デモ車は稼働率が低いので、1年に1回は、全油脂類交換しています。

リアブレーキについては、オリジナルのキャリパーサポートを使用し、キャリパー、ローター、ホースを交換しました。それに伴い、フルードは入れ替えです。

今回、キャリパーがMOSで、ホースの取出しが横側でうまく逃がさないとオーリンズのリザーブタンクと接触があるので要注意です。

ミラーをショートステーミラーに左右交換し、シガーソケットを撤去しました。

バッテリーを交換しました。始動前、始動後の電圧も問題ありません。出力可変タイプのレギュレーターに交換していますので、負荷が増えたり、バッテリーが弱っていると電圧が上がるので、バイク用以外のバッテリーは、破損する場合があるので、ゲルバッテリーを使用しています。

試乗中ですが、前後のサスペンションがオーリンズ製で、オーバーホール直後のため、作動がしっかりしており、動きがゆっくりで滑らかです。

お待たせいたしましたが、納車準備完了です。よろしくお願いいたします。
2017.03.23 作業担当 ヤダ(矢田)