ブログをご覧頂いた方からの依頼ですが、エンジン異音で、
作業をはじめたのですが、機械的に壊れているわけではなさそうなので、各部点検調整から始めることにしました。
一般的に逆車は、スロー系統のパイロットスクリューが調整出来ないように、封印されています。これは、排ガス規制のためです。(写真中央)
封印を抜くと奥に、真鍮製のスクリューが見えます。これがパイロットスクリューで、基本的な戻し回転数は、軽く締めこんでから、2.5回転戻しです。正確に行うには、COテスターを使用し、微調整が必要です。
封印を外した場合、国内仕様用のゴムキャップで蓋をします。これが無いと水が入り、錆びる可能性があります。スクリューが錆で固着して調整不可な場合は、キャブレターの交換になります。
同調チェックのために、カバーを外したのですが、ジョイントのゴムが破れてはみ出していたので、交換です。
4個とも切れて、2次エアを吸い込んでいました。
負圧計を接続したところです。各気筒の負圧がバラバラです。
同調が終了したところです。
調整が終了し、試乗しました。気になる異音はしないのですが、アイドリングが低すぎたので、カムチェーンがスムーズに回っていなかったのと、柔らかいエンジンオイルを使用しているので、エンジンノイズが少し大きめです。スペクトロオイルに交換すれば、静かになると思います。また、同調を取り、アイドリングを規定回転数にしたので、カムチェーンの音は、スムーズになりました。
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いつも勉強になります。
逆車の封印を外して確認しましたが、意外に各気筒で調整位置がバラついてました。
2回転半に合わせて試乗しましたが、スロットルを開けた瞬間の反応がスムーズになり、始動性とアイドリングのバラつきに改善がありました。ためになる情報を頂きありがとうございました。
封印どうやって外すのがいいですか?